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中国で人気のメイソウ(MINISO)、同じようなショップも!

中国の中規模都市以上の繁華街で見かけるようになった名創優品(メイソウ、MINISO)。メイソウはすでに、中国国内で模倣される立場にまで成長した。このまま順調に、メイソウのような雑貨・インテリアショップは発展していくのか?

1.模倣されるMINISO

中国で圧倒的な存在感のメイソウ(MINISO)

中国各地の小売り業界で圧倒的な存在感を出しているのは雑貨・インテリア商品を販売する名創優品(メイソウ、MINISO)だ。中国の中規模都市以上でどこでもメイソウを見るようになった。たしかに、メイソウで販売されている商品の品質は月ごとに改善されているような気もする。新商品も盛りだくさんだ。

当初、ユニクロに似たロゴで、無印良品や100円ショップのダイソーに似ていると話題になったが、いまでは中国国内で同業他社に模倣される存在になったメイソウ。中国各地で同じような雑貨・インテリアショップが続々登場している。

(写真1)多くの商品が10元(約160円)で販売されているメイソウ

(写真1)多くの商品が10元(約160円)で販売されているメイソウ

名創優品(メイソウ、MINISO)
名創優品(MINISO)は、日本人の三宅順也氏が首席統括デザイナーをしている10元ショップ。あくまでも日本品質を主張しており、ほとんどの製品は中国で生産されている。驚くような低価格で雑貨を販売しており、中国の若者に大人気。2014年末には中国本土で370店舗あまり展開されている。

2.続々と登場する類似店舗

MUMUSO(ムムソー)、上海の七浦路で発見!

上海の七浦路で発見したのはMUMUSO(ムムソー)。MUMUSOの店内はメイソウと瓜二つといっても過言ではない。メイソウの店舗は、店内は白ベース、商品ラック(棚)の上にインテリアとしての空箱が並べられている。MUMUSOでも同様だ。MUMUSOで販売されている商品も、10代~20代をターゲットとした日用雑貨(化粧品、シャンプー、スマホ部品など)が10元~30元前後で販売されている。

メイソウに類似した店舗は日韓10元ショップと中国でまとめられている。ちなみに、MUMUSOは韓国から来たショップと紹介されている。

(写真2)上海の七浦路で発見したMUMUSO(ムムソー)

(写真2)上海の七浦路で発見したMUMUSO(ムムソー)

千韓良品(DOMESKY)、同じような雰囲気!

2014年に中国市場に参入した千韓良品(DOMESKY)。こちらも韓国発祥のショップのようだ。千韓良品も白ベースの店内に、商品ラックの上には空き箱(白)が並べられている。MUMUSOと同様に店頭にテレビ(液晶)が据え付けられ、若いアイドルたちのプロモーションビデオが流れている。

日中関係が悪くなると、日本製品の不買運動が起こる中国。リスク管理の観点から韓国から来たショップというと、日中関係悪化のリスクはうまく避けられそうだ。ちなみに、千韓良品は今後3年間、中国全土に1000店舗ほど展開する計画だ。

(写真3)青がトレードマークの千韓良品(DOMESKY)

(写真3)青がトレードマークの千韓良品(DOMESKY)

煕美誠品(XIMISO)、ロゴも酷似!

蘇州市の繁華街である石路歩行街の近くで発見したのは煕美誠品(XIMISO)。どのお店も○○ソーという名称がお好きなようだ。このお店は油断しているとメイソウと間違えてしまうほど外観が類似している。ただ、商品ラインナップではメイソウに及ばず、あまり商品が並んでいない棚も見られた。

看板から分かるように韓国から来たお店というコンセプト。浙江省の義烏市に本部が置かれている。一応、2015年に中国市場に参入したとホームページ上に掲載されている。

(写真4)煕美誠品(XIMISO)、メイソウと間違いそうだ

(写真4)煕美誠品(XIMISO)、メイソウと間違いそうだ

メイソウ自体もあちこちで見られるようになったのは2015年頃から。熾烈なマーケットのシェア争いをしているように見えるものの、先行者メリットの点より圧倒的にメイソウ有利に見える。商品ラインナップを見ても、メイソウがダントツに飛び抜けている印象だ。

ただ、日本の100円均一ショップと異なり、メイソウ含めて、店内の商品がすべて10元で統一されているのが現状。日本の100円均一ショップほど割安感が見られず、今後はどのような方向に進んでいくのだろうか。(了)

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