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AUX(奥克斯)の電気ポット!日本人の知らない巨大家電メーカー

日本人にとって中国ブランドの生活家電は手を出しにくい代物。先入観として品質に問題があるのではと疑ってしまう。ただ、多くの中国の大手家電メーカーは日系企業から技術支援をうけており、品質面で問題ないケースも少なくない。

1.日本人の知らない家電メーカー

けっこう信頼できる中国メーカー!AUX(奥克斯)

日本から中国に赴任した人が悩んでしまう中国現地での家電用品の購入。日系ブランドであるパナソニック、ソニー、日立などは信頼できるものの、中国ブランドにくらべると1.5倍~3倍ほど高い価格設定になっている。それでも日系ブランドを選択する人は少なくないだろうが、実は中国ブランドの品質も決して安かろう、悪かろう、ではなくなっていることに留意が必要だ。

中国の家電総合メーカーの一社であるAUX(奥克斯)は、驚くような価格で商品を販売している。それらの商品の品質も決して悪くない。日本に住んでいる日本人にとっては、AUX(奥克斯)という会社名を聞いたことがないかもしれないが、年間売上高1兆円を超える中国の大企業。日本人にも知られるハイアール、美的(Midea)の後ろ姿を追いかける家電メーカーだ。

(写真1)京東商城(JD.com)で購入したAUXの電気ポット

(写真1)京東商城(JD.com)で購入したAUXの電気ポット

AUX(奥克斯)とは?
AUX(奥克斯)は電力関係、家電、通信、不動産などの事業を行う中国企業。1986年設立。2014年の年間売上高は552億元(約1.1兆円)で、従業員はグループ全体で約2万人。子会社の三星電気は、2011年から上海証券取引所に上場している。

2.AUX(奥克斯)の商品

エアコン、洗濯機、冷蔵庫まで、家電総合メーカー!

AUX(奥克斯)はエアコン、洗濯機、冷蔵庫などの白物家電(生活家電)を中心に製造・販売している。実際に、AUX(奥克斯)のエアコン、電器ポットなどを利用しているが、まったく使用に問題ない。中国ブランドもデザインに力をいれていて、以前のようなトンチンカンなデザインの商品は少なくなった。

(写真2)日本で販売されていても違和感のないデザイン(AUXの電気ポット)

(写真2)日本で販売されていても違和感のないデザイン(AUXの電気ポット)

200元(約3,000円)未満で変える電気ポット!

このAUX(奥克斯)の電気ポット(5リットル)は、家電に強いネット通販の京東商城(JD.com)で159元(約2,000円)ほどで販売されている。お湯が少なくなると自動的に過熱・保温を停止する機能もあり、安全面でも問題ない仕様だ。

京東商城(JD.com)では、タイガー魔法瓶、パナソニック、象印の電気ポットも販売されているものの、価格は最低500元(約8千円)。もっとも高いタイガー魔法瓶のPVP-H40C(4リットル)は4,888元(約8万円)で販売されている。

(写真3)159元で販売されているAUX(奥克斯)の電気ポット

(写真3)159元で販売されているAUX(奥克斯)の電気ポット

これまで、中国ブランドの家電製品を購入して失敗してしまった経験も実は少なくない。電動歯ブラシはオムロンやパナソニック製のほうが使い心地がいい。ただ、中国ブランドも品質が向上しているので、ネット通販サイトの評価(コメント)を参考に購入してみるのも選択のひとつではないだろうか。(了)

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