深セン宝安国際空港、周辺都市から空港リムジンがないときは!
深セン宝安国際空港がリニューアルされ、以前の場所から数キロ移動しているので注意が必要だ。空港へのアクセスは複雑になり、とくに広州、中山、東莞などの周辺都市から向かう人は普段以上に時間に余裕をもって向かったほうがいい。
1.深セン宝安国際空港の行き方
2013年11月から空港の場所が移動、注意が必要!
香港に隣接する広東省の深セン市。深セン市には空の玄関となる宝安国際空港(深セン空港)がある。その深セン空港は2013年11月にリニューアルされて、昔からあった場所から数キロ移動している。これまでは地下鉄(羅宝線)の終着点である機場東駅(Ji Chang Dong)から徒歩で空港ターミナルまでアクセスできていたが、リニューアルされてからは1つ前の停車駅である後瑞駅(Hou Rui)で下車して、10分ほど公共バスに乗って空港まで移動しなければならなくなった。
以前の空港の場所から新しい立地まで徒歩で移動できる距離ではない。空港ターミナルまでの送迎車を手配していない人は、地下鉄と公共バスを利用して移動しなければならない。地下鉄から空港までは思っているよりも時間がかかるのでフライト時間には余裕をもって到着するように、普段以上に注意しておいたほうがよいだろう。
- 深セン市とは?
- 深セン市は1980年に経済特区として外資に開放された都市。福田区、羅湖区、南山区、宝安区、塩田区、竜崗区の6つの行政区、光明新区(旧宝安区)、竜華新区(旧宝安区)、坪山新区(旧竜崗区)、大鵬新区(旧竜崗区)の新しい4つの功能区にわかれている。総人口は1,055万人(2012年末)。
出発地から空港までの空港リムジンバスがないときは?
この新しい深セン空港には、広東省内のほかの都市から直接アクセスできる空港リムジンバスが何路線か走っている。広州市、中山市、恵州市、東莞市などの珠江デルタ地域の主要都市から深セン空港行きの空港リムジンバスが運行されている。もちろん、深セン市内の羅湖、福田、竜崗、竜華といった主要な地区からも空港リムジンバスは走っている。
しかし、日本人が多く住む周辺地区から必ずしも空港リムジンバスは運行されていない。たとえば、東莞市長安鎮や深セン市松崗鎮、沙井鎮からは運行していない。広州市内の中心部では広園汽車駅(広州市白雲区)から唯一運行されている。
そのようなときには、どのように宝安空港まで移動するとよいだろうか?広州市にも白雲国際空港(広州空港)があるが、深セン空港との往復チケットを購入したほうが300元~500元(約6,000円~1万円)ほど航空券が安くなることが多い。時間に余裕があったり、広州市と深セン市の中間にある東莞市に住んでいる人は深セン空港の利用を検討してもよいだろう。
2.広州市内から出発
広州市汽車客運駅から宝安(福永経由)に乗車!
深セン空港までの空港リムジンバスがない場合は、空港にもっとも近い福永汽車駅(福永バスターミナル駅)を目指すとよい。広州や東莞の多くの長距離バスターミナルからは福永汽車駅行きの長距離バスは運行している。広州市汽車客運駅~福永汽車駅に向かう場合は、宝安中心行きの経由便となる。乗車賃は片道65元(約1,300円)。
広州市汽車客運駅から福永汽車駅へ!
広州市汽車客運駅から福永汽車駅への移動は、宝安線を利用する。広東省の多くのバス発着情報が掲載されている車次網(Checi)には、周辺のバス情報が網羅されているので参考にするとよいだろう。広州市汽車客運駅~福永汽車駅へは、6:00~20:20まで約20分間隔で長距離バスが走っている。福永汽車駅までの乗車時間は1時間くらいだ。それほど遠くない。
3.福永汽車駅から空港まで
ローカルバスで地下鉄・後瑞駅に向かう!
深セン空港にもっとも近い長距離バスターミナルである福永汽車駅に到着すると、近くのローカルバスに乗車して地下鉄(羅宝線)の後瑞駅に向かう。深セン空港が2013年11月にリニューアルされるまでは、ローカルバスで空港まで直接乗り入れることができていたが、新しい深セン空港は立地も変更され、後瑞駅(地下鉄)に向かったほうが間違えることは少ないだろう。もちろん、福永汽車駅から空港ターミナルまでタクシーに乗車してもよい。
後瑞駅からはM416番の公共バスで空港ターミナルまで!
後瑞駅に到着すると、地下鉄のD出口から発車するM416番のシャトルバスに乗車する。このM416番は無料ではなく2元(約40円)の乗車賃が必要だ。
リニューアルされた深セン空港には地下鉄の駅は直通されていない。この後瑞駅がもっとも空港ターミナルに近い地下鉄の停車駅だ。空港ターミナル~後瑞駅は歩いて移動することはできない。歩行者用の歩道は用意されておらず、M416番のバスでも10分近くかかってしまうほど離れているからだ。(了)