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杭州市の勝利河美食街(古水街)、人気の食事スポット!

杭州市で注目すべき飲食エリアといえば勝利河美食街(杭州市拱墅区)。独特の雰囲気ただよる通りに、ところ狭しと飲食店が軒をつらねている。浙菜(浙江菜)だけでなく、広東料理や四川料理のお店もあり地元の人もあつまるスポットだ。

1.杭州市の隠れ人気レストラン街

勝利河美食街、夕方から多くの人が集まる!

浙江省の杭州市拱墅区にある勝利河美食街というレストラン街。夕方ごろになると、多くの人があつまってくる。勝利河美食街は、中国らしい雰囲気のあるエリアで、出店しているレストランも何やら歴史が古そうな店構えのお店が並んでいる。

(写真1)勝利河美食街の入り口、訪れる人も多い(浙江省・杭州市)

(写真1)勝利河美食街の入り口、訪れる人も多い(浙江省・杭州市)

杭州市とは?
杭州市は、浙江省の省都(日本の県庁所在地に相当)。西湖を代表とする中国の観光名所としても有名。総人口は884万人(2013年末)。総面積は1万6,596k㎡で東京都の約8倍、蘇州市(江蘇省)の2倍の広さ。杭州市は8区、2県、2県級市(建徳市、臨安市)を管轄している。在留邦人数は約2,000人。

2.市中心部にあるレストラン街

2009年にオープンした新しいレストラン・エリア!

勝利河美食街は全長460メートルのレストラン街だ。じつは、勝利河美食街は歴史の古いレストラン街というわけではなく、2009年にオープンした新設エリア。勝利河美食街の別名は古水街とよばれる。中国では歴史ある場所(寺院など)の周辺にショッピングエリアをつくったり、このようにゼロから雰囲気のあるスポットを作り上げることが多い。

なにも知らずに勝利河美食街を訪れた人は、昔ながらのレストラン街と錯覚してしまってもおかしくないだろう。建築デザイナーによって、しっかり企画されたエリアを歩いているだけでも楽しくなってしまう。お店の看板や装飾も統一されており、歴史あるスポットと勘違いしても不思議ではないだろう。

(写真2)勝利河美食街のようす、平屋のようなレストランが軒をつらねる

(写真2)勝利河美食街のようす、平屋のようなレストランが軒をつらねる

観光スポットのような雰囲気!

勝利河美食街の通りは装飾もほどこされていて、日本人にとっては中国らしい通りと感じるはずだ。勝利河美食街が成功しているのは、飲食店だけをあつめた食事スポットとして、このエリアのターゲット対象、ポジショニングを明確にしたことだ。

アパレルショップやおみやげ屋など混在していると、そのエリアの特長がぼやけてしまい、ほかの商業エリアと違いがでないケースが多い。勝利河美食街は飲食に特化した専門街だ。

(写真3)勝利河美食街には飲食店しか出店していない(浙江省・杭州市)

(写真3)勝利河美食街には飲食店しか出店していない(浙江省・杭州市)

広東料理や四川料理なども!地元料理だけでない

勝利河美食街にあるレストランは、浙江省の料理である浙菜(浙江菜)専門店だけでない。広東料理(粤菜)や四川料理(川菜)など他地域の専門料理店も出店されている。勝利河美食街は観光客だけを対象しているのではなく、地元の人もふくめて飲食店エリアでポジションを築いていこうとしている場所だ。

(写真4)勝利河美食街にはさまざまな地域の専門料理店が出店している

(写真4)勝利河美食街にはさまざまな地域の専門料理店が出店している

なぜか人気のたこ焼き屋、ワンセット10元~15元!

勝利河美食街で、たこ焼き屋を発見。ここ数年、中国でたこ焼き屋のお店や露店が増えている。ただ、味のほうは中国風にアレンジされているケースが多く、日本人が考えている、たこ焼きとは少し異なることに注意が必要だ。大きな設備投資なくスタートできる、たこ焼き屋は、中国人の独立・起業の恰好のビジネスかもしれない。

(写真5)勝利河美食街にあるたこ焼き専門店、中国では増えている

(写真5)勝利河美食街にあるたこ焼き専門店、中国では増えている

勝利河美食街は市中心部にあるものの、すこしだけ人が集まるエリアから外れたところに位置している。繁華街のなかにエリアがあるわけではないため、2009年に勝利河美食街をつくって飲食エリアとして集客に成功しているのは驚きだ。ここ数年、ショッピングセンターなど集客に失敗する例があとを絶たないなか、勝利河美食街はまれに見る成功エリアになっている。(了)

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