中国で展開する「千韓良品」、名創優品(メイソウ)の競合!?
中国で人気の雑貨・小物販売店といえば10元ショップの名創優品(メイソウ)。上海の街を歩いていると、この名創優品(メイソウ)に似ている韓国品質をかかげている10元ショップを発見。よく見てみると、同じような商品も少なくない。
1.韓国ブランドの10元ショップ
名創優品(MINISO)に続く10元ショップ
最近、中国で人気の雑貨ショップと言えば、「100%日本品質」を掲げて、MINISOブランドを展開している10元ショップの名創優品(メイソウ)だろう。この名創優品(メイソウ)は広東省を中心に中国本土で幅広く展開していて、2014年末時点ですでに370店舗以上も出店している。
上海の街なかで、その名創優品(メイソウ)のショップの近くで見かけたのは韓国ブランドを全面的に押し出している千韓良品(DOMESKY)という10元ショップ。店舗の雰囲気が名創優品(メイソウ)に似ているのは気のせいだろうか?
- 名創優品(MINISO)とは?
- 名創優品(MINISO)は、日本人の三宅順也氏が首席統括デザイナーをしている10元ショップ。あくまでも主張しているのは日本品質であり、ほとんどの製品は中国で生産されている。驚くような低価格で販売しており、中国の若者の人気を集めている。2014年末には中国本土で370店舗あまり展開されている。
かわいらしい千韓良品のロゴマーク
水色がブランドカラーで、かわいらしい千韓良品(DOMESKY)のロゴマーク。千韓良品(DOMESKY)の公式ホームページによると、韓国人の呉国賢氏がブランド創始者とされている。この千韓良品(DOMESKY)は、2014年に韓国と杭州(中国)の企業が協業してスタートした製品ブランドとされている。1年目にあたる2014年に20店舗を展開し、2015年には300店舗を新たに出店する予定だ。
2.千韓良品(DOMESKY)の商品
手頃な価格のスキンケア商品
この千韓良品(DOMESKY)で販売されている商品は、10円均一ショップのダイソー(本社:広島県)と同じような製品ラインナップ。スリッパ、化粧品、洗剤など小物雑貨であふれている。
オシャレで落ち着いたイメージのパッケージ
千韓良品(DOMESKY)では、店舗と製品の雰囲気がマッチしている。中国の大型スーパーや小売店舗では、いろいろなメーカー製品が販売されていて店舗と製品のイメージの統一感はほとんどない。いっぽう、千韓良品(DOMESKY)では自社ブランド製品のみを販売しているので、店舗と商品のイメージにギャップが発生していない。
なんとなく、千韓良品(DOMESKY)で販売されている製品は、パッケージや店舗の雰囲気により、製品自体が魅力的に見えてしまう。
名創良品(メイソウ)と同じくMade in China!
この千韓良品(DOMESKY)は韓国ブランドを掲げているものの、名創優品(メイソウ)と同じく基本的に製品は中国国内で生産されている。このスキンケア製品は広東省の広州市で生産されている。
フェイスマッサージ器!どこかで見たような・・・?
千韓良品(DOMESKY)を見ていると、どこかで見たようなフェイスマッサージ器。あまり見かけない製品であり、記憶の片隅に残っている製品は・・・。
じつは、名創優品(MINISO)で見かけたフェイスマッサージ器と極めて似ている。製品の形だけでなく、パッケージまでほとんど同じ。
3.千韓良品の店内の様子
メインターゲットは16歳~35歳の若者!
千韓良品(DOMESKY)の店内は、青色ベースの落ち着いた雰囲気。千韓良品(DOMESKY)の公式ホームページを見ると、メインターゲットは16歳~35歳の若者を対象にしているようだ。すこし年齢の幅は広いものの、気軽に衝動買いしてもらえる10元(約200円)であるため低所得者~中間所得層まで対象になるだろう。
千韓良品(DOMESKY)と名創優品(MINISO)は、どちらも広州市の企業と外国人(日本人と韓国人)がパートナーを組んで展開している。両社ともに広東省と浙江省でほとんどの商品を製造している。店舗展開をはじめた時期は名創優品(MINISO)が2013年9月で、千韓良品(DOMESKY)は2014年11月から展開している。かなり類似点の多い両社の今後はどうなっていくのだろうか。(了)