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第2の味千拉麺か?杭州市でチェーン展開している神田川拉麺!

上海市から高速鉄道(新幹線に相当)で約1時間ちょっとのところに位置する杭州市(浙江省)。杭州市は2千人を超える日本人が滞在しているものの、日本料理店の数はかなり少ない。街なかで見つけたのは日式ラーメンを提供する神田川拉麺だ。

1.杭州市のグルメシティEAC

文三路近くの飲食店があつまるEAC(欧美中心)!

杭州市に長期滞在する日本人は2,265人(平成24年10月時点)と、全世界で43番目に長期滞在する日本人が多い都市。杭州市内には日本人学校も設立されている。通常、このような日本人の多い中国の地方都市には、日本料理店や日式クラブがあつまった日本人街があるのが一般的だ。

杭州市にはそのような日本人街は見られない。杭州市の文三路(西湖区)にあるEAC(欧美中心)という飲食店街。EACには、スターバックスコーヒーはじめ、バーガーキングなどの大手外食チェーン店も入居している。日本人向けの日本料理店が入居していないEAC(欧美中心)を歩いていると、食事に訪れた日本人もチラホラみられる状況だ。

(写真1)杭州市の文三路ちかくにあるEAC(欧美中心)

(写真1)杭州市の文三路ちかくにあるEAC(欧美中心)

浙江省の杭州市
杭州市は、浙江省の省都(日本の県庁所在地に相当)。西湖を代表とする中国の観光名所としても有名。総人口は884万人(2013年末)。総面積は1万6,596k㎡で東京都の約8倍、蘇州市(江蘇省)の2倍の広さ。杭州市は8区、2県、2県級市(建徳市、臨安市)を管轄している。在留邦人数は約2,000人。

2.杭州市発祥の日式ラーメン店

杭州市で2002年から展開されている神田川拉麺!

EAC(欧美中心)を歩いていると、神田川拉麺という日本風ラーメン屋を発見。店頭には「日式拉麺」と大きく書かれている。一瞬、中国で圧倒的なチェーン店数をほこる味千拉麺ではないか?と見間違えてしまった。

ここは杭州市発祥の神田川拉麺というチェーン店だ。インターネット上の情報によると、この神田川拉麺は2002年から事業展開されているようだ。赤と白の特長的な看板をみると、味千拉麺と勘違いしてしまってもしかたはない。

(写真2)EAC(欧美中心)のなかにある神田川拉麺(浙江省・杭州市)

(写真2)EAC(欧美中心)のなかにある神田川拉麺(浙江省・杭州市)

杭州市内で12店舗も展開されている

神田川拉麺は海外から帰国した中国人がスタートしたラーメン店。日系の外食企業が中国進出したのではなく、正真正銘の中国企業(中国発祥の日式ラーメン店)が神田川拉麺を運営している。

現在、神田川拉麺は杭州市内で12店舗を展開している。神田川拉麺は、日本国内で日本人が中華料理店を運営するのと同様で、中国人向けにカスタマイズした和風ラーメンを提供している。

(写真3)ひと目みたかぎりでは日系企業と錯覚してしまう神田川拉麺

(写真3)ひと目みたかぎりでは日系企業と錯覚してしまう神田川拉麺

落ち着いた雰囲気の店内、お店に入りやすい!

神田川拉麺の店内はオシャレで清潔だ。午後2時すぎに神田川拉麺に入ったため、お客さんはそれほどいなかった。やはり、神田川拉麺は中国のラーメン店、席についてもお水はでてこない。

(写真4)神田川拉麺の店内のようす、清潔にされている

(写真4)神田川拉麺の店内のようす、清潔にされている

あくまでも日式ラーメン、中国人にあった味に改良されている!

神田川拉麺の定番の豚骨ラーメンを注文したところ、美味しそうなトンコツ色のラーメンが登場。日本のラーメンと少し異なり、まさに日本風ラーメンというお味。ラーメンの麺が中国っぽい食感だ。日本のラーメンの味を期待すると違和感を感じてしまうが、中国の日本風ラーメンと考えると納得できるはずだ。

(写真5)神田川拉麺の豚骨ラーメン(浙江省・杭州市)

(写真5)神田川拉麺の豚骨ラーメン(浙江省・杭州市)

神田川拉麺で食事をしていると、日本人のお客さんの姿もみかけた。店員さんによると、杭州市に長期滞在している日本人の常連さんとのこと。杭州市内は都市の規模や日本人長期滞在者の数にくらべて日本料理屋は少ない。この地で生活する日本人にとって神田川拉麺は貴重な存在なのだろう。(了)

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