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蘇州「観前街」にある大手格安ホテル「莫泰168(MOTEL168)」

上海のとなりの蘇州市は日本人のあいだでも観光地として人気があります。多くの日本人は蘇州市内の庭園を観光しますが、中国人旅行者に人気なのは「観前街」という歩行者天国です。その「観前街」には、オススメの格安ホテルがあります。

1.蘇州市内のMOTEL168

大手ホテルチェーン「如家酒店グループ」のMOTEL168!

蘇州市内の中国人観光客に人気の高い「観前街」とよばれる歩行者天国から徒歩1分のところに、大手格安チェーンホテルの莫泰168(MOTEL168)があります。この莫泰168は2002年に上海から営業をスタートし、現在では中国全土に400店舗ほどホテルを展開しています。2011年5月には大手ホテルチェーン店の如家連鎖酒店に買収され、如家酒店グループ(homeinns)の主力ブランドのひとつになっています。

この莫泰168の「168」は、1泊の宿泊料金を168元(約3,360円)で提供しているという意味ではありません。中国で「168」は「一路発財(イールファーツァイ)」と似た中国語の発音をするため、「お金持ちになる」という縁起の良い数字として色々なところに使われています。

(写真1)中国全土で展開している莫泰168(MOTEL168)(蘇州市内)

(写真1)中国全土で展開している莫泰168(MOTEL168)(蘇州市内)

如家酒店集団とは?
如家酒店集団とは、中国の大手格安チェーンホテル(快捷酒店)。中国本土で300以上の都市に2000店を展開している。2006年10月、米国NASDAQ(ナスダック)上場。創業者の季琦は、1回目の起業で旅行予約サイトの携程旅行網(Ctrip)を創業。2回目の起業で如家酒店集団を設立。3回目の起業でライバルの漢庭酒店を創業している。

手頃な宿泊料金の莫泰168!

この蘇州市の「観前街」にある莫泰168の1泊あたりの宿泊料金は230元~300元(約4,600円~6,000円)です。蘇州市のなかでも比較的立地のよいところにあるので、同じような格安チェーンホテルよりも20元~40元(約400円~800円)ほど高い料金設定になっています。ただし、蘇州市の中心部にあり、繁華街の「観前街」まで徒歩1分と旅行者にとっては便利な場所にあります。

江蘇省の蘇州市
江蘇省の蘇州市は、5つの市轄区である呉中区、相城区、姑蘇区、虎丘区、呉江区と、4つの県級市である常熟市、昆山市、張家港市、大倉市を管轄している。蘇州市全体(含む県級市)の総人口は1,046万人(2013年末)。蘇州市の総面積は8,488k㎡で広島県(8,478k㎡)と同等で、東京都の約4倍。日本人滞在者数は約1万人。

2.MOTEL168の客室

中国の格安ホテルで見かける窓のない部屋!

この莫泰168のもっとも安い部屋を予約したところ、中国の格安ホテルで時々遭遇する「窓のない部屋」でした。日本人のなかには窓のない部屋を避ける人も少なくありません。「窓のない部屋」は、すこし室内に空気がこもっているような気もしますが、外からの雑音も少なく意外にも快適に過ごせる部屋でもあります。

中国で生活する多くの日本人は、中国国内で200元(約4,000円)前後のホテルに宿泊したことがないのではないでしょうか。中国では激しいホテル業界の競争があり、この宿泊料金クラスのホテルであっても、日本人がビックリするような部屋はそれほど多くありません。むしろ、中国の大手格安チェーンホテルに宿泊するほうが、部屋のクオリティやサービスは一定レベルにあり、安心して宿泊することができます。

(写真2)一般的な客室、窓がないので電気を消すと真っ暗(莫泰168ホテル)

(写真2)一般的な客室、窓がないので電気を消すと真っ暗(莫泰168ホテル)

格安チェーンホテルでも液晶テレビ!

中国の大手格安ホテルのテレビは、ほとんど液晶テレビが設置されています。むしろ、中国で外観だけが派手なホテルのほうが客室が古く、ホコリをかぶったブラウン管テレビが設置されていることも少なくありません。

中国のインターネット上のホテル予約サイトには、利用者がコメントを書き込むことができるようになっていて、期待はずれのホテルは悪い評判があっという間に流れてしまう仕組みになっています。そのため、とくに大手格安ホテルは、なるべく統一された客室やサービスを提供するように努力しています。

(写真3)部屋のクオリティやサービスが統一されている大手チェーンホテル

(写真3)部屋のクオリティやサービスが統一されている大手チェーンホテル

清潔な洗面所、バスタオルなども揃っている!

中国の格安ホテル(中国語で快捷酒店と呼ばれる)でも、バスタオルや歯ブラシは用意されています。この莫泰168(MOTEL168)では室内にドライヤーが設置されていますが、中国の街なかでよく見かける七天連鎖酒店(7daysinn)では、共有廊下にドライヤーが設置されています。

(写真4)日本人でも納得できる洗面所、しっかり掃除されている

(写真4)日本人でも納得できる洗面所、しっかり掃除されている

七天連鎖酒店(7DaysInn)
七天連鎖酒店(7DaysInn)は、鉑涛集団(2005年設立)が中国で展開する格安ホテル。中国本土で300都市、3,000店舗を展開。ホテル会員の登録数は8,000万人を超えている。2009年11月にニューヨーク証券取引所に上場(2013年にMBOで非公開化)。創業者の鄭南雁は1968年生まれ、広東省スワトウ出身。

3.ホテル内の食堂

食堂を併設していることの多いMOTEL168!

この莫泰168(MOTEL168)は、如家酒店グループのひとつです。その中核ホテルである如家連鎖酒店にはホテル内に食堂は併設されていません。いっぽう、莫泰168(MOTEL168)の多くは、ホテル内に食堂が設置されています。この食堂で朝食バイキングをとることが可能です。ただし、ほとんどの宿泊プランには朝食料金が含まれていませんので、追加で朝食料金を支払う必要があります。

ちなみに、蘇州の「観前街」の莫泰168(MOTEL168)では、18元(約360円)で朝食バイキングをとることが可能です。

(写真5)莫泰168(MOTEL168)の朝食バイキング(蘇州市内)

(写真5)莫泰168(MOTEL168)の朝食バイキング(蘇州市内)

意外に充実している朝食メニュー!

たった18元(約360円)の朝食バイキングですが、意外にも充実したメニューが並んでいます。基本的に中華料理の朝ごはんメニュー(野菜炒め、お粥など)が用意されています。

(写真6)莫泰168(MOTEL168)の充実した朝食メニュー

(写真6)莫泰168(MOTEL168)の充実した朝食メニュー

中国で生活する多くの日本人は、出張や旅行時に350元~500元(約7,000円~1万円)のホテルに宿泊することが多いかもしれません。会社が宿泊料を負担してくれるときは気にならないですが、プライベートな旅行のときは割安な大手格安ホテルチェーンを利用してみてはいかがでしょうか。高い満足度はないかもしれませんが、コストパフォーマンスはなかなかのものです。(了)

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