中国でWordPressのブログ、失敗しないテンプレート！

2014年7月3日 | 中国のIT・ウェブを知る

約２週間かけてブログサイトを構築したものの、中国からアクセスしてみると表示が異常におそい！中国のネット規制に引っかかるテンプレートだったからだ。残念ながら、ここまで表示がおそいと使えない。

１．表示の遅いWordPressの有料テンプレートに注意！

せっかく必死に有料テンプレートを改造したのに・・

WordPress（ワードプレス）の有料テンプレート（1万円弱）を購入して、１週間かけて必死にウェブサイトのデザインを調整できるCSSを変更。さらに１週間かけて一部のプログラムを変更して・・・・、出来上がったウェブサイトを中国国内のインターネットにアクセスして閲覧してみると、ページ表示に10秒以上かかる。表示が遅すぎる。

WordPress（ワードプレス）とは？: WordPressは無料で利用できるウェブサイト構築のソフトウェア。複雑な改良をしない場合は、プログラミングの知識がなくても簡単にウェブサイトを作成することができる。

中国でネット規制が行われているのはよく知られている。通常の接続ではFacebook（フェイスブック）やTwitter（ツイッター）を見ることはできない。中国国内では金盾プロジェクト（金盾工程）とよばれており、中国以外ではグレート・ファイアウオール（Great Firewall of China、防火長城）とよばれるインターネット規制がひかれている。

中国の金盾プロジェクトとは？: 中国の金盾プロジェクトは警察の業務効率の向上や犯罪取締の改善のために構築された警察の通信ネットワークといわれている。1998年からスタートした。

テンプレートにGoogle社のサービスが組み込まれているから？

中国できてから約２ヶ月間、FacebookやTwitterだけでなく、Google社が提供するGoogle＋（グーグルプラス）、Google AdSense（グーグルアドセンス）、Google Webmastertools（グーグルウェブマスターツール）も使えないのが現状だ。これらのGoogle社が提供するサービスが使えないと、ブログ運営は不便で支障がでる。

１万円弱で購入したWordPressの有料テンプレートは、デザイン性に優れていて、操作性もよかった。ただ、中国国内から表示されるのに10秒以上かかってしまうと残念ながら使えない。ここまで表示が遅いと、ユーザーはウェブサイトを見てくれない。

よくよく調べていくと、自分の改良したテンプレートだけでなく、他のユーザーが作成した同じテンプレートも、（中国からの閲覧は）同じように表示速度が遅かった。

具体的な技術面での障害はわからないものの、おそらく、このテンプレートはGoogle社のサービスを多く利用していて、頻繁にGoogle社が提供するサーバーにアクセスすることによって、ページ表示の速度に大きな影響を及ぼしているのだろう。中国のインターネット規制とマッチング（互換性）がとても悪いテンプレートだった。

（写真１）中国ではGoogle社のサービスがつながりにくい（写真１）中国ではGoogle社のサービスがつながりにくい

2014年７月２日付の日本経済新聞（電子版）のFT（Financial Times）引用記事によると、次のように現在のGoogle社のネット接続の規制を紹介している。記事のなかで、ここ１ヶ月規制されていると書かれているが、2014年３月に中国に来たとき、同５月から長期滞在を始めてから、Google社の提供するサービスはずっとつがりにくい。

[FT]中国のグーグル接続規制に悩むユーザー（記事から一部抜粋）

中国がグレート・ファイアウオールを設けた目的は、国家転覆につながる意見がネット上で広がるのを阻止することだ。ここ数年では、交流サイトのフェイスブック、短文投稿サイトのツイッター、動画共有サイトのユーチューブが規制の対象になってきた。

グーグルの大半のサービスに対する最近の接続規制は、より大きな影響をビジネスに与えている。