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蘇州市の名創優品(MINISO)、インテリア・雑貨専門店!

中国各地で幅広く展開している雑貨専門店の名創優品(MINISO、メイソウ)。上海市のとなりの蘇州市(江蘇省)にも出店していて、たくさんの顧客が見学している。若い中国人を中心に人気になっている秘訣は、やはりお買い得感だろう。

1.中国本土で大人気の名創優品

中国で急拡大の名創優品(MINISO)!

いま中国本土で大人気の名創優品というインテリア・雑貨の専門店。この名創優品は英語名はMINISOで、日本語名はメイソウと表記されている。上海市のとなりの江蘇省蘇州市の繁華街「観前街」にも出店している。この名創優品(メイソウ)は、「日本品質」を全面に打ち出して製品を販売している中国人のあいだで人気の10元(約200円)ショップ。

名創優品は店舗の雰囲気と製品のデザインがマッチしている。しかも、名創優品の販売価格は主に10元(約200円)と低価格で、「この商品が10元で購入できるのか!?」と思うようなモノも少なくない。この名創優品(メイソウ)は、日本語で書かれた製品パッケージや「日本品質」を全面に出しているものの、あくまでも広州市にある企業が展開している雑貨チェーン店。

(写真1)蘇州市の繁華街「観前街」に出店している名創優品(メイソウ)

(写真1)蘇州市の繁華街「観前街」に出店している名創優品(メイソウ)

中国でもお買い得商品が人気!

日本の100円ショップで販売されている製品は中国国内で主に製造されている。それらの製品を、日本よりも物流コストのかからない中国国内で割安な製品として販売できてしまうのだろう。さらに100円から10元(約200円)にグレードアップさせ、10元でも利益の生む割安感のある製品を開発できれば、まさに売れる製品ができてしまう。

名創優品(メイソウ)は、「日本品質」をかかげているため、日系企業と誤認され、その市場参入方法に批判を受けるリスクはある。ただ、いまのところ名創優品(メイソウ)は中国人に受け入れられている。言い換えると、日系企業にはできない上手な市場参入方法だったかもしれない。これから、さらに製品力をみがき、ブランド価値を向上せて、名創優品(メイソウ)のファンをたくさん集まれば、日本企業と誤認をあたえたリスクは自然と消えていくだろう。

名創優品(MINISO)とは?
名創優品(MINISO)は、日本人の三宅順也氏が首席統括デザイナーをしている10元ショップ。あくまでも日本品質を主張しており、ほとんどの製品は中国で生産されている。驚くような低価格で雑貨を販売しており、中国の若者に大人気。2014年末には中国本土で370店舗あまり展開されている。

現在はイタリアのフィレンツェにも出店準備中!?

この名創優品(メイソウ)は、日本国内では東京に2店舗オープンしている。池袋と高田馬場(早稲田大学の近く)にある。名創優品(メイソウ)の公式ホームページをみると、現在はフィレンツェ(イタリア)でも開店を準備しているようだ。

東京での実店舗の運営は、「日本品質」をかかげる名創優品(メイソウ)にとってブランド価値に対するプラス効果を期待したのだろうが、フィレンツェ(イタリア)での展開意図はわからない。ヨーロッパの流行を取り入れ、製品開発に反映させる狙いなのだろうか?

(写真2)高田馬場駅(東京都)から徒歩5分のところにある名創優品(メイソウ)

(写真2)高田馬場駅(東京都)から徒歩5分のところにある名創優品(メイソウ)

2.名創優品の商品

製品パッケージが魅力的か!?

名創優品(メイソウ)の製品は、日本人が手にとってみると「けっこういいかも?」と思える製品は少なくない。これらの製品は、製品のパッケージデザインと店舗の雰囲気がうまくマッチしている。普通の小売店で名創優品(メイソウ)の製品がひとつだけ置いていても魅力的に感じないかもしれないが、店舗と製品パッケージが魅力さを増している。

まさに「無印良品」や「ユニクロ」と同じように、オシャレな店舗の雰囲気と割安に感じる価格帯の商品にひきつけられてしまう。これらが多くの中国人を引き付けている理由ではないだろうか。

(写真3)名創優品(メイソウ)で販売されている美肌水(化粧水)

(写真3)名創優品(メイソウ)で販売されている美肌水(化粧水)

広州市(広東省)で生産されている商品が多い!

名創優品(メイソウ)の多くの製品は、広州市(広東省)で生産されている。そもそも、名創優品(メイソウ)の中心企業は広東葆揚貿易有限公司(広州市)という民間企業。主に広州市に仕入れネットワークを持っているのだろう。

(写真4)名創優品(メイソウ)の多くの製品は広州市で製造されている

(写真4)名創優品(メイソウ)の多くの製品は広州市で製造されている

製品パッケージと店内がマッチしている!

名創優品(メイソウ)の製品を見ていると、店舗と製品のデザインから生み出される雰囲気は重要だという点に気付かされる。この商品が本当に良いかどうか別にして、「何となく魅力的、オシャレ」というイメージで購入してしまうのだろう。

(写真5)中国ローカル企業ではめずらしくオシャレな製品ラインナップ

(写真5)中国ローカル企業ではめずらしくオシャレな製品ラインナップ

なぜか韓国語表記のパッケージも少なくない

名創優品(メイソウ)の製品を見ていると、韓国語表記の製品も少なくない。最近は日本と中国の関係はゆるやかながら改善の兆しが見えてきているものの、中国で事業をしていると反日リスクを検討せざるえないだろう。中国本土で反日の動きが出てくると、すばやく「韓国品質」に切り換えることを検討しているのかもしれない。

(写真6)名創優品(メイソウ)で販売されている美肌パック(韓国語表記)

(写真6)名創優品(メイソウ)で販売されている美肌パック(韓国語表記)

韓国語表記の商品も広州市で生産されている!

この韓国語表記の美肌パックも広州で製造されている。なお、衛生許可証の衛妆准字という番号も印字されているので、監督機関である広州市食品薬品監督管理局による品質検査は合格している。

(写真7)10元で販売されている名創優品(メイソウ)の美肌パック

(写真7)10元で販売されている名創優品(メイソウ)の美肌パック

名創優品(メイソウ)はすごい勢いで出店していて、上海市内でも名創優品(メイソウ)の袋をもっている人を目にすることも多い。数年後には、中国本土でインテリア・雑貨専門店の10元ショップとして確固たる地位を築いている可能性も大いにあるだろう。(了)

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