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中国で賃貸マンション見学時の移動手段は?上海のケースは?

中国の賃貸物件の見学をするとき、どのように見学予定のマンションまで移動するのでしょうか。移動手段は自動車、電動式自転車、徒歩などありますが、地元の賃貸仲介会社の場合は電動式自転車か徒歩が一般的です。

1.中国でアパート見学時の移動手段は?

日系の仲介会社は自動車で移動

日本で賃貸物件を見学するときは、不動産仲介会社の自動車に同乗して物件を見学することが一般的です。中国の物件見学はどうなっているのでしょうか?

深セン市で日系の不動産仲介会社を通して物件見学したときは、その会社が用意している車にのって賃貸物件のマンションまで移動しました。そのときは運転手さんに加えて、日本語の話せる仲介会社の営業担当者も同乗していました。

中国のローカル不動産仲介会社は徒歩や電動自転車

中国のローカルの不動産仲介会社を通して賃貸物件を見学する場合、徒歩や電動自転車の二人乗りが一般的です。車ではなく電動式の自転車ですよ。中国の地元の不動産仲介会社の営業範囲はそれほど広くありません。電車にのって賃貸物件を見にいくことは、よほどのことがない限りありません。

(写真1)上海市静安区の仲介会社、徒歩で物件見学

(写真1)上海市静安区の仲介会社、徒歩で物件見学

中国でアパートを探すときは、動きやすい服装やシューズのほうがいいでしょう。けっこう歩きますので疲れますよ。賃貸物件を3件ほど見学する場合、スムーズにいって最低2時間はかかってしまいます。

もちろん、同じマンションで3つの賃貸物件を見学する場合はそこまで時間はかかりませんが、なかなかそのような空き物件はありません。

(写真2)グングン歩く、仲介会社の担当者の服装はシャツにスラックスが多い

(写真2)グングン歩く、仲介会社の担当者の服装はシャツにスラックスが多い

電動自転車の二人乗りも一般的

電動自転車の走行が認められている上海市内では、電動自転車に二人乗りして賃貸物件を見に行くこともあります。ちょっと安全面で心配ですが、この電動自転車に乗ったほうが移動は楽チンです。

(写真3)地域によっては電動自転車の二人乗りしてお部屋見学

(写真3)地域によっては電動自転車の二人乗りしてお部屋見学

中国のローカル不動産仲介会社の担当者は男性担当者がほとんどです。女性の担当者もときどき目にしますが、それほど多くないでしょう。そのため、若い女性がお部屋さがしする場合は、ひとりだけで見学せず、日本人でも中国人でも良いので知人と一緒に見学したほうが安全でしょう。

(写真4)電動自転車もけっこうスピードが出ます、安全に注意してもらいましょう

(写真4)電動自転車もけっこうスピードが出ます、安全に注意してもらいましょう

2.ローカル不動産仲介会社の給与体系は?

基本給与があるケース、基本給与がないケース

中国のローカル不動産仲介会社の担当者は、基本給与があるケースとないケースに分かれるようです。上海市内のある担当者に聞いたところ、基本給は2,500元(約4.1万円)、さらに賃貸契約では成約手数料の30%が成果報酬(出来高)として自分の収入になるようです。

また別の担当者によると、基本給ゼロで完全成果報酬制で働いていると話してくれました。賃貸契約では成約手数料の50%が成果報酬として本人の収入になります。一ヶ月の収入はだいたい1万元(約16.5万円)前後です。ただし、この担当者によると「営業活動にいろいろ費用がかかっているので1万元がまるまる手元に残るわけではないですよ」と話してくれました。

上海市では賃貸物件がそれほど多くないため、同じ営業範囲にある仲介会社の担当者同士はお互いに物件を他店の担当者に紹介しています。そこから紹介料をもらったり、反対に支払ったりしているようです。

3.中国の不動産仲介会社も物件オーナーへ配慮

物件の見学時にはシューズカバーが!

上海市で物件見学をしていて驚いたことは、不動産仲介会社の担当者がシューズカバーを持っていたことです。ほかの都市ではなかなかシューズカバーを見ることはありません。物件オーナーである家主に配慮しているのでしょう。

(写真5)青色のシューズカバー、工場などでもよく利用されている

(写真5)青色のシューズカバー、工場などでもよく利用されている

でも、やはり中国。物件オーナーからカギを預かっているオーナー不在のお部屋だと、シューズカバーなしでズカズカ入っていきます。シューズカバーは大切な顧客である大家さんに対する営業アピールの一つなのでしょうね。(了)

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