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搾りたてオレンジジュース自販機、Vingoo(維果部落)とは?

中国の街なかで見かけることが増えてきたオレンジ搾り自動販売機。Vingoo(維果部落)というブランドで展開されており、中国70都市で事業が展開されている。自動販売機で購入し待つこと1分ほど、美味しいオレンジジュースが出てきた。

1.見かけることが増えたオレンジジュース自販機

Vingoo(維果部落)、一杯10元(約180円)!

中国の中規模以上の都市でみかけることが増えてきた搾りたてオレンジジュース自動販売機。フランスに留学していた中国人が帰国してスタートしたのがオレンジを自動販売機で搾って提供するビジネス。百貨店などで、この自動販売機を見かけることも多くなってきた。

Vingoo(維果部落)というブランドで展開されていて、一杯あたり10元(約170円)で販売している。Vingoo(維果部落)は「無添加、搾りたて、新鮮」をセールスポイントに打ちだしている。2015年1月時点、中国70都市で展開されている。

(写真1)Vingoo(維果部落)のオレンジジュース

(写真1)Vingoo(維果部落)のオレンジジュース

2.いろいろなところで見かける自販機

ショッピングモール、百貨店、地下鉄駅内まで!

Vingoo(維果部落)の特長は、なんと言ってもオレンジをその場で搾って提供する点だ。しかも、自動販売がオレンジを搾って、ドリンクのカタチにその場で変えてくれる。この自動販売機はショッピングモール、百貨店、地下鉄駅内で見かけることが多い。ドリンク(飲料)の自動販売機が日本にくらべて少ない中国では、なおさらVingoo(維果部落)の自販機は目立っている。

以前、この自動販売機をみたときは、自動販売機がオレンジの皮をむく場面も見れたものの、杭州市(浙江省)でみた自動販売機はドリンクへの製造過程をみることはできなくなかった。

(写真2)地下鉄に設置されているVingoo(維果部落)の自販機(杭州市)

(写真2)地下鉄に設置されているVingoo(維果部落)の自販機(杭州市)

一杯あたり5~6個分のオレンジを使用!

Vingoo(維果部落)のオレンジジュース一杯に使われるのはオレンジ5~6個分。公式ホームページに5~6個分と記載されているため、どのように5個と6個を使い分けているかは不明だ。

このVingoo(維果部落)はフランチャイズ方式で拡大を進めており、一都市につき1社に独占経営権をあたえる戦略をとっている。このフランチャイズビジネスの経営権(5年)を獲得するには、本部の審査をうけた上で、加盟金200万元(約3,400万円)ほど必要。

オレンジ自体はフランチャイズ本部が供給する仕組みで、コンビニと同じように本部と加盟店では収益構造はまったく異なる。自動販売機の所有権は本部が保有し、加盟店は本部から借りることになる。たしかに、この自動販売機がVingoo(維果部落)ビジネスのノウハウの塊(かたまり)、核心と言っても過言ではないだろう。

(写真3)Vingoo(維果部落)の自動販売機のなかのオレンジたち

(写真3)Vingoo(維果部落)の自動販売機のなかのオレンジたち

女性の購入者が多い!健康志向の高まりか?

Vingoo(維果部落)の自動販売機をみていると、女性の購入者が多い。無添加で健康的というイメージが後押ししているのかもしれない。価格は一杯10元と、コンビニで販売されているジュースよりも割高だ。

(写真4)Vingoo(維果部落)で購入する女性

(写真4)Vingoo(維果部落)で購入する女性

まさに搾りたてオレンジジュース、そのまま搾るだけ!

実際に購入したところ、待つこと1分ほどで、それほど冷たくない果汁100%のオレンジジュースがでてきた。ドロッとした感触で、なんとなく天然、無添加の健康的なジュースのような気もする。味も美味しい。

(写真5)Vingoo(維果部落)の搾りたてオレンジジュース

(写真5)Vingoo(維果部落)の搾りたてオレンジジュース

自動販売機1台あたり50杯~100杯ほどのジュースが搾れる仕組み。普通の自動販売機にくらべて、品切れや賞味期限に注意を払わないといけないようだ。オレンジ自体は中国本土のほか、アフリカや南米からも仕入れており、一年中、オレンジの供給は問題ない。(了)

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