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中国トップ20空港旅客数(2014年)、北京、上海、広東の争い!

中国の空港別旅客数(2014年度)が公表された。空港別では順位はほとんど変わっておらず、北京にある首都空港が前年につづいてトップ。ただ、地域別に空港旅客数をみると、空港ごとに見る数字と異なった中国の地域間競争が見えてくる。

1.2014年の空港別旅客数トップ20

空港別では首都空港(北京)が圧倒的トップ

中国民用航空局(日本の国土交通省航空局に相当)が発表している2014年1月~12月の空港別旅客数をみると、ダントツの1位は北京の首都国際空港。国内線と国際線を合計した旅客数は8,613万人で2013年よりも242万人(+2.9%)の増加。

ちなみに、日本の旅客数トップの空港は東京国際空港(通称:羽田空港)の6,873万人(2013年度の数値)で、成田空港3,247万人(2位)、福岡空港1,895万人(3位)、新千歳空港1,867万人(4位)、関西国際空港1,762万人(5位)と続いている。日本の2013年度(平成25年度)の空港別旅客数は東急エージェンシーのホームページで公表されている。なお、日本のトップの羽田空港はほとんど国内線の乗客だ。

2014年度の中国主要空港の旅客者数

中国の空港の多くは2桁の旅客数の伸び!

「2014年度の中国主要空港の旅客者数」を見ると、中国の多くの空港で2桁の旅客数の伸びを記録している。中国と日本の空港利用時のようすを比べてみると、日本の空港は本当に利用者が少ないと感じてしまう。中国ではどの空港でも搭乗ゲート前にある待合スペースの椅子に空きが少ないのが現状だ。いっぽう、日本では東京や大阪の空港でも搭乗ゲート前もひっそりしていることが多い。

2.中国の旅客者数(地域別)

北京、上海、広東が肩をならべる!

中国の空港別旅客数は北京空港がトップであるものの、都市別にくらべてみると違った姿も見えてくる。たとえば、上海市には浦東国際空港と虹橋国際空港という2つの空港がある。この2つの空港の旅客数をあわせると、北京空港の8,613万人を超える8,966万人となる。

もう一つ、香港に近い広東省を見てみると、広州白雲国際空港と深セン宝安国際空港は自動車で約2時間半の距離。この2つ空港の旅客数を足し合わせると、9,105万人と上海、北京を抜いてトップの旅客数になる。

2014年度の北京、上海、広東(広州・深セン)の旅客者数

もうひとつ、北京市の旅客数の伸びは前年比プラス2.9%にとどまっているにもかかわらず、広東省(広州、深セン)と上海の空港は7%を超える伸びになっている。広大な中国では今後も航空業界はますます発展していくだろう。最近では中国国際航空や中国東方航空などの国有航空会社だけでなく、春秋航空や吉祥航空などの民間航空会社も出てきている。(了)

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