中国の生活、ビジネスに役立つ情報を発信するサイト

蘇州市の石路駅から徒歩1分の莫泰酒店、週末料金に注意!

中国で熾烈な競争となっている低価格ビジネスホテル。その大手チェーン店のひとつに如家酒店グループがあり、ホテルブランドとして莫泰酒店(Motel 168)を展開している。最近ではワンクラス上の中上級ランクのホテルも登場している。

1.蘇州市内の中心部にある莫泰酒店

中国人の若者たちに人気の高い石路駅!

蘇州市内で若者たちに人気の高い繁華街のひとつ石路駅(地下鉄2号線)周辺。石路駅の周りにはショッピングモール(新蘇天地など)だけでなく、大きな歩行者天国(石路歩行街)もあり、若者たちを中心に平日でもたくさんの人たちが集まる人気のエリアだ。石路駅から徒歩圏内にある明・清朝時代に栄えた山塘街には、独特の古い街並みが今も残っている。

その石路駅の10番出口の目の前にあるのが如家酒店グループが展開している莫泰酒店(Motel 168)だ。莫泰酒店は如家酒店グループが全国展開しているホテルチェーンブランドのひとつ。この莫泰酒店は立地的には最高の場所に位置しており、周辺にはたくさんのお店があり食事に困ることはないはずだ。

(写真1)石路駅前にある莫泰酒店、莫泰酒店は如家酒店グループ

(写真1)石路駅前にある莫泰酒店、莫泰酒店は如家酒店グループ

莫泰酒店(MOTEL168)
莫泰酒店(MOTEL168)は、中国で約400店舗のビジネスホテルを展開している。2002年に莫泰酒店は設立され、2011年5月に如家酒店グループに買収され傘下に入る。ホテル名に168とついているものの、168元の宿泊料金という意味ではなく、「一路発(お金持ちになる)」という広東語の発音と同じで、中国では縁起の良い数字とされる。

2.莫泰酒店の部屋のようす

コンパクトな客室、立地重視のお部屋!

莫泰酒店の客室はかなりコンパクト。莫泰酒店の宿泊料金は平日は160元前後であるものの、週末になると230元前後まで高騰する。週末になると、観光都市である蘇州を訪れる観光客が多いため、週末の宿泊料金が跳ね騰がるホテルは少なくない。

(写真2)莫泰酒店の客室のなか、あくまでコスト重視のお部屋

(写真2)莫泰酒店の客室のなか、あくまでコスト重視のお部屋

必要なモノは揃っている洗面所!

莫泰酒店の洗面所は中国の低価格ビジネスホテルで見かけることの多い作り。ただ、シャワー室もあり、バスタオルも用意されているため、宿泊で不便に感じることはないはずだ。

(写真3)莫泰酒店の洗面所、中国の低価格ホテルの典型的なタイプ

(写真3)莫泰酒店の洗面所、中国の低価格ホテルの典型的なタイプ

オフィスビルの一部をホテルに改装!

石路駅前にある莫泰酒店は、オフィスビルのワンフロアーをホテル仕様に改装したもの。エレベーターではオフィスに出勤する人たちと乗り合わせることも少なくない。この莫泰酒店にかぎらず、中国ではオフィスビルの一部をホテルに改装してホテルとして利用しているケースは少なくない。反対に、ホテルだったフロアをマッサージ店に改装しているケースも見られる。

(写真4)莫泰酒店の入居しているフロア、オフィスビルを改装して利用

(写真4)莫泰酒店の入居しているフロア、オフィスビルを改装して利用

3.莫泰酒店の朝食バイキング

莫泰酒店にはレストランが併設されている!

莫泰酒店は低価格ホテルであるものの、基本的に朝食専用のレストランを開設している。石路駅前の莫泰酒店にも朝食用のレストランが併設されている。ほかの全国にチェーン展開している低価格ホテルの7天連鎖酒店や如家快捷酒店では、基本的にレストランはない。莫泰酒店のほかでは、漢庭酒店も朝食用レストランを開設しており、会員には無料で朝食が提供されることで有名だ。

莫泰酒店の宿泊料金には朝食代が含まれているケースと含まれていないケースがあるのでチェックインしたときに確認する必要がある。別料金の場合は、一人あたり30元ほどの追加料金が必要になる。

(写真5)石路駅前の莫泰酒店のなかの朝食用レストラン(蘇州市)

(写真5)石路駅前の莫泰酒店のなかの朝食用レストラン(蘇州市)

中国式の朝食バイキング、お粥など!

莫泰酒店の朝食は基本的に中国式だ。パンも用意されているものの、お粥がメインになっている。いっぽう、如家酒店グループの運営する如家精選酒店(蘇州市内の平瀧路東駅・地下鉄2号線の駅前)はワンクラス上のホテルで、朝食は豪華な洋食メニューが中心だ。日本からの出張者を迎えるのであれば、ワンランク上の如家精選酒店を選択したほうが宿泊者の満足度は高いはずだ。

(写真6)莫泰酒店の朝食バイキング、中華メニューが多い

(写真6)莫泰酒店の朝食バイキング、中華メニューが多い

石路駅前で立地的には最高のホテル!

石路駅は高速鉄道などの発着する蘇州火車駅からも2駅と近い。蘇州新区や蘇州工業園区にもアクセスしやすい立地的にはバツグンの場所だ。そのため、この莫泰酒店の客室レベルにくらべると、やや宿泊料金が高めに設定されているのはしょうがない。

(写真7)莫泰酒店の中華式の朝食、けっこう美味しい(蘇州市内)

(写真7)莫泰酒店の中華式の朝食、けっこう美味しい(蘇州市内)

日本人のなかには中国の低価格ビジネスホテルに宿泊したことのない人も多いかもしれないが、低価格ビジネスホテルと言っても、年々サービスやクオリティが高くなっているのは間違いない。

むしろ、各都市のローカルホテルよりも全国チェーンの低価格ビジネスホテルのほうが品質や安全面でも安心だ。コストパフォーマンスを考えると、予想以上に納得できるはずだ。(了)

top of page