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中国の上海に滞在することを決めた理由

上海市に5月から移動することにした。上海は大学生のときに半年ほど滞在したことがある。今回は12年ぶりの長期滞在になる。はじめて訪れた中国の街は上海、やはり上海との関係をかんじてしまう。

(写真1)路上で小物を販売する人びと(上海市)

(写真1)路上で小物を販売する人びと(上海市)

1.なぜ上海に決めたのか?

もともと上海にするか、広州(広東省の省都)にするか検討していた。中国の華南地域にある広州は、昨年11月まで1年ほどすみ、すこし慣れたところ。上海は12年前に半年ほど滞在したことがあるものの、かなり昔のことで、現在の上海中心部のようすは当時とまったく異なる。

上海に決めたもっとも大きな理由は、やはり上海が中国のなかでもっとも大きな日本人コミュニティを持っているから。上海に滞在している日本人の数は5.7万人で、ロサンゼルス(アメリカ)の7.1万人に次ぐ世界第2位。なお、ロサンゼルスには日本人の永住者が多く、永住者を除いた長期滞在者数では上海が第1位である。

上海にすむ5.7万人の日本人
外務省の「海外在外邦人数統計」(2012年10月時点)より。この在外邦人数は、次の2つをみたした合計人数である。(1)滞在が3カ月以上で、(2)在留届を出している。なお、上海市統計局のウェブサイトに載っている日本人数は3.9万人(2012年末)となっている。

2.上海と広州を比較してみた

上海と広州のどちらの都市にするか色々くらべてみた。日本と中国の行き来を考えると、やはり上海のほうが便利だ。日本人が多く住む上海は、日本へのフライト便数が広州よりも多い。航空券も安い。これから中国と日本を頻繁に往復することを考えると、やはり上海のほうが便利だ。

ただ、いろいろ検討してみたものの、やはり上海の持つ大きな日本人コミュニティに惹かれた点が大きい。もしかすると、この個人事業を手伝ってくれるような日本人にも出会うかもしれない。

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2.上海ってどんな街?

上海市の総人口は2,380万人(2012年末)で、東京都の1,330万人(2014年3月末)を大きく上回る。ただ、上海市の面積は6,340k㎡と、東京都(2,188k㎡)の約3倍もある。人口密度でみると、東京都のほうが人口密度は高い。上海市の約3.8千人(1k㎡あたり)に対して、東京都は約6.1千人(同)もいる。

上海市統計局のデータによると、上海で農業関係の仕事をしていない非農業人口は89.8%(上海市に戸籍を持っている人)となっており、もはや上海郊外まで行っても田舎の風景は少ないかもしれない。

(写真2)2つのマンションの間が岩の外観になっている(上海市)

(写真2)2つのマンションの間が岩の外観になっている(上海市)

(了)

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