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3度目の吉祥航空搭乗、コストパフォーマンスは最高か!?

やはり吉祥航空はリーズナブルだった。吉祥航空を利用した上海-関空間の往復は今回で3回目。チケット購入を検討してから搭乗日までの期間が短いと、中国国際航空はチケット価格が高騰するケースがある。そのような時は吉祥航空の出番だ。

1.LCCではない吉祥航空

コスト面では最強のフルサービスキャリア!

3度目の搭乗となった吉祥航空の関空-上海浦東空港間の便。普段はマイレージをためるためスターアライアンスメンバーの中国国際航空(CA)を利用しているものの、いつもよりも中国国際航空のチケット価格が少し高めだったので吉祥航空を選択。

LCC(ローコストキャリア)の春秋航空を除くと、上海-大阪間では吉祥航空が一番安いのではないだろうか。春秋航空は預けることができる手荷物はすべて有料(最高1個30kgまで)、無料の機内持込みは1個5kgまでと厳しく手荷物が制限されている。いっぽう、吉祥航空は預け手荷物は1個23kgを2つ、機内持込みは1個10kgまでと一般的なフルサービスキャリアと同じだ。

手荷物の料金を考えると、吉祥航空のほうが春秋航空よりも移動コストが割安になるケースも少なくない。そういう意味で、吉祥航空は上海-大阪間のコストパフォーマンスが高い航空会社と言えるだろう。

(写真1)日本人にまだ馴染みの薄い上海吉祥航空

(写真1)日本人にまだ馴染みの薄い上海吉祥航空

上海吉祥航空(Juneyao Airlines)
上海吉祥航空(Juneyao Airlines)は、上海を拠点に2006年9月から航空事業をはじめた民間航空会社。2014年4月から上海(浦東)-大阪(関空)便を運航している。航空料金は大手航空会社よりも安く、機内食や受託荷物などを無料で提供しているフルサービスキャリアの航空会社。格安航空会社(LCC)ではない。

2.日本人に馴染みの薄い吉祥航空

乗客の90%以上は中国人客、日本人の搭乗者は少ない

吉祥航空の乗客の90%以上は中国人だ。90%というのも控え目な数字で、95%くらいと言っても言い過ぎではないかもしれない。

日本人の搭乗割合が低い理由は、吉祥航空の日本国内での知名度の低さだけが理由ではない。ほかの航空会社にくらべて、吉祥航空はインターネットでのチケット購入に手間がかかる。

吉祥航空の公式ホームページで直接チケット購入を完了できず、ネット予約した後に指定された銀行口座に銀行振込をしなければならないからだ(クレジットカード払いができない)。いまのところ、吉祥航空の日本国内のチケット販売は、株式会社PSBという会社が代理店になっている。

中国本土に銀行口座を持っている人は、中国の吉祥航空の公式サイトからネット購入したほうがスムーズに購入できる。

(写真2)チェックイン待ちで混雑する吉祥航空カウンター(関西国際空港)

(写真2)チェックイン待ちで混雑する吉祥航空カウンター(関西国際空港)

ほかの大手航空会社と乗り心地に大きな違いはない!

吉祥航空は日本国内でのチケットの購入しにくさ、インターネットチェックインができない、という点を除いて、ほかのフルサービスキャリア(ANA、JAL、中国国際航空など)と大きな違いはない。

リーズナブルに移動するためと考え、中国国際航空のチケットが高いときは吉祥航空を利用している。日系航空会社の航空券にくらべて、半額ほどの料金のときも少なくない。

(写真3)吉祥航空の機体はあたらしい、満席だった関空-上海便

(写真3)吉祥航空の機体はあたらしい、満席だった関空-上海便

3.吉祥航空の食事

日系航空会社のような大満足の食事は期待できない!

残念ながら、吉祥航空の機内食は期待できない。だいたい中国の国内便で提供される機内食をイメージしておくと良いだろう。吉祥航空の飛行時間帯によって提供される機内食は異なるが、食事時間帯ではない午後便に搭乗したときはハンバーガー1個だった。

(写真4)吉祥航空で提供されたハンバーガー

(写真4)吉祥航空で提供されたハンバーガー

普段はスターアライアンスメンバーの中国国際航空でマイレージをためている。そのたまったマイレージを使って全日本空輸(ANA)の無料航空券を利用するというパターンが多い。

しかしながら、タイミングによっては中国国際航空のチケットが高騰している場合もあり、そのときは吉祥航空の料金を調べることになる。日系航空会社はそもそもチケット価格が高いので検討の対象外になる。マイレージをためていないコスト重視の人は、はじめから吉祥航空を検討することも悪くないだろう。(了)

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