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深セン市羅湖区のイチオシの格安ホテル、城市便捷酒店

じつは中国で見かける格安ホテルチェーン店の設備やサービスのレベルは、日本人が考えているほど悪くない。個人的には城市便捷酒店という新しいホテルグループがおススメ。日本のビジネスホテルよりも満足できる品質になっている。

1.香港へのアクセスも便利な格安ホテル

深セン市羅湖区にある城市便捷酒店

香港に隣接する深セン市の羅湖区。この羅湖区にある羅湖口岸から香港へは簡単にアクセスすることができる。この羅湖区にある地下鉄の羅湖駅と国貿駅のあいだにあるおススメのホテルが城市便捷酒店(CCINN)という格安ホテル。

この城市便捷酒店は中国でよく目にする普通の格安ホテルというわけではなく、1泊あたり200元(約4,000円)前後の宿泊料金であるものの、ホテルの施設やサービスの質は他の格安ホテルよりも高い。中国の中級レベルくらいの施設やサービスで、格安の宿泊料を提供している今イチオシのホテルグループ。

深セン市の羅湖区とは?
深セン市の羅湖区とは、1979年10月に設立され経済特区に指定された広東省深セン市の中心地区。羅湖区の総人口は94万人(2013年末)。羅湖口岸という入出境地区を通り香港に行くことが可能。深セン市全体の人口は1,055万人(2012年末)。
(写真1)城市便捷酒店の受付フロントはビルの1階に設置されている

(写真1)城市便捷酒店の受付フロントはビルの1階に設置されている

格安の宿泊料金でもホテルチェーンで安心

中国語で格安ホテルというと快捷酒店とよばれる。中国で有名な快捷酒店(格安ホテル)というと七天連鎖酒店、漢庭酒店、如家連鎖酒店などの全国展開しているチェーンホテルが有名だ。いまのところ城市便捷酒店(CCINN)の認知度や店舗数は、ほかの大手格安ホテルほど広まっていないものの、これから伸びてきそうな予感がする。

城市便捷酒店(CCINN)とは?
城市便捷酒店(CCINN)は、東呈酒店集団(2006年設立)というホテルグループが全国で展開しているフランチャイズ方式の格安ホテル。宿泊料金は150元~220元(約3,000円~4,400円)。広州、深セン中心に全国展開を進めている。
(写真2)深セン春風路店の城市便捷酒店(CCINN)の価格表(深セン市羅湖区)

(写真2)深セン春風路店の城市便捷酒店(CCINN)の価格表(深セン市羅湖区)

2.城市便捷酒店(CCINN)のお部屋

不動産価格の高い羅湖区ではコストパフォーマンスは高い

この深セン市の羅湖区にある深セン春風路店の城市便捷酒店(CCINN)は、このホテルチェーンのなかでは少し高い宿泊料金が設定されている。近隣ホテルの宿泊料金を見ながら料金設定しているのだろう。いちばん安いエコノミーシングルルーム(経済大床房)は1泊あたり219元(約4,380円)。週末の金・土にはプラス20元(約400円)が加算される。

この羅湖区では200元(約4,000円)以下の安宿は他にもあるものの、けっして城市便捷酒店(CCINN)ほどの客室やサービスの質はない。住宅価格など物価全体が高騰している深セン市羅湖区では、「安かろう悪かろう」の部屋を求める宿泊者がたくさんいるからだ。城市便捷酒店は安めの宿泊料であるものの、一定の施設水準とサービスを提供している羅湖区ではめずらしい格安ホテルではないだろうか。

(写真3)城市便捷酒店のホテルはシングルルームでもベッドはダブルサイズ

(写真3)城市便捷酒店のホテルはシングルルームでもベッドはダブルサイズ

設置されているテレビは液晶

この城市便捷酒店に設置されているテレビは、広州でも深センでも液晶テレビ。フランチャイズ経営の店舗であっても城市便捷酒店の本部が求めるハード面の要求があるのだろう。冷蔵庫はどの店舗も設置されていない。

エアコンは中央管理式のモノではなく、家庭用エアコンが設置されていて、宿泊客が自分自身で操作できるようになっている。中国のホテルに設置されている中央管理式エアコンはうまく調整できないことも少なくないので、利用者としては独立して部屋に設置されているエアコンのほうが安心できる。

(写真4)窓の外の景色を期待してはいけない、デスクにイスがない

(写真4)窓の外の景色を期待してはいけない、デスクにイスがない

3.洗面所にこだわる城市便捷酒店

シャワーや洗面台の水圧はいい感じ

このホテルのシャワーの水圧はとてもいい。中国の1泊あたり400元(約8,000円)くらいのホテルよりも、シャワーを浴びるときの顧客の快適さを追求しているのではないだろうか。写真には写っていないものの、どの店舗でも「10秒以内に温かいお湯がでます」と表示されていて、シャワー設備へのこだわりが伝わってくる。

(写真5)洗面所にはドライヤーがかならず設置されている

(写真5)洗面所にはドライヤーがかならず設置されている

ちょっと廊下は暗い

これまで異なる4つの店舗(ホテル)の城市便捷酒店に泊まったことがあるが、初めてみた暗い廊下。ほかの店舗では明るい共通廊下が特長だった。

(写真6)ちょっと暗い廊下、夜になると不思議な雰囲気が・・・

(写真6)ちょっと暗い廊下、夜になると不思議な雰囲気が・・・

シルバーメンバー以上で朝食無料

じつはシルバーメンバー(銀カード、38元)に加入すると、どの店舗に泊まっても朝食を無料で食べることができる。すでに合計8泊くらいしているので38元(約760円)の会員費の元は取れているのではないだろうか。

(写真7)メニューはどの店舗もだいたい同じ、ドリンクは牛乳とオレンジジュース

(写真7)メニューはどの店舗もだいたい同じ、ドリンクは牛乳とオレンジジュース

朝食でひとつ残念なのはコーヒーがない点。上海、広州などの他の都市の店舗でもコーヒーは提供されていない。是非ともコーヒーを並べてほしい。しかし、中国人を主なターゲットにしていることを考えると、ホテル側としてはコーヒーを用意する必要はないのかもしれない。

普通の中国人はコーヒーを飲む習慣がないからだ。中国のスターバックスは大人気であるものの、注文されているのはカフェラテやモカなどの甘いコーヒー飲料ばかり。ブレンドコーヒーやアメリカンコーヒーを注文している顧客はほとんどいない。(了)

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