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深セン市の宝安区中心、じつは日本人駐在員も住みやすかも?

広東省の経済都市である深セン市。この深セン市には日系の製造工場がたくさん進出している宝安区という地域があります。これまで日本人駐在員はあまり宝安区に住んでいませんでしたが、街の生活環境は大きく変わっているのが実状です。

1.深セン市の宝安区中心部の治安は大丈夫?

すでに都会の雰囲気、宝安区は成長している

深セン市の宝安区に日本人は住むことができるのでしょうか?10年ほど前までは深セン市の宝安区というと治安の悪いイメージが大きかったですが、ここ数年は中国の経済発展にともなって宝安区の治安も大きく改善している印象があります。

すでに、宝安区の海雅繽粉城という巨大なショッピングモールがある中心部では、地方都市という暗い、あやしい雰囲気はありません。

深セン市宝安区
深セン市宝安区(総人口268万人、2012年末)は、新安街道、西郷街道、福永街道、沙井街道、松崗街道、石岩街道の6つの街道(区政府の出先機関)に分かれている。2007年に光明新区(総人口49万人、同)、2011年に竜華新区(総人口141万人、同)が宝安区から分離される。旧宝安区の総人口は458万人で、深セン市の総人口1,055万人の半分弱を占める。
(写真1)海雅繽粉城という巨大なショッピングモール、若者でにぎわう

(写真1)海雅繽粉城という巨大なショッピングモール、若者でにぎわう

若者の街、深セン市の宝安区

深セン市の宝安区という「区」という地区であっても超巨大な都市です。宝安区でもっとも発展している新安(シンアン)附近では深セン市内から地下鉄も通っていますので、交通の面からも大変便利な場所になっています。

もちろん、公共バスも羅湖区や福田区で結ばれていますので5元(約100円)前後で気軽に深セン市内中心部に移動することもできます。この宝安区はまさに若者の街。北京、上海、広州などの歴史の深い都市とは異なり、ここ15年で急成長した新興都市のひとつ。住んでいる人も、歩いている人も若者ばかりです。

(写真2)若者であふれる宝安区中心、地方出身者が出稼ぎにきている

(写真2)若者であふれる宝安区中心、地方出身者が出稼ぎにきている

2.食事に困ることのない宝安区中心

海雅繽粉城の周りには日本料理屋がたくさん

この宝安区中心のトレードマーク的な存在になっているのは海雅繽粉城というショッピングモール。その海雅繽粉城から徒歩1分くらいにある興華二路には日本料理屋が6店舗ほど立ち並んでいます。このような日本料理屋ストリートができている街には、数百人規模の日本人が住んでいると言われています。

(写真3)宝安区中心の日本料理屋ストリート、日本語の看板

(写真3)宝安区中心の日本料理屋ストリート、日本語の看板

(写真4)同じ通りに日本料理屋が並んでいる(深セン市宝安区興華二路)

(写真4)同じ通りに日本料理屋が並んでいる(深セン市宝安区興華二路)

(写真5)日本料理屋の2階には「カラオケ」、日本人向けカラオケ屋

(写真5)日本料理屋の2階には「カラオケ」、日本人向けカラオケ屋

3.もう一つの巨大なショッピング街の鴻隆広場

西郷街道にある繁華街

海雅繽粉城からバスで10分くらいのところの宝民二路には鴻隆広場(港隆城)という大きなショッピングセンターがあります。ここも海雅繽粉城と同じように大勢の中国人の若者でにぎわっています。

(写真6)鴻隆広場(港隆城)というショッピングセンター(宝安区西郷)

(写真6)鴻隆広場(港隆城)というショッピングセンター(宝安区西郷)

スターバックスもある

この鴻隆広場(港隆城)にはスターバックスもあります。海雅繽粉城のなかにもスターバックスはあり、宝安区でも大人気のスポットになっています。

(写真7)鴻隆広場(港隆城)のスターバックス、雰囲気ある店内の電灯

(写真7)鴻隆広場(港隆城)のスターバックス、雰囲気ある店内の電灯

深セン市の宝安区の工場に勤務する日本人駐在員は、子どもの教育を考えて日本人学校のある南山区(蛇口)に住居を選ぶ人も少なくありません。しかし、深セン市に赴任する人は圧倒的に単身赴任者が多く、それほど南山区に住む必要性は高くないのではないでしょうか。

やはり、宝安区の治安を気にする人が少なくないかもしれませんが、10年ほど前にくらべるとずいぶん改善されているのが実状です。南山区から高速道路で1時間かけて通勤するだけでなく、宝安区も日本人駐在員の選択肢になるのではないでしょうか。(了)

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