中国の鉄道（列車）の切符を公式サイトで購入する方法！

中国で鉄道の切符を購入するならインターネットで購入するのが便利。中国の鉄道部門が運営している12306.cnという公式サイトであれば、中国国内のすべての鉄道チケットを購入することができる。しかも、ネット上で支払いまで可能だ。

１．インターネットで切符を購入するなら12306.cn

中国で列車の切符を購入する方法はいろいろある。鉄道の駅の切符売り場で購入したり、旅行代理店や鉄道の切符の販売代理店で購入したり。いろいろな方法があるなかで、もっともおススメの方法はインターネットを利用した切符の購入。自宅でじっくり目的地への到着時間を検討できるからだ。

（写真１）中国鉄道部門が運営しているインターネットサイト「12306.cn」

中国の鉄道部門が運営している公式ホームページは12306.cnというサイト。このホームページ以外で鉄道の切符が販売しているところは、すべて代理販売をおこなっているサイト。

このサイトで出発の２時間前までの鉄道の切符を購入することができる。出発まで２時間以内の切符はインターネットで購入できず、駅の切符売り場で購入しなければならないので注意が必要だ。

この12306.cnで列車の切符を購入する場合、インターネット上で支払い手続きを行う必要がある。中国で銀行口座を開設していて、インターネットバンキングを申し込んでいる必要がある。

中国で生活している日本人であれば、中国国内で銀行口座を開設しているはずなので、インターネットバンキングを利用できるようにしておくと大変便利だ。

インターネット上で切符の支払いまではできるものの、現物の切符の入手するためには駅窓口か販売代理店まで行かなければならない。乗車当日に駅の切符売り場で切符を入手するときは、乗車時間に余裕をもって駅に行っておいたほうがいいだろう。

昨年までは12306.cnで切符を購入して、駅の切符売り場か販売代理店で現物の切符の受け取りをおこなえばOKだった。2014年３月１日より、中国ではインターネットで切符をはじめて購入する乗客は、駅の切符売り場で身分証明書の認証（照合）を一度だけしなければならなくなった。

（写真２）列車の切符を販売している販売代理店（上海市内）

インターネットの身分証明書の認証に関する記載をよむと、列車の切符を販売している販売代理店でも身分証明書の認証ができるという。上海市内の自宅ちかくの販売代理店に行ってみると、受付のおばちゃんは「外国人のパスポートの認証は駅の切符売り場でしかできないよ」と残念な回答が・・・。

（写真３）列車の切符を販売している代理店の様子、昔から鉄格子がある

ちなみに、中国で列車の切符を購入する場合、駅の切符売り場で購入すると購入手数料は不要であるが、販売代理店で購入すると１枚あたり５元（約80円）の代理手数料が発生する。

インターネットで購入しておいて、販売代理店で切符を受け取る場合も同じように代理手数料が発生してしまう。出発前日までに切符を入手する場合、近くの鉄道の駅までの交通費と時間をふくめて販売代理店を利用するか考えたほうがいい。

なお、上海市内には上海駅、上海南駅、上海虹橋駅の３つの鉄道の駅がある。この３つの駅の切符売り場では、実際にどの駅を利用するかに関係なく現物切符の受け取りが可能。

身分証明書の認証をおこなうため、けっきょく乗車１日前に自宅からもっとも近い上海駅に。

（写真４）上海駅の様子、駅自体が広いので迷子にならないように！

上海駅の切符売場は少し離れたところに設置されている。はじめて上海駅に切符を買いに行った人は、20分くらいは切符売り場を探すことになるだろう。

（写真５）上海駅前にある地下道をとおって切符売り場へ！

インターネットですでに切符を購入している場合は、予約番号とパスポートを見せると身分証明書の認証が完了する。同時に現物の切符を発行してもらうことをお忘れなく。

（写真６）上海駅の切符売場の様子、長蛇の列というほどでもない

中国で鉄道の列車に乗車する場合は、少なくても出発の40分まえくらいには駅に到着しておいたほうがいい。日本とちがい駅構内に入るのに長蛇の列をならんで荷物検査を受ける必要があるからだ。

（写真７）入手した鉄道のチケット

上海南駅から義烏（浙江省）までは硬座とよばれる通常の席で片道46.5元（約770円）。義烏から上海虹橋駅までは軟臥２等とよばれる個室で片道89.5元（約1,500円）。

ただ、個室といっても自分ひとりでなく、他の見知らぬ乗客も一緒。上海から義烏までは３時間くらいかかる。日本とくらべると中国の鉄道料金はまだまだ安い。（了）