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蘇州市内の築25年超の住宅、じつは高コストパフォーマンス!

日本から中国にきて、築年数が20年を超える階段式のマンションに住んでいる日本人はそれほど多くないかもしれない。意外にも、築年数の古い集合住宅の住み心地は悪くなく、高層マンションよりもコストパフォーマンスは高いかもしれない。

1.蘇州繁華街の格安賃貸マンション

けっこうおススメの築古マンション!

蘇州駅から2駅のところに位置する石路駅。その石路駅から徒歩15分のところにある築25年ほどたった朱家庄新村という小区(住宅地)。見たところ、日本の60年~70年代に建てられた文化住宅(古い集合住宅の呼び名)といった感じ。

これらの住宅は5階~6階建てのエレベーターなしの住宅であるものの、家賃は高層マンションにくらべてかなり安い。蘇州市内の繁華街にある2DKの部屋で、家賃は1800元~2500元(約3万円~4万円)くらいだ。築年数は古いものの、中国の住宅は内装工事をしっかりしていれば3年~4年くらい住むのには問題ない。ただ、長期間で考えると、基礎インフラ(水道管、外壁など)の劣化があるので注意が必要だ。

(写真1)蘇州市内の朱家庄新村の一室、きれいな内装

(写真1)蘇州市内の朱家庄新村の一室、きれいな内装

2.内装工事が重要!

日光の入り具合で雰囲気が変わる!

中国の築年数が古い集合住宅でも、内装工事次第で部屋の雰囲気は大きく変わる。とくに採光(日光の入り具合)が良ければ、明るい雰囲気の部屋に様変わりする。いっぽう、中国では新しい高層マンションであっても、日当たりが良くない部屋も多く、晴れた日中でも暗い雰囲気の部屋も少なくない。

(写真2)採光バツグンの部屋、日中は電気を付けなくても問題ない

(写真2)採光バツグンの部屋、日中は電気を付けなくても問題ない

きれいな洗面所、シャワールーム

洗面所を見ると、こちらも新しくリフォームされていて築25年たっているとは思えない。ただ、新しくリフォームされたばかりの部屋は、住みだしてから内装工事の欠陥や問題が出て来ることが多いので、大家としっかり連絡がとれる関係を築くことが重要だ(どの賃貸マンションでも、中国ではほぼ問題が発生する)。

(写真3)少しボケているが、きれいな洗面所・シャワー室

(写真3)少しボケているが、きれいな洗面所・シャワー室

窓の受け側のフレームがない!

表面的には綺麗な部屋であるものの、よく見ると小さな問題も少なくない。窓のフレームをみると、受け側のサッシがなかった。

(写真4)サッシの受け側がない窓、はじめて見た

(写真4)サッシの受け側がない窓、はじめて見た

3.中国の築年数の古い小区

エレベーターなし、管理費なしも!

中国の築年数の古い小区(住宅地)は、日本の共益費にあたる物業管理費の徴収がされていないケースも多い。このような場合、共有部分の電灯がなかったり、近くの部屋の住民とトラブルになったときに解決する手段が限られるという欠点もある。

(写真5)築25年が過ぎた住宅地

(写真5)築25年が過ぎた住宅地

中国では築30年くらいの住宅地でも、政府による建て直しの対象になるケースもある。ただ、居住者それぞれに思惑があり、なかなか住民の同意を取ることがむずかしい。建て直しによる立ち退きのための補償金や補償住宅でもめることが多いからだ。(了)

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