中国のスターバックス会員カードで取得する「買一送一」とは
中国では「買一送一」とよばれる販促方法がみられる。スターバックスでも会員カードの特典として「買一送一」が用意されている。スターバックスで「買一送一」を利用するなら、その仕組みを理解しておいて損はない。
1.中国のスターバックスの会員カード
中国のスターバックス会員カードはポイント式
日本のスターバックス(スタバ)で利用されているのはチャージ式の会員カード。中国のスターバックスはチャージ式ではなく、ポイントをためていく方式になっている。この会員カードは「星享卡(シンシャンカー)」という名称だ。
- 中国のスターバックス
- 中国のスターバックスは、1999年1月、北京の国際貿易センターに1号店をオープン。中国本土の60以上の都市で1,000店舗以上を展開している。日本のスターバックスは1,034店舗(2014年3月末時点)。
このポイントカードであるスターバックスの会員カードは無料で入手するのではなく、スターバックスの店頭で購入しなければならない。価格は88元(約1,450円)。このポイントカードは有料であるものの、購入したときからいくつか特典がついている。
その特典のなかに中国の販売促進方法でよく見られる「買一送一」とよばれる特典チケットが3枚ついている。この3枚をうまく利用するだけで、88元の会員カード分のもとを取れる。この「買一送一」とはどういったものだろうか?
2.「買一送一」という特典とは?
中国人は「買一送一」が好き?
中国でよく見かける「買一送一」は、ひとつ購入するとひとつ無料で贈呈するという販促方法。とにかく中国ではよく見られる。大型スーパーにいくと、かならず「買一送一」をうち出した商品が売られている。とくに歯磨き粉やシャンプーなどの日用品におおい。
スターバックスの「買一送一」の仕組みは?
中国のスターバックスでポイントカードを購入すると、最初から「買一送一」の特典チケットが3枚ついている。このチケットは電子チケットなので実際に手にすることはない。この「買一送一」を使うとき、いくらの飲料を購入すると、どの価格帯の飲料を無料でもらえるのだろうか?
スターバックスの店員にヒアリングしたところ、「買一」として購入する飲料の金額により、「送一」の贈呈される無料飲料が決まるという。購入するサイズが基準になるのではない。
たとえば、キャラメルマキアート31元(約512円、トールサイズ)とカフェラテ27元(約446円、トールサイズ)を購入する場合、金額基準により価格の高い31元を自己負担しなければならない。
この場合はカフェラテ27元(トールサイズ)ではなく、プラス3元した販売価格30元のグランデサイズを購入しても負担する金額は31元でかわらない。
3.中国のスターバックスで注目するべきポイント
ショートサイズのカップは基本的に2重
上海のスターバックスは店舗がことなっても、2重になったショートサイズのカップが手渡される。中国のスターバックスでは、なぜカップを2重にするのだろうか?その理由を店員に聞いてみることに。
スタッフになぜ2重にするか聞いてみると「1つだけだと熱いでしょ?」との回答。このショートサイズの2重はある店舗が独自で行っているのではなく、すくなくとも上海市内の店舗では2重にすることがルールになっているようだ。
これまで週4のペースで各店舗に通ってわかったのは、中国ではショートサイズ用の茶色い紙を置いていないようだ。この茶色い紙はスリーブとよばれている。なぜ中国ではショートサイズ用のスリーブを置いていないのか?
その理由は簡単で、中国のスターバックスではショートサイズは店頭メニューにのっていない裏メニュー扱いになっているからだ。つまり、ショートサイズを注文するひとはほとんどいない。ここ数ヶ月のあいだ中国のスターバックスに30回以上も通っているが、これまで自分以外でショートサイズを飲んでいるひとを見たことがない。
ショートサイズは中国スタバの裏メニュー
中国のスターバックスの店頭メニューにはショートサイズは記載されていない。日本人のなかには中国のスターバックスは日本よりも価格が高いというひともいるが、異なるサイズでくらべていないだろうか?
(了)