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台湾人の中国本土訪問、2015年7月から手続き簡便化!

中国と台湾の関係はますます密接になっている。2015年7月からは台湾から中国を訪れる人たちは「签注(QianZhu)」と呼ばれるビザ(査証)が不要になった。以前よりも中国本土で台湾人を見かけることが多くなったのは気のせいではない。

1.台湾人の中国本土訪問

パスポートは必要なのか?

台湾人が中国本土に行くときに、ほかの外国人と同じようにパスポートは必要なのだろうか?この疑問について調べてみると、台湾人が中国本土に行くときには、パスポートではなく「台湾居民往来大陸通行証」というパスポートに代わるものが必要になる。通称は台胞証とよばれる。

2015年6月末までは「台湾居民往来大陸通行証」に加えて、「签注(QianZhu)」と呼ばれるビザ(査証)に相当する許可証も必要だったが、2015年7月よりルールが変更された。

2015年7月よりルール変更、ビザ不要に!

2015年7月から「中国公民往来台湾地区管理弁法」という規定が改定され、「台湾居民往来大陸通行証」だけで中国本土を訪問できるようになった。その結果、これまで台湾や香港・マカオ、そして出入国管理局で取得していた100元(約2,000円)の签注(QianZhu)の費用も不要となった。

2014年度の台湾から中国本土を訪れた延べ人数は1,073万人。台湾の2015年1月末時点の2,344万人という人口規模を考えると、台湾から中国本土にビジネス、観光などで訪れる交流がいかに多いか理解できるだろう。このような中国本土と台湾との関係がますます密接になっている状況をふまえ、今回ビザ不要になったとされている。

2.中国人の台湾訪問

中国人の台湾訪問は?

いっぽう、中国本土の人の台湾訪問にはどのような証明書が必要だろうか?中国本土の人が台湾を訪れるときは、「大陸居民往来台湾通行証」というパスポートに代わる証明書が必要になる。ただし、中国本土の人は「大陸居民往来台湾通行証」だけでは台湾に入境(入国ではない)できない。

中国本土の人は「大陸居民往来台湾通行証」以外に、签注(ビザ)に該当する「中華民国台湾地区入出境許可証」と呼ばれるものが必要になる。通称は入台証。2011年6月から中国本土の北京、上海、厦門(アモイ)籍の住民に限定し、個人の自由旅行の入台証(G签注)が開放された。その対象は少しずつ広げられ、2015年3月時点で47都市まで広がっている。いまのところ、中国本土のすべての人たちが自由に台湾を訪れることができるわけではない。

今回の規定が改定されても、中国本土の人が台湾訪問時に必要な签注(ビザ)は取り消されていない。台湾では中国旅行客の急激な増加に受け入れ側の体制が追いついておらず、签注(ビザ)の発行制限をつけて旅行者を限定しているのが現在の実情だ。団体旅行(L签注)は1日7,300件、個人の自由旅行(G签注)は5,840件に制限されている。

3.中国本土と台湾の通行証

通行証の有効期限は?

中国本土の人が台湾に行くときに必要になる「大陸居民往来台湾通行証」は、有効期限は10年間。ただし、この通行証に加えて签注(ビザ)が必要になる。签注(ビザ)は1回有効(手数料20元)のものとマルチ有効(手数料100元)のものに分かれている。

いっぽう、台湾人が中国本土に行く場合には、今回の法改正により「台湾居民往来大陸通行証」だけでよい。その「台湾居民往来大陸通行証」は5年間有効な通行証と1回のみ有効(3か月間)の2種類となっている。

中国本土は海外旅行ブーム、台湾で旅行客あふれる!

中国では経済成長が減速していると言われているものの、毎年所得が向上しており海外旅行に行く人は増加傾向だ。さらに、ここ数年続いている人民元高も追い風に、一気に海外旅行へのハードルは下がっている。

2014年度に台湾を訪れた中国本土の人は合計393万人。団体旅行客207万人、個人旅行客は117万人と公表されている。これらの数字は签注(ビザ)が制限されている上での結果であり、签注(ビザ)に発行制限がなければさらに多くの旅行者が訪れていただろう。ちなみに、2014年度(1月~12月)に日本を訪れた中国旅行者は合計241万人。日本よりも台湾を訪れる中国人は多い。(了)

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