中国のハーゲンダッツ、高級アイスクリーム店として地位確立?
日本では見ることのなくなったハーゲンダッツのレストラン式の実店舗。中国全土で200店舗ほどハーゲンダッツが展開されている。中国のハーゲンダッツは値段が高いと聞いていたものの、勇気をもって初めて店内を利用することができた。
1.日本では見かけないハーゲンダッツのお店
中国全土に200店舗ほど出店しているハーゲンダッツ!
日本国内で見かけることのないアメリカ発祥のハーゲンダッツ(Haagen-dazs)のレストラン形式の実店舗。中国では200店舗ほどのハーゲンダッツのお店が出店されている。ハーゲンダッツの出店場所は主にショッピングモールなど。注意が必要なのは、中国のハーゲンダッツの商品はビックリするほど値段が高く、気軽に入れるようなお店ではないという点だ。
日本ではスーパーマーケットやコンビニなどでハーゲンダッツのアイスクリームを購入することができるものの、ハーゲンダッツの店舗を見ることはないはずだ。1994年には日本全国で95店舗のハーゲンダッツのお店があったものの、2013年4月25日に千葉県浦安市のハーゲンダッツの店舗が閉店し、現在はゼロ店となっている。
ちなみに、日本のハーゲンダッツの商品を販売しているのはサントリーのグループ会社だ。中国は世界的な食品会社のジェネラルミルズ(General Mills)が事業展開している。
2.とにかく高いハーゲンダッツ
一流レストランのようなメニュー表!
中国のハーゲンダッツはとにかく高い。お店に入ると、一流レストランのようなメニュー表が出てきて、種類にもよるが50元~100元(約800円~1,600円)くらいのお値段。ファーストフード店のような感覚でハーゲンダッツに入ると、メニュー表を見てから、その値段にビックリしてしまうはずだ。
アイスクリーム2つで58元(約1,000円)!!
蘇州市内のハーゲンダッツでメニュー表を見たものの、値段が高すぎて注文できるメニューはそれほど多くなかった。なんとか予算的に注文できたアイスクリーム2個のセットで、なんと58元(約1,000円)。ハーゲンダッツの近くに出店している「すき家(食其家)」で食べた牛丼(並盛)は14元(約250円)だったことを考えると、58元のアイスクリームでも躊躇してしまった。
ハーゲンダッツのお店では水がでる!
ビックリしたことに、ハーゲンダッツの店内ではお水(レモン入り)が提供された。しかも、コースターまで周到に用意されていた。中国のハーゲンダッツは完全に、ファーストフード店のようなカジュアルなお店ではない。
上海でも蘇州でも、ハーゲンダッツのお店にお客さんがでいっぱい入っていることはあまりない。中国のハーゲンダッツはそれほど混みあっておらず、30代~50代くらいのお金を持っていそうな女性が主なお客さんだ。
日本から完全になくなったハーゲンダッツの実店舗は、いつまで中国で存続するのだろうか。中国のハーゲンダッツは通信販売にも力を入れており、実店舗は広告宣伝的な位置づけでもあるのだろう。(了)