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蘇州工業園区のショッピングモール、万科美好広場と印象城!

上海のとなりにある蘇州市にも大型のショッピングモールは少なくありません。蘇州工業園区とよばれる地区には、万科・美好広場や印象城購物中心というショッピングモールがあります。中国では百貨店よりもショッピングモールが人気です。

1.蘇州工業園区にある万科美好広場

2013年オープンの新しいショッピングモール!

上海から高速鉄道の和諧号(日本の新幹線に相当)で約30分のところに位置している江蘇省の蘇州市。この蘇州市には中国本土で3番目に多い約1万人の日本人が長期滞在しています。中国の観光スポットとして有名な蘇州市は、観光地という位置づけだけでなく、江蘇省の経済の中心都市でもあります。多くの日系企業が進出し、日本人にとって生活しやすい環境が広がっています。

その蘇州市の中国・シンガポール蘇州工業園区(通称は工業園区)には、万科・美好広場とよばれる2013年にオープンした新しいショッピングモールもあります。日本人の多く生活している工業園区の住宅地から公共バスで約10分のところにあります。

(写真1)蘇州工業園区にある万科・美好広場、不動産会社の万科企業が展開する

(写真1)蘇州工業園区にある万科・美好広場、不動産会社の万科企業が展開する

万科企業とは?
万科企業(China Vanke Co.,Ltd.)は、中国最大の住宅開発企業。2013年の売上高は1,354億元(約2.7兆円)。1984年設立。1991年に深セン証券取引所に2番目の企業として上場。主力商品として、ショッピングモール、住宅、オフィスビルを一体化させた万科広場を展開。

無印良品(MUJI)からMaxvalu(マックスバリュー)まである!

この万科・美好広場には、日本の無印良品(MUJI)やイオングループが展開しているMaxvalu(マックスバリュー)も出店しています。中国には超巨大なショッピングモールから小規模のショッピングモールまでありますが、この万科・美好広場はそれほど大型ではない規模のショッピングモールです。

(写真2)無印良品(MUJI)や香港系アパレルのSPRITなども出店している

(写真2)無印良品(MUJI)や香港系アパレルのSPRITなども出店している

江蘇省の蘇州市とは?
江蘇省の蘇州市は、5つの市轄区である呉中区、相城区、姑蘇区、虎丘区、呉江区と、4つの県級市である常熟市、昆山市、張家港市、大倉市を管轄している。蘇州市全体(含む県級市)の総人口は1,046万人(2013年末)。蘇州市の総面積は8,488k㎡で広島県(8,478k㎡)と同等で、東京都の約4倍。日本人滞在者数は約1万人。

高品質の食材を提供しているマックスバリュー!

中国にはフランス系の大型総合スーパーのカルフール(中国名は家楽福)がたくさん出店していますが、日本人にとっては日系の総合スーパーのイオン(永旺、AEON)や同じグループの食品専門スーパーのMaxvalu(マックスバリュー)のほうが満足できる食品・食材を手に入れることができるでしょう。

(写真3)万科・美好広場(蘇州工業園区)に出展しているマックスバリュー

(写真3)万科・美好広場(蘇州工業園区)に出展しているマックスバリュー

カルフール(Carrefour)とは?
カルフール(Carrefour)は、中国では家楽福(Jia Le Fu)という名前で運営している。1995年に中国本土に進出。2013年末時点で中国73都市、236箇所で大型スーパーを展開している。中国での従業員数は6万人。

2.中国人に大人気の印象城購物中心

14万平米の巨大なショッピングモール!

蘇州工業園区にあるショッピングモールは万科・美好広場だけではありません。その万科・美好広場からバスで約5分くらいのところにあるのは、印象城購物中心という超巨大なショッピングモールです。このショッピングモールは、深セン投資商用置業有限公司という不動産開発業者が展開しています。総面積は約14万平米もあり、東京ドームに換算すると約4個分です。

(写真4)東京ドーム4個分もある印象城購物中心(蘇州工業園区)

(写真4)東京ドーム4個分もある印象城購物中心(蘇州工業園区)

中国人には百貨店よりもショッピングモールが人気!

最近の中国の商業施設を見ていると、日本人がイメージする百貨店のようなショッピングビルよりも、むしろ開放的な設計になっている大型のショッピングモールのほうが集客に成功しています。かならずしもショッピングするわけでなくても、ブラブラとショッピングモールを歩いたり、レストランやスターバックスで食事をする人も少なくありません。

(写真5)印象城購物中心の様子、開放的な商業施設になっている

(写真5)印象城購物中心の様子、開放的な商業施設になっている

「すき家」も印象城に進出!

この印象城購物中心には、日本の牛丼チェーン店の「すき家」も進出しています。地下のレストラン街にある「すき家」は大人気です。この「すき家」は2005年から中国本土に進出し、現在では83店舗を展開しています。

販売価格帯の中心は20元(約400円)で、ほかの中国資本のファーストフードよりも最近では割安な料金で商品を提供しています。なお、中国で「すき家」は「食其家(シーチージャー)」という名称で展開しています。

(写真6)印象城購物中心に出店している牛丼チェーンの「すき家」

(写真6)印象城購物中心に出店している牛丼チェーンの「すき家」

中国で見かけることが増えてきた無印良品!

中国でここ数年、急激に見かけることが多くなった無印良品(MUJI)。この印象城購物中心にも出店しています。ユニクロや無印良品が出店しているのは場所は、落ち着いた雰囲気のある百貨店やショッピングモールが中心です。中国にある無印良品の店舗数は、すでに100店舗を超えています。

中国に出店している無印良品の店内を見てみると、顧客で混みあいすぎているということはないものの、ある程度の買い物客が入っており、苦戦しているという雰囲気はありません。不思議なことに、この無印良品が入っている商業施設には、ユニクロ、ZARA、H&Mも一緒に出店していることが少なくありません。ターゲットとなるユーザー層が重なっているのでしょう。

(写真7)中国で増えている無印良品(MUJI)(蘇州工業園区の印象城購物中心)

(写真7)中国で増えている無印良品(MUJI)(蘇州工業園区の印象城購物中心)

蘇州市には蘇州高新技術産業開発区(通称は新区)で生活している日本人も少なくありませんが、蘇州工業園区もけっして暮らしにくい地区ではありません。蘇州に転勤になった場合は、勤務先の場所で新区または工業園区を選択肢すると良いでしょう。もちろん、就学中の子どもがいる場合は、日本人学校のある新区になってしまうかもしれませんが。(了)

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