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中国の観光スポット、共同購買サイトで入場券を割引購入!

中国では共同購買サイトの普及が進んでいる。共同購買サイトとは、日本ではそれほど普及していないグルーポン型サイトと呼ばれる仕組みだ。中国では成果報酬型のマーケティングツール(広告サイト)として普及している実用的な仕組みだ。

1.中国の共同購買サイト

観光スポットの入場券も割安価格で購入可能!

中国では共同購買サイトを活用すると、レストラン、映画、マッサージなどを割安価格で利用できるところが多い。とくに有料の観光名所も導入しているところが多く、入場チケットを割安価格で入手することが可能だ。中国の共同購買サイトは事前購入(支払い済み)の仕組みであるものの、入場直前に共同購買サイトで購入しても問題ないところが少なくない。

たとえば、観光スポットのチケット窓口近くで、スマートフォンを操作して割引チケットを見つけて利用することも可能だ。日本にもGROUPON(グルーポン)tokupo(トクポ)などの共同購買サイトがあるものの、ぐるなび(レストラン)、ホットペッパー(美容、マッサージ)などの広告サイト(「○○を見た」というと割引)に完全におされている格好だ。日本では共同購買サイトのことを、グルーポン系サイトと呼ばれることも多い。

(写真1)共同購買サイトの美団網、2014年は市場シェアの約60%に達した

(写真1)共同購買サイトの美団網、2014年は市場シェアの約60%に達した

中国の共同購買サイト
中国の共同購買サイトは、レストラン、映画、観光スポットの入場券などを割安価格で提供する事前購入サイト。中国では成果報酬型の広告サイトとして掲載件数が多い。美団網、百度糯米、大衆点評網、拉手網などが共同購買サイトの大手として有名。

2.超高層ビル(南京市)の展望エリアの割引!

超高層ビルの紫峰大厦、共同購買サイトが利用可能!

南京市中心部にある中国で2番目の高さをほこる超高層ビルの紫峰大厦(展望フロア)でも共同購買サイトを利用できる。紫峰大厦の展望フロアは有料となっており、正規料金(入場券)は大人80元(約1,600円)となっている。

(写真2)中国で2番目に高い紫峰大厦、に展望フロアは72階(287メートル)

(写真2)中国で2番目に高い紫峰大厦、に展望フロアは72階(287メートル)

中国2番目の高さの紫峰大厦
南京市の紫峰大厦は、中国で2番目に高い超高層ビル。高さ450メートル。2010年9月完成し、建設費は40億元(約800億円)。89階建て。展望フロアは72階(287メートル)に設置されている。中国でもっとも高い高層ビルは森ビルが建設・運営にかかわっている上海環球金融中心(高さ492メートル)。

美団網で割引購入!25%オフの大人60元(約1,200円)

共同購買サイトの美団網(meituan.com)では、紫峰大厦の入場券(展望フロア)を25%オフの60元(約1,200円)で入手可能だ。実際に紫峰大厦に行き、展望フロアを見にいく段階で、美団網のスマートフォン用アプリを操作して割引価格で購入すれば問題ない。

この共同購買サイトで事前購入を行うと、スマートフォンにショートメッセージ(SMS)が届く。そのメッセージのなかに予約番号(購入済み番号)が記載されていて、紫峰大厦のチケット販売窓口で提示すればOKだ。

(写真3)美団網(スマホアプリ)上の紫峰大厦の入場チケット画面

(写真3)美団網(スマホアプリ)上の紫峰大厦の入場チケット画面

共同購買サイトの利用で注意するべき点!

中国の共同購買サイトを利用するとき、何に注意すればいいのだろうか?まず、共同購買サイトで利用者登録(ユーザー登録)をしておく必要がある。もちろん、無料で登録可能だ。

その次に、中国国内で利用可能な電子決済サービスを用意しておかなければならない。たとえば、阿里巴巴(アリババ)集団が運営している支付宝(アリペイ)など。中国の共同購買サイトは前払い制(事前購入)になっているので、インターネット上で決済できる方法が必要だ。

(写真4)紫峰大厦のチケット販売窓口、ここで予約番号を提示する(南京市)

(写真4)紫峰大厦のチケット販売窓口、ここで予約番号を提示する(南京市)

支付宝(アリペイ)とは?
支付宝(アリペイ)とは、阿里巴巴(アリババ)集団が展開している電子決済サービス。2004年からサービス開始。インターネット上で決済できるだけでなく、ファミリーマートや大手スーパーのカルフールなどの実店舗での利用も進んでいる。利用登録者は3億人超で、実際のアクティブユーザー数は2.7億人と公表されている。

3.南京夫子廟の入場券割引

正規料金30元(約600円)、25%オフの24元(約480円)に!

南京市内の観光スポットのひとつ、南京夫子廟大成殿でも共同購買サイトは利用可能だ。チケット販売窓口では正規料金として30元(約600円)で入場券が販売されているが、共同購買サイトで購入すれば25%オフの24元(6元引き)で購入できる。

(写真5)南京夫子廟のチケット販売窓口、正規料金は30元(南京市)

(写真5)南京夫子廟のチケット販売窓口、正規料金は30元(南京市)

実際に入手した南京夫子廟の入場チケット(参観券)

南京夫子廟の販売窓口付近でスマートフォンを操作して、共同購買サイトで購入した参観券(入場チケット)。中国の観光スポットでは数多くのところで導入されているので、チケット購入前に美団網などの専用アプリで検索してみると良いだろう。

(写真6)南京夫子廟大成殿の入場チケット、6元引きの24元で購入(南京市)

(写真6)南京夫子廟大成殿の入場チケット、6元引きの24元で購入(南京市)

中国の観光スポットやレストランなどで、スタッフや店員に「共同購買サイトは利用しているか?」と直接聞いてみてもよい。ほとんどのスタッフは素直に答えてくれるはずだ。共同購買サイトで割安料金のチケットが販売されていることを確認した上で、スマートフォン用アプリで対象のチケットを検索して購入すれば問題ない。(了)

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