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2014年上半期(1~6月)、中国主要空港の旅客者数の順位

中国の空港はどこも混み合っている。国土の広い中国では、国内の移動でも飛行機が便利。中国国内の空港別の旅客数をみると、北京首都空港がトップで、広州白雲空港がつづいている。別の見方をすると上海の空港の利用者も多い。

1.中国の旅客者数トップの空港

個別空港では北京首都空港がトップ

中国の空港別の旅客者数をみると、2014年上半期(1月~6月)のトップは北京首都空港の4,176万人。2位は広州白雲空港の2,671万人、3位は上海浦東空港の2,447万人と続いている。旅客者数は乗降客数ともいわれる。

ちなみに、空港広告を発行している東急エージェンシーの発表データによると、日本の旅客者数トップは羽田空港の年間6,874万人(2013年)、第2位は成田空港の年間3,247万人(同)、第3位は福岡空港の年間1,895万人(同)。こちらのデータはあくまでも年間データなので、中国の半期データとの比較には注意が必要。

2014年上半期の中国主要空港の旅客者数

世界の年間ベースの旅客者数をみると、北京首都空港は世界トップのアトランタ空港(米国)に続く世界第2位の規模となっている。ただし、北京首都空港の増加率は前年同期比で1.9%にとどまっており、旅客者数の増加スピードはおそくなっている。

その要因としては、北京首都空港の離着陸に対応できる便数がすでに限界にきていると言われている。現在、1時間あたり88便が離着陸しており、1分間に1便以上が離着陸している。これ以上増加させる余裕はほとんどないと言われている。

2.地区別に旅客者数をみると?

上海がはじめて北京を追い抜いた

上海市という単位でみると、上海浦東空港の2,447万人と上海虹橋空港の1,875万人をあわせた4,322万人となった。上海全体の旅客者数として北京首都空港の4,176万人をはじめて追い抜いた。

もうひとつの指標である便数の離着陸機数でみると、状況は大きくことなる。北京首都空港の上半期の離着陸機数28.4万便に対して、上海浦東空港の19.0万便と上海虹橋空港の12.5万便をあわせると上海として合計31.5万便となり、北京を大きく上回っている。

この流れは2014年の下半期でも大きく変わることはないと言われており、年間を通して上海が北京をはじめて追い越すことになりそうだ。ただし、あまり知られていないが、北京には北京首都空港以外に北京南苑空港という空港があり、統計データにはでてこない。この北京南苑空港はおもに軍事用で使われており、民用としても利用されているが、旅客者数データに集計されないこととなっている。

上海の上海浦東空港と上海虹橋空港ともに、前年同期比の伸び率が鈍化している。上海浦東空港は7.8%の増、上海虹橋空港は10.0%の増となっている。上海の空港も北京首都空港と同様に離着陸の数に限界が見えてきている。北京首都空港の1時間あたり88便に対して、上海浦東空港は1時間あたり70便まで増えてきている。

3.地域別にざっくり旅客者数をみると?

広東省も規模は大きい

北京と上海だけでなく、広東省で空港の距離が近い広州白雲空港と深セン宝安空港をあわせてみると少し様子がことなる。広州白雲空港は2,671万人で深セン宝安空港の1,721万人の旅客者数をあわせると合計4,392万人となり、上海を追い越す規模となる。(了)

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