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第八回昆山服装節、見本市のようなバーゲンセール!

中国の地方都市では特設会場を設置したバーゲンセールの開催が少なくない。上海市から高速鉄道で20分弱で来れる昆山市では、秋冬服のバーゲンセールが開催されていた。はたしてネット通販が活況のなか価格競争力はあるのだろうか?

1.昆山市で行われている服装節というバーゲンセール

冬物バーゲンセール

上海市内から高速鉄道で20分弱で到着できる江蘇省の昆山市。昆山市の中央道路である前進中路の市政府前にある昆山科技博覧館で「第八回昆山服装節」というバーゲンセールが行われていた。

江蘇省の昆山市とは?
昆山市は、上海市と江蘇省蘇州市のあいだに位置する県級都市。昆山市は江蘇省蘇州市に所属。上海市と昆山市のあいだは高速鉄道の和諧号により20分弱で移動できる。上海虹橋空港から42km、上海浦東空港から92kmに位置する。人口は164万人。
(写真1)秋冬物セールであるが、看板の女性は夏物の服装

(写真1)秋冬物セールであるが、看板の女性は夏物の服装

けっこうお客さんがいる

中国人はこのようなバーゲンセールが大好きなようで、平日にもかかわらず結構お客さん(のような見学者)がたくさん来ている。住宅街で行われているわけではなく、市政府まえの会場まで公共バスに乗ってきている人も少なくない。

(写真2)だれが主催しているかわからない、8年間も続いているのだろうか?

(写真2)だれが主催しているかわからない、8年間も続いているのだろうか?

2.写真撮影はお断り?

お店の商品は写真ダメ?

出店しているジャンパーを撮影していると、ちょっとコワモテのお兄さんから「いま撮った写真を消せ!」と怒って言い寄ってきた。中国最大の見本市である広州交易会でもよくあることであるが、商品に対する撮影を禁止している出店者は少なくない。どこか商品の価格または品質に自信がない部分があるのだろうか?

(写真3)北京や上海などの大都市よりも地方都市のほうが高い

(写真3)北京や上海などの大都市よりも地方都市のほうが高い

ジャケットが半額以下?!

羊毛ジャケットとして販売されているモノは市場価格580元(約9,600円)。割引価格として280元(約4,600円)で販売されている。そもそも市場価格の580元自体があやしい。阿里巴巴グループが展開している淘宝(タオバオ)では、もっと安い価格で販売されているだろう。

中国の地方都市は大都市ほど競争がはげしくないため、衣服、家電製品なども大都市にくらべると高い傾向がある。ここに目をつけた中国人は、中国最大の卸売市場がある義烏(イーウー、浙江省)などで仕入れてきて小売販売で利益をあげている個人事業主も少なくないだろう。

義烏(イーウー)とは?
義鳥市(イーウー)は、上海市から列車で2時間くらいのところにある浙江省金華市にある県級市。戸籍人口75万人、他の都市から移ってきた人が約140万人いると言われている。中国最大の卸売市場がある街として世界的に有名。
(写真4)羊毛ジャケット280元、そもそも羊毛はいいのだろうか?

(写真4)羊毛ジャケット280元、そもそも羊毛はいいのだろうか?

(写真5)けっこうお客さんが多い

(写真5)けっこうお客さんが多い

服装節であるが食品も販売されている

よく見てみると食品も販売されている。出店料が安いのだろうか?

(写真6)雲南省産のクルミ(胡桃)が販売されている

(写真6)雲南省産のクルミ(胡桃)が販売されている

中国の地方都市では日本以上に特設会場を設けたバーゲンセールが行われている。日本であれば百貨店や既存店舗のバーゲンセールのほうが商品の安心感がでるが、中国人はけっこう特設会場の販売会も好きなようだ。(了)

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