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蘇州でおススメの麻辣湯(マーラータン)、妻撈夫燙!

日本人のなかで認知度の高い中国料理のひとつ麻辣湯(マーラータン)。とくに若いときに中国に留学したことのある日本人なら一度は食べたことがあるはずだ。蘇州には麻辣湯でチェーン展開する妻撈夫燙が少しずつシェアを伸ばしている。

1.蘇州で展開する妻撈夫燙

低価格で安心して食事できる麻辣湯屋さん!

蘇州市内でおススメの麻辣湯(一人用の鍋料理)と言えば妻撈夫燙(チーラオ・フータン)。妻撈夫燙は、蘇州市内に10店舗ちかくチェーン展開している。中国の麻辣湯(マーラータン)と言えば、もともとは重慶市発祥の料理であるが、いまでは中国どこでも食べられ、日本人にも認知度の高い中国料理のひとつ。

中国各地に麻辣湯を提供するお店はあるものの、その多くは小さな個人飲食店が中心だ。衛生面で安心して麻辣湯を食べれるお店はそれほど多くないのが現状だ。そのようななか、蘇州市内でチェーン展開している妻撈夫燙は衛生面でも安心でき、価格も10元~20元(約160円~320円)とリーズナブルなお値段。

(写真1)蘇州市内で10店舗ほど展開している妻撈夫燙(蘇州市姑蘇区)

(写真1)蘇州市内で10店舗ほど展開している妻撈夫燙(蘇州市姑蘇区)

2.中国の小規模飲食店に必要なモノ

衛生的で清潔に見える店内、ここが欠ける店が多い!

妻撈夫燙の特長は、衛生面で満足できるだけでなく、食材ごとの価格面も標準化されている。街の小さな麻辣湯屋さんであれば、価格表もかかげられていないのが通常だ。妻撈夫燙にはニンニク、青ネギなどの薬味も用意されており、自分で好きな量を加えれることも嬉しい。

いまの中国の消費者はお店に求める要求も高くなり、安いだけの飲食店には満足してくれない。小規模飲食店であっても、ほとんどがチェーン展開しているお店(加盟店ブランド)の看板が大半を占めるようになっている。飲食店の経験がまったくない個人が、ゼロから自己ブランドを起こしても継続的に運営できるほど甘くないのが現状だ。

(写真2)妻撈夫燙の店内、昔ながらのスケルトンの内装とは異なる

(写真2)妻撈夫燙の店内、昔ながらのスケルトンの内装とは異なる

食材の新鮮さよりも、食材トレーの清潔さが必要!

中国の麻辣湯、消費者目線でみると、食材が新鮮かというよりも、食材トレーが清潔かどうかが気になる。この食材トレーが清潔でないと、いっきにお店の衛生面での信頼が失われてしまう。ほかの飲食店に行っても、お箸入れの容器のなかが汚れていないか気になってしまう。

(写真3)清潔さが維持されている食材トレー(蘇州市)

(写真3)清潔さが維持されている食材トレー(蘇州市)

これで12元ほど、安くても衛生面で安心できるお店は少ない

いろいろな食材をいれて10元~20元(約160円~320円)で、麻辣湯(一杯)を食べることができる。ここ数年、飲食店の価格上昇が進んでおり、大手チェーンのラーメンなど麺類でも20元以下で食べられるお店は少ない。蘇州市内で妻撈夫燙は、知名度とともに、かなり競争力がありそうだ。お昼時になると、いつもいっぱいで座るところがない。

(写真4)妻撈夫燙のマーラータン、一杯12元ほど

(写真4)妻撈夫燙のマーラータン、一杯12元ほど

中国の飲食店業界はかなり激しい競争環境にある。不動産価格の上昇により、店舗物件の家賃が上昇しているだけでなく、住宅価格(含む賃貸料)の上昇により従業員のベース給与が高騰しているからだ。小規模店舗であれば、新規出店した店も3~4か月くらいで見切りをつける経営者も少なくない状況。

日本よりも中国では少なく初期投資で飲食店ビジネスを始められる一方、撤退する事業主も後を絶たない。大手の美団や百度が出前サービスを行っているが、10%ちかい手数料を支払い顧客を増やしつつも、利益が増えず悩んでいる事業主は少なくない。(了)

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