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上海浦東国際空港に近く、早朝の空港アクセスに便利な漢庭酒店!

上海浦東国際空港は上海周辺都市にアクセスするための便利な空港だ。ただ、早朝便に搭乗するときは上海市内中心部からでもかなり早起きしてタクシーで移動する必要がある。そのようなときに活用したいのは空港近くの川沙の漢庭酒店だ。

1.上海の川沙(チュアンシャー)の漢庭酒店

浦東国際空港へのアクセスが便利!

上海市の浦東国際空港から地下鉄4駅目のところにある川沙(チュアンシャー、浦東新区)というところ。浦東国際空港周辺では、もっとも大きな繁華街となっている。朝早く浦東国際空港から出発するときは、川沙(浦東新区)にあるホテルに前泊するのも選択肢のひとつ。中国の大手格安ホテルチェーンの漢庭酒店(川沙店)は1泊180元(約3,600円)で宿泊可能だ。

(写真1)青色のブランドカラーの漢庭酒店、漢庭酒店がない都市は少ない

(写真1)青色のブランドカラーの漢庭酒店、漢庭酒店がない都市は少ない

漢庭酒店とは?
漢庭酒店は、華住酒店集団(グループ)に属する格安ホテルチェーン。2014年9月末時点で1,547店舗。華住酒店集団は2005年設立。創業者の季琦は、1回目の起業で旅行予約サイトの携程旅行網を創業。じつは同業の大手格安ホテルチェーンの如家快捷酒店も季琦が2回目の起業として創業している。漢庭酒店は季琦にとって3度目の起業。

2.漢庭酒店(川沙店)の客室

コンパクトな室内、とくに不便はない

中国本土で大々的に展開している漢庭酒店は、各都市ごとに宿泊料金や部屋の作りは若干異なる。北京、上海、広州などの一線都市とよばれる経済発展が進み住宅価格が高騰している大都市では、すこし高めの宿泊料金であるものの、客室のハード面でのクオリティは地方都市より劣っている。大都市のホテルの客室の広さは、同じチェーンホテルであっても地方よりも狭いのが一般的だ。

浦東国際空港に近い漢庭酒店(川沙店)は1泊180元(約3,600円)と低価格であるものの、客室はかなり狭い。ただ、液晶テレビ、湯沸し器、洗面所(トイレ、シャワー)など必要なものはすべて揃っている。コスト重視の人にはおススメだ。

(写真2)漢庭酒店のなかでも狭い客室、上海は住宅不動産が高騰している

(写真2)漢庭酒店のなかでも狭い客室、上海は住宅不動産が高騰している

一線都市とは?
一線都市とは、中国のなかで不動産価格や所得水準などの生活レベルや物価の高い大都市のことを言います。明確な定義はありません。中国語では「一線城市」 と書きます。「第一財経週刊」という雑誌は2014年、19都市を指定しています。北京、上海、広州、深センなどは一線都市の代表。

漢庭酒店のスタンダードな洗面所

このホテルの洗面所をみると、漢庭酒店の典型的な洗面所の設計になっている。中国の大手格安ホテルチェーンでは漢庭酒店だけでなく、七天連鎖酒店(7daysinn)如家快捷酒店(Homeinns)なども歯ブラシ、歯磨き粉、バスタオルなども完備されている。手ぶらで宿泊できるようになっている。

(写真3)シンプルな設備・内装の洗面所、バスタオルは備え付いている

(写真3)シンプルな設備・内装の洗面所、バスタオルは備え付いている

如家快捷酒店(Homeinns)とは?
如家快捷酒店(Homeinns)とは、中国の大手格安チェーンホテル(快捷酒店)。中国本土で300以上の都市に2000店を展開している。2006年10月、米国NASDAQ(ナスダック)上場。創業者の季琦は、1回目の起業で旅行予約サイトの携程旅行網を創業。2回目の起業で如家酒店集団を設立。3回目の起業でライバルの漢庭酒店を創業している。

3.漢庭酒店の朝食専用レストラン

ゴールドメンバーは朝食無料!

この漢庭酒店をおススメする点は、ゴールドメンバー(会員)になっていると一人分の朝食が無料になるところ。公式サイトによると、ゴールドメンバーになるためには加入費198元(約3,960円)が必要とされる。ただし、実際に漢庭酒店の受付で申し込んだところ、合計98元(約1,960円)でゴールドメンバーになることができた。

漢庭酒店のような1泊150元~250元(約3,000円~5,000円)クラスのホテルで朝食用のレストランが用意されているのは、漢庭酒店を除くと如家酒店集団が展開している莫泰酒店(Motel168)くらいだ。

(写真4)漢庭酒店(川沙店)の朝食専用レストラン、中国的な雰囲気

(写真4)漢庭酒店(川沙店)の朝食専用レストラン、中国的な雰囲気

豊富なバイキングメニュー

中国の格安ホテルの朝食と言っても、それほど落胆することはない。中国の格安ホテルのサービスやクオリテイは年々向上しており、この漢庭酒店が提供するバイキング形式の朝食もそれほど悪くない。

(写真5)漢庭酒店の朝食はバイキング形式、ゴールドメンバーは無料

(写真5)漢庭酒店の朝食はバイキング形式、ゴールドメンバーは無料

温められたオレンジジュース

ひとつだけ理解できないのは、温められているオレンジジュース。温かいオレンジジュースは、日本人の好みには合わないだろう。残念ながら、漢庭酒店の朝食バイキングでコーヒーを見たことはない。中国人でコーヒーを飲むのは少数派で、ホテル側としては用意する必要がないと判断しているのだろう。

(写真6)温かいオレンジジュース、中国の朝食にはお粥は必須(漢庭酒店)

(写真6)温かいオレンジジュース、中国の朝食にはお粥は必須(漢庭酒店)

中国でスターバックスコーヒーは大人気であるものの、顧客が注文しているドリンクはほとんどカフェラテ、キャラメルマキアート、モカなど甘めのコーヒー飲料ばかり。ドリップコーヒー(ブレンドコーヒー)を注文する中国人は少なく、注文が入ってからコーヒーを抽出しはじめるスターバックスの店舗も見かける。(了)

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