常州市の漢庭酒店(南大街店)、市内中心部の便利な立地!
中国各地をうまく行き来するには大手の格安チェーンホテルを使いこなすのがポイントだ。はじめて訪れた中国の都市でも、信頼できる品質のホテルがあれば安心だ。なにより、大手格安チェーンホテルはコストパフォーマンスがとても高い。
1.常州の市内中心部の格安チェーンホテル
常州の歩行者天国(南大街)へも徒歩圏内!格安ホテル
上海市から中国高速鉄道(新幹線に相当)で約1時間のところに位置する江蘇省の常州市(じょうしゅうし)。数多くの日系企業が常州市に進出しており、ビジネスで常州市を訪れる日本人も少なくない。常州市の中心は、常州大酒店、歩行者天国の南大街、人民公園などがある延陵西路周辺だ。常州市の延陵西路は、高速鉄道が走る常州駅から車で5分くらいのところに位置している。
華住酒店集団(グループ)が運営している格安チェーンホテルの漢庭酒店(南大街店)は、その市内中心部にある。他都市をつなぐ常州駅にも近く、市内中心部へのアクセスが抜群によいところにホテルは位置している。常州市を代表する観光スポット、13重の塔で有名な天寧寺へも車で5分くらいのところに位置している。
- 華住酒店集団(グループ)
- 華住酒店集団(グループ)は、割安ホテルチェーンの漢庭酒店を中心に中国全土にホテル展開している企業。2005年設立。ホテルブランド毎に価格帯が分かれており、海友酒店は90元~150元(約1,800円~3,000円)、漢庭酒店は150元~250元(約3,000円~5,000円)、全季酒店は250元~400元(約5,000円~8,000円)となっている。
1泊あたり150元前後とお得な宿泊料金!
漢庭酒店(南大街店)は1泊あたり150元(約3,000円)前後で、中国のなかでも格安チェーンホテルとして知名度を高めている。1泊あたり150元というと、日本人はビックリするような客室をイメージするかもしれないが、上海や広州などで同じレベルのホテルに宿泊すれば、少なくとも250元(約5,000円)はするだろう。あくまでも都市間の価格の違いによりホテル料金に差異が発生している。
常州市は上海などの大都市とくらべて、住宅価格をはじめとする土地価格がきわめて安い。常州市のマンションは、1㎡あたり5,000元~7,000元(約10万円~14万円)で販売されている。
たとえば、常州市で100㎡(建築面積)の広さのマンションを購入する場合、だいたい50万元~70万元(約1,000万円~1,400万円)で購入可能だ。いっぽう、上海で同じ広さのマンションを購入すると、上海の場所(地区)により価格に大きな違いが発生するものの、最低でも250万元~500万元(約5,000万円~1億円)は必要だ。
- 中国の建築面積とは?
- 中国の建築面積とは、実際に利用できる部屋の面積に敷地内の共有スペース(配電室、共有廊下、エレベーターホールなど)の分配された面積です。中国の高層マンションでは建築面積の70%~80%が使用面積(部屋の面積)といわれています。
2.漢庭酒店(南大街店)の室内
シンプルな室内、必要なものは揃っている!
漢庭酒店(南大街店)の部屋の様子はどのようなものだろうか?漢庭酒店は中国全土で1,500店舗以上を展開しており、部屋の設備、雰囲気に大きな違いはない。格安チェーンホテルである漢庭酒店に宿泊するメリットは、どこの地域でも同じレベルのサービス、同じレベルの宿泊設備が用意されている点だ。
どこの漢庭酒店でも宿泊時に必要な最低限のものは揃っている。部屋の広さだけは、都市、地区によって違いはある。大都市でも地方都市でも、市内中心部から離れている漢庭酒店のほうが広い客室である場合が多い。残念ながら、漢庭酒店(南大街店)は、常州市の市内中心という便利な立地にあるため、客室は漢庭酒店のなかでも狭いほうにあてはまる。
漢庭酒店(南大街店)、シャワー室、洗面所はそれほど広くない
漢庭酒店(南大街店)のシャワー室、洗面所も予想どおりだ。漢庭酒店のなかでも小さいほうだ。漢庭酒店(南大街店)の最大のアピールポイントは市内中心部に位置していることであり、部屋自体にそれほど期待してはいけない。ただし、シャワー室、トイレ、洗面台、ドライヤーなど必須の設備は揃っているので宿泊には問題ない。
漢庭酒店で満足できない人には全季酒店がおススメ!
もし、宿泊時の客室の満足度や設備のクオリティを高めたいのであれば、華住酒店(グループ)のなかでワンランク上の全季酒店がおススメだ。常州市内にも全季酒店(常州通江南路店)があり、部屋のグレードは漢庭酒店よりも1ランクも2ランクも高い。日本人でも満足できるはずだ。
常州市の全季酒店の宿泊料金は、漢庭酒店よりも60元(約1,200円)ほど高い220元(約4,400円)前後となっている。全季酒店は中国全土の大都市、中規模都市の多くで展開されていて、市内中心部に出店していることが多い。全季酒店であれば、日本からの出張者でも満足できるはずだ。
3.漢庭酒店の会員制度
ゴールド会員(金会員)は朝食付き!
華住酒店集団(グループ)はメンバーズカードを発行しており、会員ランクは星会員、銀会員、金会員に分かれている。金会員(ゴールドメンバー)であれば、朝食が無料で付いてくる。公式ホームページによると、金会員になるには198元(約4,000円)の加入料金が必要と掲載されているが、ホテルのフロントによっては優遇料金で加入できる場合もある。
漢庭酒店が他の格安チェーンホテルと大きく異なるのは、ホテル内に食堂を設置している点だ。漢庭酒店(南大街店)はこれまで宿泊したなかでは、はじめて食堂が設置されていない漢庭酒店だった。食堂自体はないものの、金会員にはKFC(ケンタッキー)の朝食セットが提供される仕組みになっている。もちろん無料。
中国には7天連鎖酒店、如家酒店、錦江之星などの大手格安チェーンホテルがある。個人的には漢庭酒店を運営する華住酒店集団が一番使いやすい。都市によってはグレードの高い全季酒店にも会員価格で宿泊できるからだ。
中国の大都市、地方都市ともに地元企業が経営するホテルもたくさんあるが、期待はずれのホテルであることが少なくない。チェーン展開している大手ホテルはサービスや設備の質が統一されており、自分が満足できるチェーンホテルを見つけておくことがストレスなく中国の都市を行き来するポイントのひとつ。(了)