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中国でウイルス性イボの治療、やはり液体窒素(冷凍治療)!

中国で発生したウイルス性イボ(尋常性疣贅)。上海、蘇州で治療をつづけ、2年がかりで完治にこぎつけた。日本も含めて、6カ所ほど病院をまわった結果、信頼できる病院で液体窒素による凍結治療をすることが完治への近道だった。

1.中国でのウイルス性イボの治療

効かなかったBCG多糖類核酸注射!!

中国でウイルス性イボ(尋常性疣贅)が発生したものの、約2年がかりでようやく完治。結果的には日本でも一般的な液体窒素による凍結治療が最も効果的だった。中国の大きな公立病院の皮膚科であれば液体窒素の凍結治療を行っている。中国の医師より、レーザー治療や漢方治療なども勧められるが、根気よく液体窒素の治療を続けることが完治への近道だ。

中国で2か月ちかく行ったのはBCG多糖類核酸という薬の注射。おしり(臀部)に皮下注射を1日おきにおこなう。カラダの免疫力を高めて、ウイルス性イボを退治するという治療方法。2か月ちかく続けたものの効果なし、という悲し結果に。中国の別の病院の医師によると、BCG多糖類核酸注射はウイルス性イボに効果がでることは少ないようだ。

(写真1)BCG多糖類核酸注射、免疫力を高めるワクチン

(写真1)BCG多糖類核酸注射、免疫力を高めるワクチン

重組人干擾素a2b凝胶(塗り薬)

BCG多糖類核酸注射は効果がでず、蘇州市(江蘇省)の病院で処方されたのは重組人干擾素a2b凝胶という塗り薬。ウイルス性イボ自体に1日5回程度、塗り込むという薬。結果は効果を感じられず。

蘇州の公立病院の医師によると、重組人干擾素a2b凝胶でイボ自体を小さくした上で液体窒素治療をおこなうという説明だった。3週間ほど重組人干擾素a2b凝胶を塗り込んだものの、イボ自体が小さくなることはなかった。

(写真2)期待したが効果はでなかった、重組人干擾素a2b凝胶

(写真2)期待したが効果はでなかった、重組人干擾素a2b凝胶

2.効果が確実な凍結治療

はげしい痛みが伴うが効果的な凍結治療!

BCG多糖類核酸注射と重組人干擾素a2b凝胶には期待したものの、残念ながら結果がでなかった。これらの治療法を選んだのは、中国での液体窒素による凍結治療は激痛をともなうため、できれば痛みのない(少ない)方法できり抜けたかったのが本音。

この2つの治療方法以外にも、漢方薬による治療、レーザー治療など勧められた。ただ、確実に完治にむけて前に進めていくなら、液体窒素による凍結治療が近道だ。

(写真3)凍結治療後の患部、数時間後には白い部分が黒く変色する

(写真3)凍結治療後の患部、数時間後には白い部分が黒く変色する

足底の巨大なウイルス性イボも完治!

もっとも多かったとき、6カ所まで広がったウイルス性イボ。右足の足底部分に大きなウイルス性イボが広がった。歩くときに痛みを感じるほどになったが、いまではきれいに治った。

(写真4)苦しまされた足底のウイルス性イボ

(写真4)苦しまされた足底のウイルス性イボ

中国には公立病院以外に民間の皮膚専門病院がある。ただ、営利目的の病院のため、できるだけ治療費を取ろうとするので注意が必要だ。信頼できる公立病院に通うほうがいいだろう。

外国人で中国の医療保険に加入していなくても治療は可能。医療費すべて自己負担になり、液体窒素の凍結治療1回あたり140元(約2,500円)ほどかかる。慢性的な病気にあたるため、海外旅行保険で精算できないことに留意しておく必要がある。(了)

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