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中国でCanon(キヤノン)IXY620Fのデジカメ修理!

日本で購入したデジカメが中国で故障したら修理できるのだろうか?保証期間内の場合、無料修理の対象となるのだろうか?キヤノンは中国でも日本仕様のデジカメの修理対応を行っている。保証書の取り扱いから修理費用まで次のとおり。

1.中国でデジカメが故障したら?

はじめてデジカメの故障

最近のデジタル製品は、なかなか壊れにくい。いままで合計5台のコンパクトデジタルカメラ(デジカメ)を利用してきたが、故障が理由で買い替えたことはない。デジカメは精密機器であっても、落としたり水に浸けなければ壊れないと思っていた。

そんなデジカメが中国で故障してしまった。レンズの前にあるカバーが開かなくなってしまった。このデジカメはキヤノン(Canon)のIXY620Fというコンパクトデジタルカメラ。日本のヨドバシ梅田店で昨年10月に約1万9千円で購入して、まだ1年も経っていない。

IXY610Fと620Fの回収修理
キヤノンのIXY620Fは、バッテリー部分の製品不具合により無料の回収修理が行われている。キヤノンのホームページ「コンパクトデジタルカメラ『IXY 610F』、『IXY 620F』をご使用のお客さまへ」(2014年2月19日付)から受付可能。費用は送料含めて無料。
(写真1)キヤノン(Canon)のIXY620F、軽くて使いやすい

(写真1)キヤノン(Canon)のIXY620F、軽くて使いやすい

IXY620Fは海外保証がついていない!

このデジカメの保証期間は残っているのか?このデジカメの保証期間は購入してから1年間。まだ購入してから1年過ぎていないので保証期間内。しかし、保証書は手元になく、日本に置いたまま。

保証書があった場合、このIXY620Fは中国でも無料修理の対象になるのだろうか?保証書の適用について「CanonのIXY620F カメラユーザーガイド」に次のように記載されている。残念ながら、海外では無料修理を受けることはできない。

「CanonのIXY620F カメラユーザーガイド」3ページ目

このカメラの保証書は国内に限り有効です。万が一、海外旅行先で故障や不具合が生じたときは、帰国したあと、別紙の受付センターへご相談ください。

日本で購入したデジカメ、海外保証の製品もある!

日本で購入したデジカメがすべて海外で保証対象外というわけではないようだ。オリンパス(Olympus)は「デジタルカメラ本体、及びデジタルカメラ用アクセサリの保証内修理サービスの国際保証化について」(2004年3月19日付)で、2004年4月以降に発売するデジカメに国際保証(1年間)をつけている(現在も継続されているか要確認)。

ソニー(Sony)は、ソニーオーバーシーズモデル(海外仕様製品)なら、日本を含む世界53の国や地域で無料修理に対応している。

2.実際に上海でデジカメ修理

キヤノンのデジカメは、どこで修理できるのか?

中国でデジカメが故障したらどうしたら良いのか?日本で購入したデジカメを中国で修理できるのだろうか?キヤノン中国は、中国内にコールセンターを設置している。コールセンターの電話番号は、キヤノン中国の公式ホームページで確認することができる。

(写真2)キヤノンの修理センターが入っている城匯大厦(上海市黄浦区)

(写真2)キヤノンの修理センターが入っている城匯大厦(上海市黄浦区)

コールセンターの担当者によると、キヤノン製品の故障は上海市内にある2つの修理センターが対応している。日本仕様製品であるIXY620Fは、城匯大厦(上海市黄浦南昌路45号)の2階にあるキヤノン直営の修理センターのみで修理に対応している。

もう1つの上海市徐匯区にある修理センターは、特約店の修理センターである。この修理センターは日本仕様製品の修理には対応していない。日本仕様製品の修理に対応している城匯大厦2Fにある修理センターは、月曜日から土曜日の朝9時から夕方18時まで営業している。

(写真3)城匯大厦1階の総合受付、高級感あるビル内に修理センターはある

(写真3)城匯大厦1階の総合受付、高級感あるビル内に修理センターはある

修理の費用はどのくらいか?

キヤノンの修理センターで修理すると、費用はどのくらいかかるのだろうか?キヤノンのIXY620Fは海外での修理が保証されていない。中国で修理すると当然費用は発生する。上海市黄浦区にある城匯大厦2階の修理センターは全く混んでおらず、まったく待つことなく修理の受付をすることができた。

(写真4)修理センター内の様子、対応が丁寧な受付担当者

(写真4)修理センター内の様子、対応が丁寧な受付担当者

修理センターの受付担当者は、デジカメの修理費用について丁寧に説明してくれる。部品を交換しない修理は一律60元(約990円)。部品の交換が必要な場合、修理費60元にプラスして部品代が発生する。部品交換が必要な場合は、修理する前に電話で部品交換の料金を伝えてくれるという。

ユーザーが部品交換にともなう修理費が高いと判断した場合、そのデジカメの修理を放棄することも可能だ。修理を放棄した場合、ユーザーは検査費用として30元(約500円)を負担しなければならない。

修理の時間はどのくらいか?

修理期間はどのくらいかかるのか?なんと、受付してから2時間後には修理されたデジカメが手元に戻ってきた。受付時に担当者より「2時間後の17:25に取りに来てください。部品交換や予定より時間が生じる場合も連絡します」と事前に説明してくれた。

けっきょく、修理センターから電話がかかってくることなく、約束の時間にいくと修理されたデジカメが用意されていた。もともと、デジカメを修理に出すと数日は預けるものと思っていた。自宅から1時間も離れた修理センターに日を改めてデジカメを取りに来るのは大変で、当日中に持ち帰れるのはとても助かる。

(写真5)修理センター内にあるキヤノン製品の展示品

(写真5)修理センター内にあるキヤノン製品の展示品

コールセンターで修理受付の予約も可能

キヤノンのコールセンターは、修理サービスの事前予約を行っている。事前予約した時間に修理センターにいくと、修理センターが混んでいても受付手続きを待たずに行える。ただし、当日分の受付をしておらず、翌日以降のみ予約可能だ。

コールセンターの担当者も修理センターはそれほど混んでいないと言っていたとおり、今のところ当日予約なしにデジカメを持ち込んでも待ち時間はなさそうだ。(了)

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