上海のサイゼリヤ、コストパフォーマンスが高い!
中国の上海ではサイゼリヤの存在感が大きい。中国でパスタなどの洋食を低価格で食べることができる。日本人は中国で日本料理だけでなく、ときどきはハンバーグやパスタを食べたくなる。この欲求を満たしてくれる中国のサイゼリヤとは?
1.日本でお馴染みのサイゼリヤ
中国では競合がすくない絶妙な市場ポジション
イタリア料理のファミリーレストランを展開しているサイゼリヤ(Saizeriya)を知っていますか?このサイゼリヤは中国でも展開されている。2003年に上海に1号店を出店して、中国では大都市を中心に展開されている。
このサイゼリヤはサイゼリアではない。最後の文字は「ア」ではなく「ヤ」であるので注意が必要だ。
中国で格安の洋食店という絶妙な市場ポジショニングをつくっているサイゼリヤ。中国の他の飲食店をみても、同じような「洋食」「格安」「ファミリーレストラン」という3つのキーワードにマッチする競合は(いまのところ)いないだろう。
- サイゼリヤの中国展開
- サイゼリヤは2003年12月に中国上海に1号店を出店。これが同社の海外初展開。現在では香港、台湾、シンガポールなどにも展開している。2013年8月時点で中国で150店舗を展開している。日系外食チェーンが中国で苦戦するなか、サイゼリヤは4億円の営業利益(2013年8月期)と好調。
2.高いコストパフォーマンス
とにかく安い!
日本で数回しかサイゼリヤに行ったことがないが、上海では週2回くらいは通っている。とにかく安い!スパゲティを頼んでも10元~15元(約170円~250円)。このパスタにガーリックトースト4元(約70円)を注文すれば、20元(約340円)以内で洋食を食べることができる。
中国の物価が日本よりも安いものの、中国でこのような洋食が20元前後で食べれる店はサイゼリヤ以外にはないだろう。中国でピザやパスタなどを食べようと思うと、すこし高級な雰囲気の店になってしまう。価格もパスタで40元(約660円)くらいするのが一般的だ。
これは上海などの一線都市とよばれる大都市だけでなく、中国で二線都市とよばれる中級規模の都市でも同じ状況。中国で低価格の洋食を提供しているサイゼリヤの意義は大きいのでは?
中国のサイゼリヤでは日本と同じようにドリンクバーが用意されている。一人あたり8元(約130円)以上の注文をすると、ドリンクバーは一人あたり7元になる。ほとんど注文せずに一人あたり8元に足りない場合は、ドリンクバーは10元になる。
中国でギリギリの生活をしている日本人にとっては便利なサイゼリヤ。ひとつだけ希望するのは、店内でWiFi(無線LAN)を利用できるようにしてほしい。サイゼリヤとしては客の回転数が少なくなってしまうのでWiFiを導入したくないかもしれないが。
(了)