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ChinaJoy(チャイナジョイ)、華やかなキャンペーンガールたち!

中国最大規模のゲーム見本市のチャイナジョイ。13回目となったチャイナジョイ2015の来場者数27.3万人で、2014年に開催された東京ゲームショウ(25.1万人)に並ぶ大型イベントだ。そこで活躍するキャンペーンガールたちを紹介しよう。

1.中国最大級のゲーム見本市、チャイナジョイ

ゲーム会社の本社の多い上海市で毎年開催!

上海新国際博覧中心で2015年7月30日~8月2日まで開催された中国最大級のゲーム見本市のChinaJoy(チャイナジョイ)。2015年で13回目の開催となった。もともと北京で2004年にスタートしたチャイナジョイも、2005年(2回目)以降は上海市に場所を移して開催されている。北京から上海に移った理由は、ゲーム会社の本社が上海市に多いからだ。

(写真1)おそろいの衣装をまとったキャンペーンガールたち(チャイナジョイ)

(写真1)おそろいの衣装をまとったキャンペーンガールたち(チャイナジョイ)

コンパニオンたちの服装には一定の制限も!

ゲームやアニメの展示会には中国でShowgirl(ショーガール)と言われる女性コンパニオンたちが華やかな舞台を彩っている。ただ、今回は主催者側より女性コンパニオンの服装に関しては制限が設けられている。「第13回中国国際デジタル娯楽展覧会指定ブローカー現場管理規定」の第5条に制限が明記されていて、写真付きで具体的な違反事例も紹介されている。「こんな細かいところまで規定するの?」というような内容になっている。

もともとの規定では女性の胸元の露出は2センチ以内と設定されていたものの、規定違反の判断がむずかしいということで取り消されている。結局は(1)胸を半透明なもので露出してはならず、(2)骨盤より下のお尻部分を露出していけない、というルールに変更されている。主催者側は「ゲーム見本市のメインがShowgirlになってしまっては本末転倒」と服装規定を設定した理由を説明している。

チャイナジョイのコンパニオンたちは主催者側に実名登録を行い、服装違反があった場合はブラックリストに掲載され、今後のチャイナジョイにコンパニオンとして参加することができなくなってしまう。

ChinaJoy(チャイナジョイ)とは?
チャイナジョイとは、上海で毎年行われている中国最大級のゲーム見本市(展示会)。正式名称は中国国際デジタル娯楽展覧会(China Digital Entertainment Expo&Conference)で、チャイナジョイ(ChinaJoy)というイベント名で認知されている。2014年の来場者数は25万人。

2.チャイナジョイで活躍するキャンペーンガールたち

キャンペーンガールの日当、400元~2000元まで!

チャイナジョイのコンパニオン(キャンペーンガール)たちは、基本的に主催者が指定したモデル仲介会社(10社)を介して採用されている。チャイナジョイに出展する企業が面接をおこない、自社で起用するコンパニオンを決定している。中国メディアの報道によると、チャイナジョイのコンパニオンの給料相場は1日あたり400元~700元(約8,000円~1万4,000円)。「主推」や「首推」とよばれる司会役を行うコンパニオンは1日あたり1,000元~2,000元(約2万円~4万円)の高額な日当だと言われている。

(写真2)カメラを向けるとポーズをとるコンパニオン(チャイナジョイ)

(写真2)カメラを向けるとポーズをとるコンパニオン(チャイナジョイ)

モーターショーよりもコンパニオンが多い!

これまで上海モーターショーや広州モーターショーを見学してきたが、チャイナジョイのほうが圧倒的にコンパニオンの数は多い。モーターショーのコンパニオンは基本的に身長170センチ以上のモデルが多いが、チャイナジョイの出展企業はそれほど身長にはこだわっていないようだ。

(写真3)メイドのような服装のコンパニオン(チャイナジョイ)

(写真3)メイドのような服装のコンパニオン(チャイナジョイ)

中国のゲーム会社の出展が多い!パソコンやスマホ専門

チャイナジョイに出展しているのはソニー、マイクロソフト、DeNAなどの外資企業ばかりではない。圧倒的に中国のゲーム会社のほうが多く、中国企業はパソコンやスマートフォンの専門ゲーム会社が多い。中国では2000年6月から家庭用ゲーム機の販売が禁止されたため、プレイステーションなどのような家庭用ゲーム機を製造している会社はない。

(写真4)看護師のような衣装をまとったコンパニオン(チャイナジョイ)

(写真4)看護師のような衣装をまとったコンパニオン(チャイナジョイ)

中国国内のゲーム機器の販売禁止令
中国国内のゲーム機器の販売禁止令は、青少年(子ども)への教育面やゲームセンターなどの治安面のマイナス影響を考え、2000年6月からスタート。上海自由貿易区で試験的に家庭用ゲーム機の製造販売の解禁がはじまり、2015年1月より中国全土で解禁されている。

コンパニオンがいるからチャイナジョイに参加!?

主催者側が懸念しているようにゲーム見本市のメインがゲームではなく、コンパニオン目当てになっていないだろうか。チャイナジョイではモーターショー以上にコンパニオンの存在感が強い。チャイナジョイではモーターショーよりもコンパニオンの数が多いだけでなく、近くでコンパニオンと交流ができることも来場者の目当てのひとつになっている。

(写真5)中国人コンパニオンは撮影されるのが好き!?

(写真5)中国人コンパニオンは撮影されるのが好き!?

ゲームの登場人物になりきるコスプレイヤー!

チャイナジョイの主催者側の規定(第5条11項)によると、男性コンパニオンと女性参加者、女性コンパニオンと男性参加者という異性同士の過度な接触のある写真撮影は禁じられている。モーターショーとの大きな違いのひとつに、チャイナジョイではコンパニオンが参加者と記念撮影に気軽に応じてくれる。

(写真6)コンパニオンと記念撮影をとる女性参加者(右はし)

(写真6)コンパニオンと記念撮影をとる女性参加者(右はし)

3.チャイナジョイのカメラ小僧たち

高級なカメラ片手に撮り歩くカメラ小僧たち

チャイナジョイではモーターショーに負けないくらいカメラ小僧が多い。通常の一眼レフだけでなく、プロ顔負けの撮影道具をもっている参加者も少なくない。コンパニオンも写真を撮られるのはうれしいようで、撮影者からその場で撮った写真を見せてもらっている様子を見ることも少なくない。

(写真7)プロ顔負けの撮影機材で写真を撮る参加者たち(チャイナジョイ)

(写真7)プロ顔負けの撮影機材で写真を撮る参加者たち(チャイナジョイ)

一眼レフは必須!あちこちでカメラ小僧の姿が!

経済的に豊かになった中国で高級な一眼レフカメラを持っていても、まったく違和感を感じることはなくなった。中国人の若い大学生たちに一眼レフカメラの購入資金について聞いてみると、親に買ってもらったという人がほとんどだ。

中国ではモノに対して増値税(日本の消費税に相当)が17%も課税されるため、デジタル製品はそれほど安いわけではない。ここ数年の日本円安(人民元高)の影響もあり、割安感のある高級なデジタル製品を訪日旅行時に購入する中国人が増加している。

(写真8)コンパニオン女性を撮影するカメラ小僧、あちこちで見られる

(写真8)コンパニオン女性を撮影するカメラ小僧、あちこちで見られる

チャイナジョイの会場内を歩いてると、残念ながら海外からの来場者はほとんど見当たらない。チャイナジョイで見かける日本人は、ソニー・コンピュータエンタテインメントやDeNAなどの出展側の人くらいだ。

中国最大級のゲーム見本市で来場者数25万人を超えるチャイナジョイも、現在のところは中国市場向けのイベントにとどまっている(日本最大規模の東京ゲームショウも来場者数は約25万人)。中国当局によるゲームソフトの審査もあり、ゲーム会社にとっては巨大市場であるものの、むずかしいマーケットであることは間違いないだろう。(了)

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