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苦労してきた中国語の発音、ゴールは遠い?!(2)

(前回まで)苦労してきた中国語の発音、ゴールは遠い?!(1)

2.理論的な発音矯正がおススメ

感覚的な発音方法の理解ではダメだった

中国語を学びはじめてから、中国でも、日本でも中国語の語学学校に何度も通ったことがある。中国人の講師に何度も発音を教えてもらったものの、自分の頭で発音方法を理解できるような説明ではなかった。

しっかりと発音方法の訓練をうけていない中国語のネイティブの人から、感覚的な音の発声方法を説明してもらっても、外国人には理解できない。日本人が外国人に日本語の発音を教えることをイメージすると納得しやすい。ネイティブの日本語を話す我々が日本語を話すとき、日本語の発音方法(つまり、口や舌の位置や動き)はとくに意識していない。

そのような普通の日本人が、日本語の発音方法を理解していない外国人に、しっかりと発声方法を教えることができるだろうか。わかりやすく理論的に教えることは難しいはずだ。さらに、非ネイティブにとって、もともと中国語の発音方法は難しい。

これまで私が受けてきた発音トレーニングは、中国語のネイティブの人が発声した音をくり返しマネすることだった。この方法は言語の3要素(文法、単語、発音)の「発音」を理解する前に、トレーニングで無理やり鍛えようとしていた。これは失敗だった。

3要素は言語の基本、これはトレーニングではなく理解することが必要だ。2012年ごろ、広東省の地方都市に住んでいたため、発音矯正を専門とした語学学校が見つからなかった。

頭をつかって理論的に理解する

2012年1月、日本に一時帰国することに合わせて、大阪市内の発音矯正の学校を探した。インターネットで色々探し、実用中国語学院(大阪市中央区)の「発音矯正講座(全4回)」にした。中国から実用中国語学院に問い合わせした際、中国語の発音矯正に関する持論(自分の考え)を伝えた。(1)口、顎(あご)、舌の動かし方を学ぶ必要があること(2)ネイティブではない日本人講師がよいこと(自ら学習して中国語の発音を習得していること)。

実用中国語学院(ホームページ)

この語学学校の回答は、(1)については要望を満たすことができる。(2)について、要望している意図(学習して発音を習得している人が教えること)は分かるが、(1)を解説できる日本人講師は現在いない。日本人で(1)を正確に解説できる講師はなかなか見つからないのが現状という訳だ。

この発音矯正を受講すると、日本人が苦手としている中国語の発音に対して、口、顎、舌の位置や動きを意識することができるようになる。つまり、頭で理論的に発音を理解することができるようになる。しかし、まだまだ発音方法を意識しながらトレーニングすることが必要のようだ。

やはりキッカケ不足?

大阪で中国語の学校数と発音矯正の専門コースの数を比べると、発音矯正のコースが圧倒的に少ない。やはりニーズが少ないからか?私のように学習歴10年を超える人も、どこかで発音の不安をもっていても、なかなかキッカケがないからかもしれない。とにかく3要素(文法、単語、発音)は、トレーニングではなく、理解することが必要だ。(了)

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