上海市では家庭用ガスに対して中国人寿保険は損害保険を提供しています。この保険の付保期間は１年間で、保険料金は20元（約400円）です。日本よりもガス漏れ事故が多い中国で、この損害保険に加入したほうが良いのでしょうか？
１．中国人寿保険のガス保険
ガス保険加入申請
11月分のガス料金の請求書を確認すると、いつもは添付されていない中国人寿保険（上海市分公司）のガス保険の案内がついていました。2015年１月～12月までの１年間の補償対象期間で、保険料金は20元（約400円）。加入したほうがいいのでしょうか？
中国では家庭用ガスの事故がけっこう発生すると言われています。損害保険会社もその点に目をつけて、ガス保険（燃気保険）をはじめたのか、政府部門の方針によりスタートしたのでしょうか。
（写真１）12月のガス請求書に添付されている家庭用ガス保険の加入書
２．補償内容は？
具体的な補償内容は？
この保険の補償内容を見てみると、ガスの事故で死亡または障害が残った場合は一人あたり最高10万元（約200万円）の補償です。一世帯あたり最高30万元（約600万円）となっています。
この保険はその事故で発生する医療費もカバーしています。この医療費は一人あたり最高２万元（約40万円）、一世帯あたり最高６万元（約120万円）です。中国では計画生育（いわゆる一人っ子政策）ですので、夫婦と一人っ子として一世帯あたり３人で考えているのでしょう。
じつは家財に対しても補償してくれます。一世帯あたり最高10万元（約200万円）まで補償されます。
（写真２）たった20元（約400円）で手厚い保険の補償金額
日本人は加入した方がいいのでしょうか？
中国に住んでいる大部分の日本人は海外旅行傷害保険に加入していることでしょう。ほとんどの海外旅行傷害保険は、死亡（障害）、医療費、損害補償をカバーしています。しかも、医療費などは病院でキャッシュレスで対応可能なところも少なくありません。
海外旅行傷害保険に加入している日本人は加入不要でしょう。この保険案内を深く見る前に、上海市のインターネットで支払い手続きができる付費通というシステムに保険料20元を見かけて、強制加入の保険だと誤解して支払ってしまいました。インターネットでの光熱費支払いは便利ですが、このような落とし穴もあるのですね。（了）