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常州市(江蘇省)の13重の塔、見どころ満載の天寧寺!

江蘇省の常州市には天寧寺という仏教寺がある。天寧寺は常州市を代表する観光スポットになっていて、とくに13重の塔(天寧宝塔)は高さ153メートルの大迫力。これまで寺院をたくさん見てきた人にもおススメできるレベルの寺院だ。

1.常州市(江蘇省)にある天寧寺

常州のランドマーク的な存在である天寧寺!

上海市から中国高速鉄道(新幹線に相当)で約1時間のところにある常州市(江蘇省)。常州市は無錫市(江蘇省)のとなりに位置している。常州の市内中心(天寧区)にはラウンドマーク的な存在である天寧寺があり、その天寧寺には高さ153メートルの13重の塔(天寧宝塔)がそびえたっている。天寧宝塔は世界で最も高い仏塔と言われる。

この天寧寺は西暦600年ごろから建設された歴史の古い仏教寺。天寧寺を訪れる観光客は少なくない。北京市にも天寧寺があるものの、中国では常州市にある天寧寺のほうが有名だ。北京天寧寺にも塔があるものの、高さは57メートルにとどまる。

(写真1)天寧寺の13重の塔(天寧宝塔)、高さ153メートル(江蘇省・常州市)

(写真1)天寧寺の13重の塔(天寧宝塔)、高さ153メートル(江蘇省・常州市)

江蘇省の常州市
常州市は、上海市から高速鉄道で約1時間のところにある江蘇省の都市。常州市の総人口は470万人(2014年末)。多くの日系企業が進出し、日本料理店も多い。市内中心部には常州を代表する観光名所の天寧寺がある。

2.天寧寺の入場チケット

有料でも観光客は多い!入場料は20元(約400円)

天寧寺の入場は有料だ。天寧寺だけの入場であれば20元(約400円)、13重の塔(天寧宝塔)のなかに入る場合はセット料金の80元(約1,600円)となっている。このセット料金80元のなかに天寧寺の入場料(20元)も含まれている。

天寧寺の営業時間は、7時~17時(入場手続きは16時30分まで)となっている。13重の塔(天寧宝塔)は、4月11日~10月10日までは8時30分~17時30分、10月11日~4月10日までは8時30分~17時となっている。

(写真2)天寧寺の入り口にあるチケット販売センター(江蘇省・常州市)

(写真2)天寧寺の入り口にあるチケット販売センター(江蘇省・常州市)

共同購買サイトを活用すると割安でチケットが入手可能!

天寧寺と13重の塔(天寧宝塔)のセットになった入場券は共同購買サイトで購入すると安くなる。通常価格80元(約1,600円)のところ、共同購買サイトの美団網で前払購入すると25%オフの60元(約1,200円)で販売されている。インターネット経由での前払いが前提だ。

このような共同購買サイトは入場直前でも利用可能だ。このような有料の観光名所を見学するとき、正規料金を確認した上で共同購買サイトで安いチケットがないか探すとよいだろう。

共同購買サイトで天寧寺の入場券を購入すると、登録している携帯電話のショートメッセージに予約番号が通知される。その予約番号を天寧寺のチケット販売窓口(西門)に提示すればチケットを渡してくれる仕組み。天寧寺では共同購買サイトで前払いした入場券は、正面のチケット販売窓口ではなく、西門側にある窓口で交換する仕組みになっている。

(写真3)天寧寺と天寧宝塔のセットチケット、インターネット専用の文字も!

(写真3)天寧寺と天寧宝塔のセットチケット、インターネット専用の文字も!

中国の共同購買サイトとは?
中国の共同購買サイトは、テーマパークなどの入場券を割安で購入できたり、レストランの食事クーポンを割引価格で入手できる。前払いが前提だ。美団網、大衆点評網、百度糯米などの数社で市場シェアのほとんどを占める。

3.天寧寺のなかの様子

中国を代表する仏教寺のひとつ!大迫力の13重の塔

いままで数多くの寺院をみてきたが、天寧寺は訪れる価値がある寺院だ。とくに高さ150メートルを超える13重の塔(天寧宝塔)の迫力がすごい。

(写真4)迫力ある13重の塔(天寧宝塔)、塔に入るには60元が必要

(写真4)迫力ある13重の塔(天寧宝塔)、塔に入るには60元が必要

塔のなかにはエレベーターが設置されている!

現在の13重の塔(天寧宝塔)は昔からあったのものではない。2007年に再建されたもの。そのため仏塔のなかには12階まであがれるエレベーターが設置されている。12階までエレベーターで昇り、そのあとは階段であがっていく。このエレベーターは三菱電機が製造している。

(写真5)仏塔内にある三菱電機製のエレベーター(江蘇省・常州市)

(写真5)仏塔内にある三菱電機製のエレベーター(江蘇省・常州市)

塔の上から見下ろした景色、常州市が一望できる!

13重の塔(天寧宝塔)からの眺望。常州市内が一望できる。高層ビルの展望フロアから街を見渡すような感覚だ。

(写真6)13重の塔(天寧宝塔)からの眺望、常州市内が見渡せる

(写真6)13重の塔(天寧宝塔)からの眺望、常州市内が見渡せる

内部には仏教に関する展示物も少なくない!

仏塔のなかには数多くの展示品がある。まだ2007年に再建された新しい仏塔であるため、設置されている仏像も新しい。

(写真7)天寧宝塔のなかの様子、たくさんの仏像が設置されている

(写真7)天寧宝塔のなかの様子、たくさんの仏像が設置されている

最上階には大きな鐘(かね)が!

最上階の高さ118メートルのところに、重さ15トンの大きな鐘が設置されている。祝祭日や記念日には鐘を鳴らしているようだ。中国の政治家、企業家が鐘をたたく様子の写真も塔内に掲示されている。

(写真8)天寧宝塔の最上階にある鐘、幅3.2メートル、重さ15トン

(写真8)天寧宝塔の最上階にある鐘、幅3.2メートル、重さ15トン

常州市を観光で訪れる日本人はそれほど多くないだろう。そもそも、常州市という都市を知っている日本人は多くない。しかし、天寧寺は日本からわざわざ訪れるような観光名所ではないものの、もし上海、蘇州、無錫周辺に生活しているなら週末に訪れてもよいだろう。とくに天寧宝塔は期待を裏切らないはずだ。(了)

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