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上海市松江区の廟前街で見つけた美味しい白玉屋(湯圓)

上海市郊外にある松江区という街。「区」という行政区画であるものの、この松江区の総人口は約170万人もいる。この松江区に古い中国を反映した廟前街という歩行者天国があり、そこにある「老街湯圓」という店の白玉が美味しい。

1.上海市松江区の廟前街

松江区の目抜き通りの中山中路の廟前街

上海市のちょっと郊外にある松江区。この松江区の酔白池駅(地下鉄)の近くにあるのは廟前街という古い繁華街。中国人の若者を中心にウロウロしているのを見かける。この廟前街の雰囲気としては、小規模の豫園(上海市)といった感じだ。

上海市の松江区とは?
上海市の松江区とは、上海市のなかにある16区1県のうちの1つ。2013年末の総人口は173万人、そのうちの戸籍人口は59万人。半分以上の住民は外地から移ってきたか、一時的に松江区に滞在している人。上海市中心(静安寺)から松江新城まで地下鉄9号線で約1時間かかる。
(写真1)松江区にある廟前街、若者から老人までウロウロしている

(写真1)松江区にある廟前街、若者から老人までウロウロしている

雰囲気は悪くない

上海市松江区にある廟前街の雰囲気はけっして悪くない。もし松江区に出張にきたら、ぜひとも廟前街に立ち寄ってほしい。上海の松江区を訪れるほとんどの日本人は出張などの仕事が理由で訪問していることだろう。中国の雰囲気を感じるなら、廟前街は松江区のなかでは絶好の観光地のひとつ。

(写真2)上海市松江区は上海市中心部と違い空気が澄んでいる

(写真2)上海市松江区は上海市中心部と違い空気が澄んでいる

10数年前にも来たことある廟前街

じつは上海市松江区には10数年まえにも訪れたことがある。正直、廟前街ふくめて街の雰囲気は大きくかわっていない。上海市内の淮海路や南京路の近くは以前よりも近代化されたり、あたらしいショッピングセンターができていたりするが、松江区はそれほど変化はないようだ。

(写真3)昔の中国?というような雰囲気がある(上海市松江区の廟前街)

(写真3)昔の中国?というような雰囲気がある(上海市松江区の廟前街)

2.廟前街にある白玉屋(湯圓)

中国にきたら白玉(湯圓)!

松江区にきたら廟前街のなかにある老街湯圓(廟前街31号)で白玉を食べよう。中国語で白玉団子は湯圓(タンユエン)と呼ばれている。中国では旧暦の1月15日の元宵節(げんしょうせつ)に家族の幸せや円満を願って白玉を食べるのが習慣だ。

旧暦(太陰暦)とは?
旧暦(太陰暦)とは、新暦であるグレゴリオ暦より前の年月(時間)の数えかた。グレゴリオ暦は太陽暦とも言われる。日本では1873年の明治時代に旧暦(天保暦)からグレゴリオ暦に改暦されている。中国では辛亥革命後の1912年1月1日からグレゴリオ暦(西暦)の使用を開始している。
(写真4)老舗の白玉屋「老街湯圓」、チェーン展開されている

(写真4)老舗の白玉屋「老街湯圓」、チェーン展開されている

手作りの白玉(湯圓)

おばちゃんが白玉を頑張って作っている。日本の白玉とちがって、この店の白玉は1個がかなりデカイ。じつは上海市内中心部にも同じチェーン店が数店舗あるものの、廟前街の「老街湯圓」の雰囲気が一番いい。

(写真5)湯圓をつくっている様子、廟前街の雰囲気ともマッチする

(写真5)湯圓をつくっている様子、廟前街の雰囲気ともマッチする

たくさん注文すると食べきれない

日本人としては団子というと5個~8個くらいは食べれそうな先入観をもっているが、この湯圓はとにかくデカイ。2個くらいが適切ではないだろうか。

(写真6)デカイ湯圓、お湯に入れられて出てくる

(写真6)デカイ湯圓、お湯に入れられて出てくる

価格は1個あたり2元(約40円)

価格は1個あたり2元(約40円)。安いような高いような。3個たべれば6元で120円くらいする。日本のスーパーで販売されている草団子セット(串入り)のものも120円くらい。

(写真7)あずき、ゴマ、肉入りなどの白玉がある

(写真7)あずき、ゴマ、肉入りなどの白玉がある

中国で餅(モチ)が食べたい人は、是非とも老街湯圓の白玉をたべてほしい。けっこう美味い。じつは中国で白玉(湯圓)が食べれる店はあまりない。中国人にどこで湯圓が食べれるか聞いてみると、「スーパーで冷凍の湯圓が売っている」と言われるだろう。(了)

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