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春節(旧正月)休暇の列車、チケットが取れない時の対策は?

中国では長期休暇の前後は、中国国内の列車のチケットを入手できないことが少なくありません。もし、中国で直行チケットが完売されていたら、目的地周辺の駅行きのチケットを購入し、そこからバスや地下鉄で移動すると良いでしょう。

1.連休時の列車チケットの注意点

目的地周辺のチケットも検討しておく!

中国では春節(旧正月)を含めて連休時の列車のチケットは取りにくくなっています。長距離列車だけでなく、それほど離れていない路線でも急激に混み合います。たとえば、1日の便数の多い上海ー蘇州間であっても、連休の前後にはなかなか席を確保できません。もちろん、事前に明らかな予定があれば、できるだけ前もってチケットを手配しておくと良いでしょう。

もし、希望する目的地のチケットが取れない場合は、その目的地の周辺にある駅のチケットの入手を検討してみると良いでしょう。たとえば、上海虹橋駅~蘇州駅のチケットが完売されている場合は、蘇州駅から地下鉄で30分ほど離れた蘇州北駅行きのチケットを検討してみると良いでしょう。

(写真1)上海虹橋駅~蘇州北駅への和諧号のチケット、和諧号はすべて指定席

(写真1)上海虹橋駅~蘇州北駅への和諧号のチケット、和諧号はすべて指定席

大きな駅での乗り換えを検討する!

もう一つの方法は、杭州駅(浙江省)や蘇州駅(江蘇省)など便数の多い駅までのチケットと最終目的地までのチケットを分けて購入する方法です。たとえば、杭州には杭州駅と杭州東駅など大きな列車の駅がいくつかあります。蘇州も同様です。区間を分けて検討することで、少し時間はかかるものの、直行便の売り切れた目的地への移動も可能になってきます。

中国高速鉄道の和諧号とは?
和諧号は2007年からスタートした中国の高速鉄道。CRH(China Railway High-speed)とも呼ばれ、日本語では「中国高速鉄道」。現在の中国高速鉄道は、シーメンス(ドイツ)、川崎重工(日本)、ボンバルディア(カナダ)、アルストム(フランス)などの海外技術をもとに、中国が独自開発したとされている。最高時速350km/h。

2.春節前の上海虹橋駅

中国の春節前後、予想を上回る混雑に注意を!

中国の連休前後の駅や空港の混雑は日本人の予想を大幅に上回るものです。どうしても移動しなければならない人以外は、なるべく中国国内での移動はしないほうが良いでしょう。どうしても連休中に中国国内を移動しなければならないときは、普段よりも余裕をもって駅や空港に着くようにしましょう。時間ギリギリに駅、空港に到着すると、荷物などのセキュリティチェックで長蛇の列ということも少なくありません。

(写真2)春節中の上海虹橋駅の待合室、かなり混み合っている

(写真2)春節中の上海虹橋駅の待合室、かなり混み合っている

高速鉄道の和諧号には立ち席(無席)はない!

中国の長距離列車であれば「立ち席」または「無席」と呼ばれる指定席が確保できていないチケットもあります。この「立ち席」は中国語で站票(ジャンピャオ)といい、「無席」は無坐(ウーズオ)と呼ばれます。ただし、日本の新幹線に相当する高速鉄道の和諧号の場合は、指定席のみとなっていて「立ち席」は用意されていません。指定席が満席であれば、乗車することはできません。

(写真3)高速鉄道の和諧号には「立ち席」は用意されていない

(写真3)高速鉄道の和諧号には「立ち席」は用意されていない

中国の高速鉄道は時速300km超えも!

中国の和諧号は日本の新幹線と大きな違いはありません。走行区間によっては時速300kmを超えるところもあります。

(写真4)電光掲示板には時速301kmの表示(和諧号のなか)

(写真4)電光掲示板には時速301kmの表示(和諧号のなか)

中国の列車のチケットはいつから予約可能か?

中国では現在、出発日の60日前から列車のチケットが予約できるようになりました。以前は出発日の20日前から予約可能でしたが、2014年12月1日から変更されています。

では、具体的には60日前の何時何分から予約可能になるのでしょうか?これは各列車の始発駅ごとに発売時間が異なります。鉄道部門が運営している公式サイトで具体的な始発駅ごとの販売時間は公表されています。始発駅ごとの販売開始時間を分散することで、販売開始時間に集中する予約システムのアクセス負担を減らしています。(了)

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