東京の名創優品(MINISO)、日本本店と日本旗艦店の様子は?
中国の広州(広東省)から全国展開している若者に大人気の雑貨・インテリア専門店の名創優品(MINISO)。じつは、東京にも2つの店舗を出店している。「日本品質」をかかげる日本本店(池袋)と日本旗艦店(高田馬場)の様子は?
1.東京にある名創優品(MINISO)
中国本土で大人気の10元ショップの名創優品(MINISO)
広東省を中心にスゴい勢いで「日本品質」をかかげ、店舗拡大を進めている雑貨・インテリア専門の10元ショップ名創優品(MINISO、メイソウ)。100円均一ショップのダイソー(大創産業)のような、無印良品のような、ユニクロの雰囲気もある名創優品(MINISO)。現在、中国本土では若者を中心に人気を集めている。
じつは、この名創優品(MINISO)は東京都豊島区のJR池袋駅から徒歩3分くらいのところに日本本店を出店している。名創優品(MINISO)の公式ホームページによると、名創優品(MINISO)は日本本店(池袋)と日本旗艦店(高田馬場)の2店舗を日本国内で展開している。日本国内の名創優品(MINISO)は人気を集めているのだろうか?
東京池袋(豊島区)にある日本本店!
日本での人気を確かめるため、JR池袋駅から徒歩3分のところにある日本本店(住所:東京都豊島区西池袋1-21-2 ハイブリッヂ西池袋ビル1階)を訪れた。事前にグーグルマップ(Google Map)で「名創優品」を検索したところ、残念ながら店舗の位置は表示されない。ハイブリッヂ西池袋ビルを目印に名創優品(日本本店)を目指すことになった。
「グーグルマップに表示されていないので、すでに店舗がないのでは?」と不安を抱えながら訪れてみると、問題なく名創優品は運営されていた。ただ、考えていたよりも店舗面積はせまい。店内は10㎡くらいしかなく、店舗スタッフは女性1名のみ。この店舗の広さであればスタッフは1人で十分というよりも、お客さんがまったくいない。
中国本土で顧客があふれるほどいる名創優品(MINISO)の面影はなかった。中国で見る名創優品(MINISO)のようなオシャレさは伝わってこないのはなぜだろうか?
- 名創優品(MINISO)とは?
- 名創優品(MINISO)は、日本人の三宅順也氏が首席統括デザイナーをしている10元ショップ。あくまでも主張しているのは「日本品質」であり、ほとんどの製品は中国で生産されている。驚くような低価格で雑貨を販売しており、中国の若者に大人気。中国本土で370店舗(2014年末)ほど展開されている。
2.名創優品(MINISO)の日本旗艦店
高田馬場駅から徒歩5分、あまり立地のよいところではない
名創優品(MINISO)の日本本店は予想外に小さかったが、学生街である高田馬場駅の近くにある日本旗艦店はどうだろうか?高田馬場の早稲田通りにある日本旗艦店の住所は「東京都新宿区高田馬場1-5-19 K-Fビル1階」となっている。
日本本店の3倍ほどの規模の日本旗艦店!
この名創優品(MINISO)の高田馬場にある日本旗艦店も、グーグルマップで検索しても表示されない。「すでに撤退して店舗はなくなっているのではないか?」と考えながら訪れてみると、名創優品(MINISO)のロゴマークが目に入ってきた。オープンしていてホッと一安心。
100円ショップでも200円ショップでもない!
中国では10元(約200円)ショップの看板を掲げているが、日本では「200円」を全面に出している。たしかに、いまの為替レートを考えると、「10元≒200円」と考えることができる。ただ、日本ではダイソー(大創産業)、セリア、キャンドゥなどが100円均一ショップを展開しているので、名創優品(MINISO)の200円ショップはあまり注目を引かない。
店内に入ってみると、あくまでも「200YEN~」であり、200円以上の商品も少なくない。販売されている小型のスーツケースを見ると、なんと3,980円となっている。
中国では10代~20代の若者を主要なターゲットにして、10元(約200円)均一とわかりやすいビジネスモデルで市場参入した名創優品(MINISO)。日本の顧客に受け入れられるためには、商品力の向上が必要だろう。ただ、販売されている製品は中国で生産されているので、中国本土で継続して拡大していったほうが今後の発展は大きいだろう。
あくまでも日本での出店は中国向けの日本でも展開しているというアピール(ブランドの権威づけ)のひとつだろう。名創優品(MINISO)の中国拡大という戦略には迷いなしというところだろうか。(了)