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中国で会社印(公章)作成、公安局指定業者にて!

中国で会社設立すると必ず必要になるのは会社印(印鑑)。中国語では公章(ゴンジャン)と呼ばれているもの。この会社印を資料などに押印することで、会社の正式な文書・提出物となる。この会社印はどこで制作すればよいのか?

1.中国での会社印(公章)の作成

会社印は公安局指定業者で制作しなければならない!

中国で会社を設立する場合、かならず必要になるのは会社印。この会社印は中国語では公章(ゴンジャン)と呼ばれる。手続きの流れとしては工商部門で営業許可証を取得した上で会社印制作の発行許可を公安局から取得することになる。

なお、この会社印は公安局指定業者でしか制作することができない。具体的には公安局のシステムに(新しく制作した)会社印が登録されていなければならないからだ。会社印の発行許可を取得するとき、公安局から印鑑制作の指定業者一覧を提示されるので、そのなかから業者を選定することになる。

(写真1)中国の会社印(公章)は公安局指定業者で制作しなければならない

(写真1)中国の会社印(公章)は公安局指定業者で制作しなければならない

2.会社印の制作

専用機械で簡単制作、1時間以内に完成!

実際に会社印(公章)を制作依頼してみたところ、1時間もかからずに完成。会社印のフォーマットは決まっているので、自社の会社名を印字して終了。パソコンと接続された専用機械(最新設備というわけではない)が印字ゴム板を自動で制作していく。業者の担当者はパソコンに必要事項を入力する2分ほどの作業で終了。実際の制作は20分ほど。これで150元という価格だ。

(写真2)会社印を制作する専用機械、パソコンと連動している

(写真2)会社印を制作する専用機械、パソコンと連動している

現在はインク入りの会社印が主流!

いま中国で会社印を制作すると、昔ながらのアナログ的なハンコではなく、インク入りのスタンプのような印鑑になっている。朱肉(赤いインク入れ)は不要になるものの、会社印の重要性が以前のアナログ式ハンコよりも低くなったような気がしてしまう。

(写真3)卓達印章(trodat)の印鑑、使いやすい

(写真3)卓達印章(trodat)の印鑑、使いやすい

会社印(公章)の相場は150元前後!

会社印、発票印、財務印など地域によって、ある程度の製作費の相場はある。ただし、公安局が価格を指定しているわけではないので、じつは値下げ交渉も可能だ。複数の公安局指定業者に電話して価格を比較するだけで20%~30%(数百元)ほど安くなるケースもある。ちなみに、会社印の定価は150元、ここから複数の印鑑を制作依頼することを条件に数百元ほど安くなった。

(写真4)印鑑屋さんの価格表、このような価格表でも商売は繁盛

(写真4)印鑑屋さんの価格表、このような価格表でも商売は繁盛

中国ではA4サイズのコピーでもネット通販のタオバオで業者を探したほうが大幅に安くなるのが現状。ただ、会社印は指定業者が決まっているため価格競争が起きにくい。それでも、相見積もりをすることで数百元単位で安くなるはずだ。(了)

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