蘇州市の工業園区にある便利な日本人商店街「師恵坊商業街」!
中国本土で三番目に長期滞在している日本人が多い蘇州市。蘇州市で生活する日本人は、日本人学校のある「新区」と「工業園区」の2つの地区にわかれて住んでいます。工業園区には、「師恵坊商業街」とよばれる日本人商店街があります。
1.蘇州市にある日本人商店街
日本料理店や日式クラブの集まる「師恵坊商業街」
上海市から高速鉄道の和諧号で約30分のところにある江蘇省の蘇州市。この蘇州市は日本人滞在者が中国本土で3番目に多い都市で、約1万人の日本人が滞在しています。この蘇州市の中国・シンガポール蘇州工業園区(通称は工業園区)には、日本料理店や日式クラブ(カラオケ)の集まる「師恵坊商業街」という日本人商店街があることで知られています。
- 江蘇省の蘇州市とは?
- 江蘇省の蘇州市は、5つの市轄区である呉中区、相城区、姑蘇区、虎丘区、呉江区と、4つの県級市である常熟市、昆山市、張家港市、大倉市を管轄している。蘇州市全体(含む県級市)の総人口は1,046万人(2013年末)。蘇州市の総面積は8,488k㎡で広島県(8,478k㎡)と同等で、東京都の約4倍。日本人滞在者数は約1万人。
満足できる日本料理店!
中国本土で日本人が比較的多く生活している都市には、日本人でも満足できる日本料理店は少なくありません。とくに、蘇州工業園区の日本人街「師恵坊商業街」のように、日本人顧客をターゲットにレストランを展開している日本料理店の料理のレベルは決して低いものではありません。
中国の地方都市や北京・上海などの大都市であっても、中国人顧客をメインターゲットにしている日本料理店は、あくまでも日式レストランと言われ、日本料理っぽい味付け・メニューであるところが少なくありません。しかし、この「師恵坊商業街」に出店している日本料理屋は本格的な日本人向けの料理を提供しています。
2.日本人滞在者の多い蘇州工業園区
蘇州新区か工業園区、どちらに賃貸マンションを借りるべきか?
蘇州市で日本人がアパートを賃貸する場合、蘇州高新技術産業開発区(通称は新区)と中国・シンガポール蘇州工業園区(通称は工業園区)のどちらかを選択するのが一般的です。蘇州新区のほうには日本人学校(小学校、中学校)があり、就学中の子どもがいる場合は、こちらにアパートを賃貸することになります。
いっぽう、単身者や夫婦2人だけの場合で、勤務先が蘇州工業園区に近い場合は、こちらを選択しても問題ありません。日本料理店の集まる「師恵坊商業街」もありますし、「しんせん館」という日本人向けの小型スーパーもあります。バスで10分くらいのところにある商業施設「万科国際広場」には、イオングループ(永旺)が展開する食品スーパーのマックスバリュ(MaxValu)もあります。
3.「師恵坊商業街」にある日本料理店
お好み焼き屋もある!
この日本人商店街である「師恵坊商業街」には15店舗ほど日本料理屋が並んでいます。日本人学校がある蘇州新区にも、日本料理店が集まる淮海街とよばれる商業街があります。ここ数年の状況としては、蘇州工業園区の「師恵坊商業街」に新規出店するレストランが多いと言われています。
コンパクトな都市設計で暮らしやすい蘇州市!
北京、上海、広州などの一線都市と蘇州を比べると、ずいぶんコンパクトにまとまった都市デザインになっています。外国人である日本人にとっては、蘇州市はそれほど大きすぎず生活のしやすい街でしょう。しかも、巨大都市の上海市まで高速鉄道の和諧号を利用すると約30分で到着できますので、週末にショッピングに出かけるのも問題ありません。
- 一線都市とは?
- 一線都市とは、中国のなかで不動産価格や所得水準などの生活レベルや物価の高い大都市のことを言います。明確な定義はありません。中国語では「一線城市」 と書きます。「第一財経週刊」という雑誌は2014年、19都市を指定しています。北京、上海、広州、深センなどは一線都市の代表。蘇州市は一・五線都市とよばれる。
蘇州新区、工業園ともに北京や上海と比べると、賃貸マンションの家賃はだいたい半額程度になっています。上海で1ヶ月1万元(約20万円)の家賃レベルのアパートは、蘇州では4,500元~5,000元(約9万円~10万円)で住むことが可能です。蘇州市は観光地でもあるので、日本から親族や友人が訪れても満喫できる場所でしょう。(了)