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中国人旅行者が日本で炊飯器を購入する理由

「中国人は日本で炊飯器を購入してもってかえる」というのは事実だろうか?中国の国美や蘇寧などの家電量販店では、日本ブランドである象印やパナソニックの炊飯器も売られている。もし事実ならば、日本で購入する理由はなんだろう?

1.中国人はなぜ日本で炊飯器を購入するのか?

日本で売れる炊飯器

中国人はなぜ日本で炊飯器を購入するのか?調べた結果を先にいうと、中国人のあいだで日本で販売されている炊飯器のほうが、中国で販売されているモノより機能、材質ですぐれていると考えているからだ。

日本を訪れた中国人はほんとうに日本で炊飯器を購入して、中国に持ってかえっているのだろうか?このようなニュースや話を聞いて、最初は半信半疑だったが、これは事実だ。実際に関西空港や中国の空港で日本国内で購入したばかりの新品の炊飯器をかかえている中国人を目にすることがある。

(写真1)中国で購入した美的(Midea)の炊飯器

(写真1)中国で購入した美的(Midea)の炊飯器

中国でも日本メーカーの炊飯器は売られている

中国でも象印やパナソニック(松下)の炊飯器は売っているのに、なぜ日本に旅行にいってわざわざ炊飯器を買ってかえるのだろうか。

中国のインターネット上の意見をみていると、なかには日本で購入する必要はないというひとも見られるが、日本に行ってどのメーカーの炊飯器を買ったらいいか迷っている中国人のネットユーザーは多い。

2.日本で販売されている炊飯器のイメージ

日本で販売されている炊飯器は中国にはない?

この疑問に2014年8月14日付の騰訊数碼の記事がわかりやすく解説している。

(タイトル)質問:日本の炊飯器はなぜこんなに高い?

(本文)日本に行ったとき、いろいろなデジタル製品、ヘルスケア製品、化粧品や「特産品」を購入する以外に、まわりの友人は日本で炊飯器の購入をすすめる。その理由を聞いてみると、みんな「質がいい」「機能が多い」「炊いたお米の香りがイイ」など回答する。

しかし、価格はとても高い。力を入れて売られている製品の価格帯は5,000元(約8.2万円)前後で、ハイテクな炊飯器はなんと1万元(約16.5万円)以上もする。なぜ日本の炊飯器はこんなにも高いのか?どこが良いのだろうか?

(中略)

日本の炊飯器のどこがいい?

1.材質がちがう

もしかすると、あなたは次のことを質問するかもしれない。パナソニック(松下)や東芝などのブランドは中国国内でもたくさんの炊飯器が販売されている。これら中国で販売されているモノと日本で販売されているモノに違いはあるのだろうか?

炊飯器はけっして高利益を生む製品ではない。高価格であるのは、それなりに理由がある。たとえば、日本で販売されている炊飯器の材質は国内のモノと大きな違いがある。さらに、ブランドがことなれば材質も当然ことなる。

たとえば、象印の炊飯器は手作業で内釜(うちがま)をつくっており、材料は日本の鉄器業界で人気の「南部鉄器」を使用している。加熱効率が良くて、炊きあがりの香りがイイ。

中国国内でよく見られる普通の炊飯器の内釜は普通の金属を使用していて、材料だけでなく製造工程も単純な方法である。このような理由で象印が採用している南部鉄器の炊飯器は価格が高く、基本的に8,000元(約13万円)以上もする。

2.機能が多い(本文から要約)

日本で販売されている炊飯器はたくさんの便利な機能が組みこまれている。あるモデルの機能は40にも及び、このような豊富な調理機能は国内の炊飯器では見られない。

3.先進的な技術(本文から要約)

パナソニック(松下)は去年、SR-SPX103の炊飯器を発売した。「市場最高の高技術」を呼ばれる炊飯器で、IH技術がふくまれている。このIH加熱技術は国内の炊飯器ではほとんど見られない。しかし、日本の炊飯器ではすでに非常に普及している。

(後略)

上記のように日本で販売されている炊飯器は、材質がいい、機能が多い、技術が進んでいる、ことが説明されている。最後には中国の電圧(220V)に対応している炊飯器を購入するよう注意を呼びかけている。

ただし、実際はどうなのだろうか?中国で販売されている象印やパナソニックの炊飯器と日本で販売されているものには、本当に大きな違いはあるのだろうか?(了)

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