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上海市の運転代行業、運転手には業務資格が必要

中国でも飲酒運転にたいする処罰や取締りは、どんどん厳しくなっている。そのようななか、日本でお馴染みになっている運転代行業も大都市を中心に普及してきている。上海ではすでに100社以上の運転代行をおこなっている企業がある。

1.上海市の運転代行業に規制

ルール整備の推進

現在、上海には100社以上の運転代行を行っている企業がある。運転代行サービスをおこなう運転手は1万人を超えていると言われている。運転代行は参入障壁が低く、質の悪い業者も多いようだ。中国語では運転代行のことを「代駕(ダイジャ、代驾)」という。日本と同じように飲酒後の運転代行などで使われている。

上海は中国国内で先行してサービスのガイドラインを発表し、運転代行会社や運転手に対して規制を行っている。まず188名の運転代行の運転手は運転代行するための業務資格証を取得した。

中国で運転代行?

中国で運転代行という市場ができてから数年がたったと言われている。特に、新しい「道路交通安全法」がはじまってから需要が増えている。この法律により、以前よりも飲酒運転に対する処罰が厳しくなっている。

具体的なルールは?

今回公布された運転代行業界のサービス標準は、運転代行をおこなう運転手に厳しい規定を制定している。年齢は60歳未満で、上海市の戸籍者か「上海市居住証」の保有者である必要がある。

上海市居住証とは?
上海市居住証とは、上海市に住居(賃貸含む)があって、上海市で勤務して社会保険に6ヶ月以上加入している場合、申請取得できる。この条件を満たしていれば、上海市戸籍を持っていなくても「上海市居住証」を取得できる。

運転代行を行うときは、必ず業務資格証を携帯しなければならない。顧客からチップを受け取ってはならず、運転代行会社は顧客に発票(正規の領収書)を発行しなければならない。(了)

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