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中国の銀行口座、パスポート更新したら金融機関の手続きは?

中国の金融機関に登録しているパスポートが新しくなったら、どのような手続きが必要だろうか?日本に帰任するときには銀行口座の解約手続きをする必要があり、中国にいるあいだにパスポートが変更されたら手続きはかならず必要になる。

1.中国銀行でパスポート登録の変更

窓口での手続きにはパスポートが必要

中国本土で外国人である日本人が銀行口座を開設する場合、ほとんどの銀行ではパスポート(日本語では旅券)だけで開設が可能(一部の銀行では居留証も必要)。中国の銀行では窓口で両替、振込、インターネットバンキングの申請などの何か手続きをする場合、身分証の提示が求められる。外国人である日本人の場合はパスポートを提示する必要がある。

では、銀行口座を開設してから、パスポートの紛失や有効期限到来などでパスポート自体が変わってしまった場合はどうしたら良いのだろうか?パスポートは新しくなると、パスポート番号や有効期限も変更されてしまう。

(写真1)中国の銀行窓口は10年前に比べるとサービス精神にあふれている

(写真1)中国の銀行窓口は10年前に比べるとサービス精神にあふれている

パスポートを更新・変更したら?

先日(2014年12月)、広州市内にある中国銀行に登録しているパスポート情報の変更手続きを完了。手続きに必要なモノは、古いパスポート、新しいパスポート、銀行キャッシュカードのみ。手続き時間は10分ほど。予想外に簡単に手続きできてしまった。

むかし知人からはパスポートが新しくなると、外国人の場合は日本大使館や総領事館が発行する「同一人物証明」という証明書が必要だと聞いていたが、中国銀行(広州市)では不要だった。銀行や地域によって違いがあるかもしれないが、広州市にある中国銀行では必要ない。

(写真2)中国銀行のキャッシュカード2枚とパスポート(旅券)

(写真2)中国銀行のキャッシュカード2枚とパスポート(旅券)

2.パスポートを変更したら手続きは必須

「同一人物証明」は無料ではない

日本駐中国大使館のホームページによると、この「同一人物証明」の発行手数料は130元(約2,600円)かかり、発行手続きに2日必要になると記載されている。この「同一人物証明」は中国語で発行される。ちなみに、上海総領事館でも発行手数料は同額(130元)になっている(2014年12月時点)。

もしかすると、手元に古いパスポートがない場合は、中国の金融機関に登録されている個人情報(古いパスポート情報)と新しいパスポートのつながりが分からない。そのため、中国の金融機関からは公的機関(大使館などの在外公館)が発行する証明書を持ってくるように言われるのかもしれない。

登録変更は面倒くさいが必須

このパスポート変更にともなう金融機関での変更手続きは、かならず行わなければならない。銀行窓口を利用するときは当然として、いずれ銀行口座を解約するときにも有効なパスポートが必要になるからだ。使用期限が切れたパスポートは大切に保管しておこう。(了)

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