蘇州「りくろーおじいさんの店」!大阪本家と全く関係なかった!
蘇州市のショッピングセンターでチーズケーキで有名な「りくろーおじさんの店」を発見。なかなか美味しく39元で割安と思っていたら、日本の大阪にある「りくろーおじさんの店」とは全くつながりのない店であることが判明した。
1.杭州、蘇州で大人気のチーズケーキ
大阪発祥のりくろーおじさんの店とは別物だった!
蘇州の石路駅(地下鉄2号線)から徒歩1分のところにある新蘇天地購物中心というショッピングセンターのなかにあるチーズケーキ専門店の「瑞可爺爺的店(りくろーおじいさんの店)」。大阪で1956年に発祥し、現在は大阪府内の11か所で展開している「りくろーおじさんの店」が中国にも進出していたのか?
蘇州で販売されているチーズケーキは39元(約700円)と日本の675円とほとんど変わらない販売価格だ。後日、りくろーおじさんの店の公式ホームページでみていて気付いたのは、大阪の「りくろーおじさんの店」は海外展開をしていない。現在は大阪府内のみだ。
中国語のインターネット情報を調べてみると、2013年10月25日付の杭州網の「”瑞可爺爺的店”は日本のRikuroのパクリ?」と報道されていた。中国で「瑞可爺爺的店(りくろーおじいさんの店」を展開する上海の会社はダンマリを決め込んでいるようだ。ちなみに、中国語では「おじさん」ではなく、「おじいさん」となる。
2.ほとんどの日本人も支店と勘違いか?
振り返ってみると日系にしては店舗が簡易すぎる!
いま振り返れば、上海、蘇州などで見かける「瑞可爺爺的店(りくろーおじさんの店)」の店構えはあまりにも簡易だったと思う。お店ではパッケージ詰めされたチーズケーキが置かれ、ひとりの販売員がいるだけ。
ただ、中国の「瑞可爺爺的店(りくろーおじさんの店)」のチーズケーキの味は悪くない。なかなか、しっとりとした味で、さすが大阪から海外進出しただけのことはあると納得してしまっていたほどだ。中国人のあいだでも人気で、杭州の店では行列ができるほどと報じられている。
中国の「瑞可爺爺的店(りくろーおじさんの店)」のホームページをみると、基本的にフランチャイズ方式で展開しており、その加盟料は19.8万元(約380万円)となっている。
ロゴも日本のモノに瓜二つ!
やはりロゴマークがそっくりなので、中国に住む多くの日本人もホンモノと勘違いしてしまっているだろう。中国のお店にしてはパッケージもしっかりしており、お皿とフォークがついてくるところに、さすが日本の有名店の支店だけあると勘違いしてしまった。
中国でこのチーズケーキを39元(約700円)で食べれるのであれば、高いとは感じないと自分で納得したものだ。ただ、中国の瑞可爺爺的店(りくろーおじさんの店)は日本の支店と謳っているわけではなく、公式ホームページをみると台湾から来たものと宣伝している。
大阪の大丸百貨店にある本家「りくろーおじさんの店」!
大阪の大丸百貨店で本家の瑞可爺爺的店(りくろーおじさんの店)を発見。本家のチーズケーキには、ケーキの上にロゴマークがデザインされている。蘇州で購入したものはこのようなロゴマークはなかった。
中国の瑞可爺爺的店(りくろーおじさんの店)は、なぜ同じような名前、ロゴマークを使用しているのだろうか?りくろーおじさんの店は、日本で大ブレークしているわけではなく、大阪府内でヒットしているローカル商品。
もちろん、中国での知名度は元々なかった。中国の瑞可爺爺的店(りくろーおじさんの店)のチーズケーキの味はそれほど悪くなく、本家のブランドを傷つけないことが唯一の救いだろうか?(了)