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カゴメの野菜生活よりお得?台湾系の野菜ジュース「味全毎日」!

中国では単身赴任で生活している日本人も多く、そのなかには栄養補給にカゴメの野菜生活を飲んでいる人も少なくない。最近の日本円安の影響で高くなったカゴメの野菜生活の代わりになるのが、台湾系メーカーが提供する割安の味全毎日だ。

1.台湾系の野菜ジュース「味全毎日」

ここ半年で40%ほど値上がりしたカゴメの野菜生活!

中国で販売されているカゴメの野菜生活は、ここ半年ほどで40%ほど値上がりしている。住友商事グループが運営しているネットショップ「ピンストア」(中国語:品店)では果物野菜生活ニンジンミックスジュース(1,000ml)が18元(約360円)で販売されていたが、現在は1本あたり25元(約500円)となっている。

そもそも、日本で販売されている720mlの野菜生活であれば、ネット通販のアマゾンで1本あたり161円で販売されていて、人民元に換算すると8元程度。いままでも中国でカゴメの野菜生活は高めの価格設定で販売されていた。今回の値上げで1本あたり25元(約500円)となると、さすがに手が出ない。容量に違いがあるものの、日本で販売されているものの2倍以上だ。

(写真1)中国で販売されている野菜生活(1000ml)

(写真1)中国で販売されている野菜生活(1000ml)

ピンストア(品店)とは?
ピンストア(品店)とは、住友商事グループの爽快ドラッグが運営している中国国内版のネット通販ショップ。中国国内向けに中国人や日本人に日用品や食料品を販売している。自社サイトだけでなく、ネット通販サイトの京東商城(JD.com)にも出店している。2015年6月末で閉店予定。

代替品として購入している「味全毎日」

さすがに1本あたり500円もするカゴメの野菜生活は購入できない。そこで、LAWSON(ローソン)などにカゴメの野菜生活のとなりに並んでいる、台湾系の食品メーカーの味全食品が販売している味全毎日を購入しはじめた。商品のネーミングをみると、カゴメの野菜生活を意識していそうだ。

この味全毎日の1,600mlのものはネット通販大手の1号店(yhd.com)で1本あたり24.9元(約500円)で販売されている。つまり、価格は味全毎日(味全食品)と野菜生活(カゴメ)の違いはないものの、味全毎日のほうが1.6倍も容量が多い。なお、自宅近くの大型スーパーのカルフールでは23.9元(約480円)で販売されている。

(写真2)野菜から果物まで種類の多い味全毎日(1600ml)

(写真2)野菜から果物まで種類の多い味全毎日(1600ml)

カゴメの野菜生活よりもお得度が高い!

中国でカゴメの野菜生活の販売先は限られているものの、この味全毎日は多くの大型スーパーで取り扱われている。ネット通販よりも安く販売しているスーパーもあるものの、容量が重いため少し割高になってもネット通販で購入するのが便利だ。

(写真3)フランス系の大型スーパーのカルフールで販売されている味全毎日

(写真3)フランス系の大型スーパーのカルフールで販売されている味全毎日

2.味全毎日の賞味期限

たった21日しかない賞味期限!?

この味全毎日でひとつだけ注意しなければならないことがある。賞味期限がたった21日間しかないこと。防腐剤、砂糖、香料を一切使用していないことが表示されていて、生のジュースを届けているというコンセプトだ。ちなみに、野菜生活(カゴメ)の賞味期限は12ヶ月となっている。もちろん、野菜生活も一旦開封すると、数日以内に飲み終わらないといけない。

(写真4)杭州(浙江省)で製造されている味全毎日、賞味期限は21日間

(写真4)杭州(浙江省)で製造されている味全毎日、賞味期限は21日間

味全食品とは?
味全食品は、台湾の大手総合食品メーカー。乳製品、醤油、調味料、野菜ジュース、栄養食品などを製造販売している。1998年に康師傅(インスタントラーメン)で有名な頂新食品(台湾)を買収。

日本の野菜ジュースの製品分野では、伊藤園の充実野菜や他のマイナーブランドも少なくない。そのため、この野菜ジュースの製品分野の競争はきびしい。いっぽう、中国で野菜生活(カゴメ)のライバルになっているのは味全食品の野菜ジュースくらいだろう。

今回のカゴメの値上げが日本円安の影響だろうか?つまり、ここ数年の急激な円安により輸入している原材料である野菜や果物の価格が(人民元建てで)高騰し、その調整を行ったのだろうか。もしそうであるならば、中国国内で輸入材料を利用している点を全面に打ち出してもよいのではないか?(了)

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