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上海の七浦路服装批発市場で新しい発見、ここに注目!

上海の観光名所は東方明珠電視塔が見える外灘(バンド)や豫園だけではありません。日本にはない巨大なアパレル卸売市場がおススメです。南京東路から地下鉄でひと駅のところにある七浦路服装批発市場は日本人におススメの卸売市場です。

1.上海市内にある巨大なアパレル卸売

小売りもしているアパレル市場

中国には浙江省義烏(イーウー)、広州など巨大な卸売市場があります。中国のなかで経済が発展した上海市内に七浦路服装批発市場という大きなアパレル卸売市場があります。1980年代から発展してきた七浦路服装批発市場は、上海市闸北区の七浦路にあり、地下鉄10号線の天潼路駅から徒歩1分くらい場所にあります。

義鳥市(イーウー)とは?
義鳥市(イーウー)は、上海市から列車で2時間くらいのところにある浙江省金華市にある県級市。戸籍人口75万人、他の都市から移ってきた人が約140万人いると言われている。中国最大の卸売市場がある街として世界的に有名。
(写真1)日本と中国のファッションセンスの違いを感じる(卸売市場のなか)

(写真1)日本と中国のファッションセンスの違いを感じる(卸売市場のなか)

商品タグをつけたスタッフ?!

この七浦路服装批発市場のなかを歩いていると、女性スタッフは黒いシャツに黒いパンツまたはスカートを履いている人ばかり見かけます。もしかして、中国のアパレル業界では黒い服装が流行しているのかな?と思って観察していると、スタッフの着ている服装からは商品タグが見えます。

(写真2)黒いシャツから商品タグが見えている(休憩している女性スタッフ)

(写真2)黒いシャツから商品タグが見えている(休憩している女性スタッフ)

この黒い服が流行しているか別として、女性スタッフが着ている衣服はほとんど商品のようです。だいたい16時ごろになると、店頭を大きな布でおおって私服への着替えがはじまります。日本のアパレルショップと同じように店の商品を着ているようですが、日本と違い、購入しているのではなく借りているようです。これらの使用された商品はそのまま販売されているのでしょう。

2.上海に来たら卸売市場の見学を!

外灘(バンド)からひと駅の立地

この七浦路服装批発市場は上海の観光名所として有名な外灘(バンド)からも遠くありません。地下鉄10号線の南京東路からひと駅で、七浦路服装批発市場がある天潼路駅に来ることができます。

(写真3)七浦路服装批発市場のある七浦路、小売り販売もしている

(写真3)七浦路服装批発市場のある七浦路、小売り販売もしている

見学したときには何か摘発も

ちょうと卸売市場を見学していると、公安当局の警察が商品の摘発をしていました。法律に違反した模倣品(ニセモノ)を販売していたのでしょうか?大量の商品は外に運びだされ、公安当局のトラックに押収されていました。

中国の公安
中国でよく見る「公安」は、警察の1つの種類である公安機関に所属している警察官のこと。警察のなかには、公安機関、司法機関、監獄機関などに分かれている。中国の警察は人民警察といい、民警と呼ばれることが多い。中国のメディア(新聞など)で警察官という意味で民警という言葉は出てくるが、公安は出てこない。公安は公安機関や公安部という組織を表す場合に使われている。
(写真4)卸売市場の店舗から運びだされた商品(七浦路)

(写真4)卸売市場の店舗から運びだされた商品(七浦路)

中国では淘宝網(タオバオ)、京東商城(JD.com)、1号店、唯品会などのインターネットショッピングモールが拡大しています。これらのショッピングモールには個人や法人が自分のネットショップを出店できるため、衣服や雑貨など卸売市場で仕入れられた商品もたくさん販売されています。

このような卸売市場やネットショップで商品を見ていると、普通の店舗での販売価格がとても高く感じてしまい買い物できなくなってしまうのが残念です。(了)

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