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江蘇省昆山市のゴーストタウン(鬼城)?それとも未完成?

上海と蘇州のあいだにある江蘇省の昆山市。昆山日本人会(KJA)のブログによると、約1,000人の日本人が住んでいる中国の地方都市です。上海から高速鉄道でたった20分弱の街でゴーストタウンのような高層マンションを見かけました。

1.ここには人が住んでいない?

上海から高速鉄道でたった20分弱の街

ときどき報道などで耳にするゴーストタウンという意味の中国語の「鬼城(グイチョン)」。上海から高速鉄道で20分弱のところにある江蘇省の昆山市のなかには、真っ暗なままの巨大な住宅地がありました。もしかして「鬼城」でしょうか?

江蘇省の昆山市とは?
昆山市は、上海市と江蘇省蘇州市のあいだに位置する県級都市。昆山市は江蘇省蘇州市に所属。上海市と昆山市のあいだは高速鉄道の和諧号により20分弱で移動できる。上海虹橋空港から42km、上海浦東空港から92kmに位置する。人口は164万人。
(写真1)高層マンションの部屋のなかには電気がついていない

(写真1)高層マンションの部屋のなかには電気がついていない

いろいろな意見が・・・

宿泊しているホテルの従業員に「近くに人が住んでいないような高層マンションを見たんだけど・・・」と言うと、ホテルの従業員は「ここ数年は外地からきていた人が出ていって人口が減っていると思います」と話してくれました。

2009年からはじまった世界的な金融危機もおさまっており、なぜ外地の人が出ていくのか納得できません。昆山市は世界的な輸出のための工業都市というわけでもなさそうで、ここ数年の人件費や人民元の高騰が大きく影響しているわけでもなさそうです。

(写真2)市内の大通りに面しているが1店舗も入っていない

(写真2)市内の大通りに面しているが1店舗も入っていない

不動産仲介会社の話では?

不動産仲介会社にきいてみると、「あの住宅街はまだ完成していないだけ」とゴーストタウン説を一蹴されてしまいました。ただ、この住宅地を昼間みたときには工事している様子もありませんでした。中国では不動産相場の上昇を見込んで、工事中のマンションの建設を止めることがあります。もしかして、この高層マンションもそのような思惑があるのでしょうか。

2.たしかに空き室が多い

マンション見学がしやすい

昆山市では上海市内とくらべると、あきらかにマンション見学がしやすいです。上海市内では本当に空きの物件数が少なく、ひとつのマンションで見学できる空き物件はあまりありません。いっぽう、昆山市では高級マンションでも多くのお部屋を見学することが簡単にできてしまいます。

(写真3)中途半場に放置されている、工事中というわけでもない

(写真3)中途半場に放置されている、工事中というわけでもない

昼間みると立派な完成マンション

この人が住んでいないマンションを昼間みてみると、かなり立派な完成したマンションのように見えます。ただし、賃貸マンションを紹介しているインターネットサイトの捜房網や安居客では、賃貸物件としては掲載されていません。

(写真4)大通りに面した高層マンション、便利なところに位置する

(写真4)大通りに面した高層マンション、便利なところに位置する

ひさしぶりに2010年に広東省の地方都市で賃貸していたマンションの家賃をしらべてみると、4年たった今も家賃は当時と変わっていませんでした。当時、1ヶ月あたり平均4,500元(約7.4万円)だった家賃は、現在でもほぼ同じ相場です。北京や上海などの一線都市の住宅だけが引き続き上昇しているのでしょうか。

一線都市とは?
一線都市とは、中国のなかで不動産価格や所得水準などの生活レベルや物価の高い大都市のことを言います。明確な定義はありません。中国語では「一線城市」 と書きます。「第一財経週刊」という雑誌は2014年、19都市を指定しています。北京、上海、広州、深センなどは一線都市の代表。

北京や上海に居住する人口は多すぎるように思います。日本のように公共交通網をさらに発展させて、近隣の都市にベッドタウンをつくることが人口過密の緩和に有効ではないでしょうか。列車から上海市郊外の様子をみると、まだまだ開発可能な土地は残っているように思います。(了)

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