中国で2番目に高い超高層ビル、南京市の紫峰大厦!
中国の各都市は競い合うように超高層ビルを建設している。現状、中国で最も高い超高層ビルは上海環球金融中心(492メートル)。江蘇省の省都である南京市にも紫峰大厦という高さ450メートルの中国で2番目に高いビルが存在する。
1.中国で2番目、超高層ビル(高さ450m)
南京市(江蘇省)にある紫峰大厦、5年かかった高層ビル
南京市(江蘇省)には中国で2番目に高い超高層ビルの紫峰大厦(Greenland Square Zifeng Tower)がある。紫峰大厦は2005年5月から建設がスタートし、5年がかりの2010年9月に完成した高層ビルだ。89階建ての紫峰大厦は、地上から最も高い先端まで450メートルにおよぶ。建設費は40億元(約800億円)。
中国で最も高い高層ビルは上海市にある上海環球金融中心(上海市浦東区)。なんと高さ492メートルで、101階建ての超高層ビルになっている。上海環球金融中心の建設・運営には日系企業の森ビルがかかわっている。2008年8月完成で、建設費は73億元(約1,460億円)。
いまのところ上海環球金融中心(492メートル)が中国国内で最も高いビルであるものの、深セン市(福田区)で建設中の平安国際金融中心は高さ660メートルの予定。ビルではないものの、広州市にある広州タワーも先端部分を含めると600メートルの高さになる。
- 江蘇省の南京市
- 南京市は、江蘇省の省都(県庁所在地に相当)。上海市から高速鉄道で約1時間15分の内陸側に位置する。南京市の総人口は821万人(2014年末)で、同じ江蘇省の蘇州市(1,060万人)よりも少ない。南京市には中山陵(ちゅうざんりょう)や夫子廟(ふうしびょう)など観光スポットも多い。
2.紫峰大厦(南京市)の展望フロア
鼓楼駅(地下鉄1号線)から徒歩1分の立地!
紫峰大厦は地下鉄1号線の鼓楼駅のすぐ近くにそびえたっている。南京市随一の繁華街である新街口からも地下鉄で2駅の距離だ。紫峰大厦の中山北路(大通り)沿いのビジネス街に位置している。
紫峰大厦の展望フロアは有料、入場チケットを購入する!
中国で2番目に高い紫峰大厦では、有料であるものの展望フロアを参観することが可能だ。紫峰大厦の展望フロアへの直行エレベーターがあるところに入場チケットの販売窓口が設置されている。ここでチケットを購入すれば大丈夫。とくに予約なども必要ない。
安くない展望フロアの入場チケット、80元(約1,600円)!
展望フロアの利用時間は朝9時~夜21時まで。大人80元(約1,600円)と決して安くない。大衆点評網などの共同購買サイトでは1枚60元(約1,200円)の割引チケットが販売されているので、事前に購入しておくと良いだろう。
- 中国の共同購買サイトとは?
- 中国の共同購買サイトは、テーマパークなどの入場券を割安で購入できたり、レストランの食事クーポンを割引価格で入手できる。前払いが前提だ。美団網、大衆点評網、百度糯米などの数社で市場シェアのほとんどを占める。
3.展望フロア(72階)の様子
高速エレベーターで72階の展望フロア(高さ287m)へ!
紫峰大厦では72階が展望フロアになっている。展望フロアは高さ287メートルのところにある。展望フロアの入場チケットを購入したとなりに専用の高速エレベーターが設置されている。
地上287mの展望フロア(72階)に到着!たった38秒だけ
展望フロアに向かう専用エレベーターは高速であることも有名だ。地上287メートルの展望フロアまで、たった38秒で到着することができる。エレベーター内に「450.00m」と記載があるものの、展望フロアは287メートルのところに位置している。エレベーター内はなぜかピンク色の照明ライトが照らされている。
南京の夜景は暗い!あまり高い期待をもたないように!
紫峰大厦の展望フロアに来てみると、じつは南京市内の夜景はそれほど美しいわけではない。上海や深センなどにくらべて、街なかは夜のライトアップがほとんど行われておらず、街灯自体も少ないのが理由ではないだろうか。昼間に訪れたほうが南京市内を見渡せるかもしれない。
紫峰大厦からの夜景はそれほど良くなかったものの、中国で2番目の高さをほこる超高層タワーに上るだけでも満足度は高い。せっかく南京まで来たのであれば、是非とも紫峰大厦に上ってほしい。(了)