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中国の医療クリニックで「24時間自由行動下血圧測定」

最近は血圧の数値が高く、もしかしたら自宅で脳卒中や心筋梗塞で倒れたりしないか心配になる。上海市内で通っている医療クリニックの医師から「24時間自由行動下血圧測定」という検査をススメられ、とにかく検査してみることになった。

1.「24時間自由行動下血圧測定」とは?

上海市内にある医療クリニックでも検査できる!

最近とにかく血圧が高い。20代のときは問題なかった血圧が30代に入ると異常にあがっている。何が問題なのだろうか。上海市内にある医療クリニックで診察したところ、血液検査や尿検査などでは特に問題は見つからないとの診断結果。

医療クリニックの医師から「血圧を24時間測定する検査があるのでやってみるますか?」と測定のおススメが。この24時間のあいだ血圧を測る検査のことを「24時間自由行動下血圧測定」(ABPM)と言うらしい。今後のカラダの健康を考えて、せっかくの機会なので測定することになった。

(写真1)「24時間自由行動下血圧測定」(ABPM)の機器装着の様子

(写真1)「24時間自由行動下血圧測定」(ABPM)の機器装着の様子

見た目はほとんど普通の血圧計!

心臓部分に何か最新技術の医療機器を身につけると思っていたら、普通の血圧計のような測定器を首からぶら下げる。この機器を身につけていると、日中は30分に一回、夜11時から翌朝6時までは1時間に一回の頻度で、自動的に血圧が測定されるようになっている。

夏場の半袖のときは検査しないほうがいいだろう。夏場以外に長袖をきて、この血圧計の装着を見えないようにしておいた方がいい。日中は30分に一回うごき出すので、なかなか集中して仕事ができない。会社員の人は、週末の仕事が休みの日に測定したほうがいいだろう。

血圧計が動きだすと数値が気になる

自分の血圧が気になっているので、この血圧計が動きだすと数値が気になってしまう。数値を見てみると、最高血圧である収縮期血圧(上の数値)は115、最低血圧である拡張期血圧(下の数値)は85。このときは異常なし。

(写真2)カバーから血圧計機器が落ちないように輪ゴムで固定されている

(写真2)カバーから血圧計機器が落ちないように輪ゴムで固定されている

2.なぜ測定が必要になったのか?

高止まりしている最低血圧!!

なぜ「24時間自由行動下血圧測定」(ABPM)をすることになったのか?中国のネット通販サイトの京東商城(JD.com)で中国ブランドの九安医療の血圧計を購入。夜にちょっと動悸(どうき)が起こりだして血圧を測定すると、最低血圧がなんと110も!カラダに何か大きな異常が発生しているのか?

九安医療とは?
九安医療(andon)の電子血圧計は、天津九安医療電子股份有限公司という天津市にある中国企業が製造している。1995年に設立され、2010年に深セン証券取引所に上場している。
(写真3)最高血圧140と最低血圧110、血圧が高すぎる!

(写真3)最高血圧140と最低血圧110、血圧が高すぎる!

「24時間自由行動下血圧測定」で何がわかる?

この「24時間自由行動下血圧測定」をおこなうと、病院で測定する1回だけの数値ではみえないデータが入手できるからだ。高血圧にもいろいろなモノがあり、その高血圧の種類を判定できるというのが検査の目的。

  1. 日中の血圧が高いか1日中高い持続性高血圧
  2. 朝の起床時前後に血圧が上昇する早朝高血圧
  3. 夜間に血圧が低下しないか上昇してしまう夜間高血圧
  4. 病院の外来で血圧が上昇してしまう白衣高血圧や、逆に病院の血圧は正常値を取る仮面高血圧など


(引用)静岡市立清水病院「患者さんのための機関紙 きよかぜ」より

3.異常は見つかったのか?

寝ているときだけ血圧は正常

この測定結果は、寝ている時間以外は最低血圧85~96、最高血圧125~145を推移。寝ているときは最低血圧70~82、最高血圧100~120を推移。起きているときは、常に血圧が高い止まりしている状態だ。

医療クリニックの医師によると、まだ高血圧を抑制する降圧剤は飲まなくてもよいらしい。ただし、毎日血圧を測定して日常生活に注意するよう指導を受けた。降圧剤にたよる日は近いのか?(了)

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